なぜ、ナナシスのライブは感動を呼ぶのか? <2053 1st Live Startrail>で新たに魅せようとする声優たちの想いを込めたステージの魅力を紐解く

なぜ、ナナシスのライブは感動を呼ぶのか? <2053 1st Live Startrail>で新たに魅せようとする声優たちの想いを込めたステージの魅力を紐解く

なぜ、ナナシスのライブは感動を呼ぶのか? <2053 1st Live Startrail>で新たに魅せようとする声優たちの想いを込めたステージの魅力を紐解く

<Tokyo 7th シスターズ 2053 1st Live Startrail>が、3月4日(土)に府中の森芸術劇場 どりーむホールで開催される。これは、スマートフォン向けアプリ、アイドル育成リズム&アドベンチャーゲーム『Tokyo 7th シスターズ』に登場するアイドルたちがリアルライブをするというものである。しかも今回のライブは、昨年からスタートした新章「EPISODE 2053(ニーゼロゴーサン)」に登場するアイドルだけでのステージとなるので、注目を集めている。このコラムでは、そのライブの見どころを、そもそもアニメ/ゲームコンテンツのリアルライブというものがどんなものなのかというところから解説していきたい。

新人声優が大舞台に立つことだけで1つの物語

今では声優がステージに立ち、歌って踊ることは当たり前になってきているが、10年前までは、それほど多くなかった印象がある。ゲームチェンジャーとなったのは『アイドルマスター』シリーズや『ラブライブ!』シリーズだろう。そこからアリーナやドームといった、それまでは想像もできないようなスケールのライブをするようになり、それがいつしか当たり前のことになっていった。

そもそも声優とは、キャラクターの声帯を任されている職業である。だからアニメの場合は、アニメーターと一緒に1つのキャラクターを作り上げていくのである。だが、それが音楽をメインとするコンテンツの場合、かなりの確率でリアルライブがあり、そこでは声優がキャラクターを背負ってステージに立つこととなる。ステージに立っているのは声優自身だが、存在はキャラクターといった感じなので、声優が100%自分自身という存在でステージに立っていることはおそらくない。このキャラクターなら、どんな風に歌うのだろう、どんな風にダンスをするのだろう、というようなことを考えながらパフォーマンスをしていることの方が多いと思う。さらに言うと、キャラクターの過去やこれまでの軌跡は、作品の中で物語として描かれている。だから、観客の方も、このキャラクターは過去にこういう挫折をしているというようなストーリーを知っていると、その背景を重ねながらリアルライブが観られるので、より感情移入がしやすくなり、深く楽しめるのだ。

また、リアルライブに向けて実際にレッスンをしているのは声優なので、物語+彼女たちの努力を感じることで感動は倍増する。例えば、3月4日のライブでステージに立つメンバーの初ステージとなった昨年末の<Tokyo 7th シスターズ 6+7+8th Anniversary Live Along the way>は、アリーナクラスでのライブだった(2022年11月19日&20日は幕張メッセ国際展示場 ホール7・8、12月18日はぴあアリーナMM)。まだ声優としては新人が、いきなりそんな大舞台に立ってライブをすることがどれほどのプレッシャーになるのか、想像に難くないだろう。それだけで1つの物語と言える。

さて、3月4日のライブを楽しむために、ゲームについても簡単に触れておきたい。『Tokyo 7th シスターズ』(通称:ナナシス)は、今年で9周年を迎えたゲームアプリである。物語の舞台は、西暦2034年の国指定国際娯楽都市区画“Tokyo-7th(トーキョーセブンス)”。アイドルがいなくなった時代に、本物のアイドルが誕生するという話だったが、人気を博したのは、アイドルのキラキラしている側面だけではなく、人間のあまり見せたくない部分も描いたシナリオの秀逸さにあったように思う。だが、スタート時からくり広げられていたメインストーリー「EPISODEシリーズ」も2020年に完結。2022年からは、これまでの精神を引き継ぎつつ新たに「EPISODE 2053」がスタートした。時代が進んでいることからもわかるとおり、ここで新たなアイドルたちが登場する。

新たなストーリーに登場するのは、星影アイ(CV:天希かのん)と月代ユウ(CV:天野聡美)によるStella MiNE(ステラマイン)。デビューから瞬く間に頂点に立った2人組ユニットで、星影アイの引退により突如活動を休止したが、物語の軸となるユニットだ。そして、Asterline(アステルライン)は、アイドルスタジオである“新生ナナスタW”から生まれた奈々星アイ(CV:天希かのん)、一ノ瀬マイ(CV:星ノ谷しずく)、朝凪シオネ(CV:山田麻莉奈)によるアイドルユニット。Roots.(ルーツ)は、海外大手プロダクションが仕掛けたオーディション番組『Roots.』から結成されるユニットで、月代ユウ、タン・シヨン(CV:橘一花)、フラナ・リン(CV:長谷川玲奈)の3人組。さらに、Asterlineのライバルとして登場するのが、この時代のトップに君臨するスタジオ“LuSyDolls(ルーシードールズ)”から“可愛くなければ意味がない”を体現する、恋渕カレン(CV:七海こころ)と一ノ瀬ミオリ(CV:小茅楓)によるユニットRiPoP(リポップ)だ。

Stella MiNE、Asterline、Roots.、RiPoP。2月14日にリリースされたアルバム『Startrail(スタートレイル)』には、この4つのユニットの楽曲が収録されているので、ライブを楽しむためには、必ず予習しておくべきだろう。

▲Stella MiNE「You & I =」

▲Asterline「Starlight☆Asterism!!!」

Roots.「WONDEЯ GIRL」

▲RiPoP「ゴチャメチャ×ワンダーランド」

▲『Stertrail』SampleTrack

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