山田麻莉奈［Tokyo 7th シスターズ キャストインタビュー］輝く未来への新たなる一歩「これからもいいものを届けられるようにしていきたい」山田麻莉奈（朝凪シオネ役）インタビュー

インタビュー：塚越淳一
撮影：河邉有実莉

支配人さんたちの声の熱量は本当にすごいんだなと思いました

ーー1stライブ（2023年3月4日（土）に府中の森芸術劇場 どりーむホールで開催された＜Tokyo 7th シスターズ 2053 1st Live Startrail（スタートレイル）＞）に比べて、2ndライブのレッスンはいかがでしたか？

山田：
新しい曲と既存曲があったんですけど、既存曲って意外と身体に染み込んでいて、身体が覚えていたんです。だからそれほどやっていたんだなって思いました。新しい曲も振り付けしていただいて、それが本当に可愛くて！　Asterlineって、身体を大きく動かして元気な感じなので、ほかのユニットよりも身体を動かすんです。手も足も伸ばして、ぴょんぴょん飛び跳ねてという感じだったんですけど、新曲に関してはちょっと落ち着きがあったんですよね。「O.YA.SU.MI Good night」も最初は階段に座ってしっとり歌うので、ちょっと大人になったのかな？って思いました。“キラーン”っていう感じが前だったとしたら、“キラキラ～”っていう感じになったというか。でも、Asterlineっぽさはしっかりあったので、私はすごく楽しかったです。普段もそんなに緊張するタイプではないけど、今回は楽しみながら本番に向かっていけました。あとはメンバーのみんなに久々に会えたことも嬉しかったです。みんなもほかの仕事や活動をしているのでなかなか会えないんですけど、リハが始まると会う機会が増えて、みんなでカフェに行ったりもできたんです。みんなに会えるのが楽しくて、そのまま本番を迎えたんですけど、にょんたん（天希かのん／星影アイ、奈々星アイ役）が“またみんなに会えなくなっちゃうのか、寂しいな”って言っていて。確かに、こんなに頻度高く会えていたのに、急に会えなくなるのは寂しいなぁと思いつつ、達成感もありつつ、まだ余韻が残っています。

ーーまた、約束して会えればいいですね！

山田：
なかなか予定が合わないんですよ。12月の本番前に私の家に集まる予定があって、鍋でもしようかって話していたんですけど、その日は（星ノ谷）しずくちゃん（一ノ瀬マイ役）に予定が入ってしまって……。でもカフェには行けたんですけどね。もうちょっと会う機会を増やせたら嬉しいなって思います。

ーー2ndライブ＜Tokyo 7th シスターズ 2053 2nd Live Brightestar＞では声出しが可能になりましたが、いかがでしたか？

山田：
どのくらいの熱量を持って支配人（Tokyo 7th シスターズのファン）さんが来てくれるのかが掴めなかったんです。出演を始めてから、支配人さんの声を聞いたことがなかったし、Asterlineは一番手だったので、どのくらい声を出してくれるのかな？って1日目は不安もあって。でも紗幕が落ちた瞬間、めちゃくちゃ声を出してくれたので、これは大丈夫だ！って思いました。

ーーものすごい声でしたからね。

山田：
大きかったですね！　すごかったです。リハの時よりも自分自身もテンションが何十倍も上がったし、支配人さんたちの声の熱量は本当にすごいんだなと思いました。

ーー2ndライブはこの辺りを意識しよう、というのはあったのですか？

山田：
音楽プロデューサーである新井大樹さんが、「Reach for the Meteor」をすごく好きみたいで、いつもリハで褒めてくださるんです。“まりりのイントロ明けの歌い出しを聴くと、オーディションの時を思い出すんだ”って、ゲネの時から言われていたので、ちょっと本番でも力が入っちゃいました（笑）。支配人のみなさんも“ここが好きだ”って言ってくださるんですけど、人に好きだと言われると、自分の中でも“そこが好きなんだんだなぁ”って思うようになり、みんな真剣に聴いてくれているんだろうなと思って力が入っちゃうんです。「TSUBOMI et cetera」の落ちサビの出だしも私なんですけど、そこをめっちゃ好きだと言ってくれる人が多かったので、やっぱり気合いが入りました。音源とはちょっと違うかもしれないんですけど、その違いを楽しめるのがライブだと思うので、そういうところは、それぞれの曲で意識していたところでした。

ーー今回のセットリストについては、どう思いましたか？

山田：
まずは2日間でセットリストが違っていたんですけど、2日目は7曲あって、そんなに歌わせてもらえるんだ！って思いました。しかも1日目に「Starlight☆Asterism!!!」を歌って、2日目は歌わないんだ！っていうのもあって。やっぱり始まりの曲だから、みんなどういう気持ちなんだろうと思ってエゴサをしたりしました（笑）。「Starlight☆Asterism!!!」がセトリにないのに“めっちゃよかった！　それでここまでテンションを上げてくれたのは嬉しい”と言ってくださっている方もいて、嬉しかったです。

ーーそこは日替わりで、2日目は「Time Machine」でした。でも、この曲も人気なんですよね。

山田：
私、この曲の声が1番大きかった気がするんです。イントロが始まった瞬間に“わーー！”ってなって。みんなそんなに好きでいてくれたんだって思いました。あとこの曲は、回る振り付けが好きと言ってくださる方がいましたね。みんな振り付けまでしっかり観てくれていて、すごいなって思います。みなさん1人ひとりに、どこが好きだったですか？って聞いてみたいです（笑）。

ーー個人的には「TSUBOMI et cetera」の振りがいいなと思いました。

山田：
いいですよね～。私は普段「TSUBOMI et cetera」と「O.YA.SU.MI Good night」を聴くことが多いんですけど、曲もいいんですよ。

ーー「ミライノート」のコールはいかがでしたか？

山田：
この曲は、もうそこでコールだよね！って感じの曲ですよね（笑）。《燦々ミライノート》って、やっぱり言ってほしいじゃないですか。支配人さんたちも、絶対ここは自分たちの出番！って思っていただろうから、初めてじゃないくらい声が出ていると思いました。だから私たちも勝手にテンションが上がってしまって、歌い出しも勝手に声が出ました。次も歌わないといけないのに、私も声を出しすぎちゃったりして……（笑）。

ーーテンションが上がっちゃう曲だから仕方ないです。

山田：
上がりますよね！　みんなも声を出せるようになったから、声出し曲は嬉しいと思うんですよ。特にAsterlineの曲は、ここで声を出すっていうのがわかりやすいんですよね。だから声出しするために、出番が一番手だったのはちょうどよかったのかなって思います。

ーーMCでのコール＆レスポンスは楽しかったですか？

山田：
楽しかったです！　朝凪シオネちゃんのキャラクターがいい意味で崩れていっているというか。ストーリーが進むにつれて、今までやらなそうなことがやってくる感じがあるんです。普段はシオネちゃんが1番ノーマルだと思うんですけど、こういう面が出せて楽しかったです。1日目の“好きな動物なんですか？”は“ペンギン”一択で返してくれたので、気持ちよかったですね。2日目も同じ質問が来ると思っていた人もいたらしくて、“ペンギン”って叫んでいる人がいたんですけど、それも聞こえていました（笑）。

ーー２日目の“カレーライス”は難易度が高かったと思います（笑）。以前、シオネが昔の自分に似ているという話もされていましたけど、ライブになると、こうやってアイドルな感じで歌って踊れるんだろうなっていうのを思いながら、山田さんのパフォーマンスを観ていました。

山田：
シオネちゃんは歌が好きな子で、コンテストとかにも出ていたこともあるから、歌っている時、パフォーマンスしている時は、そういうところが出るんじゃないかなって予想してやっていたりします。でも、MCになった瞬間、素になっちゃって“あっ、私……”みたいになっちゃうのかもしれないですね。

ーーMCで、山田さんとしてしゃべるところになると、率先してコール＆レスポンスをし始めるのも面白かったです。

山田：
あれが山田麻莉奈ですからね（笑）。でも、どのユニットもキャラとキャストが近くなってきている感じもするんですよ。お互いが寄って来ているというか。

ーーそれは観ていてすごく感じました。キャラクターのやり取りから素に戻るんですけど、あまり変わらない感じがしたんですよね。

山田：
やっぱりそうですよね。