天希かのん［Tokyo 7th シスターズ キャストインタビュー］キャラクターとともに描く光り輝く未来「アイちゃんとはお互いに背中を押しあって、この先も一緒に前へ進んでいけたら」天希かのん（Tokyo 7th シスターズ・星影アイ／奈々星アイ役）インタビュー

インタビュー：塚越淳一
撮影：武石早代

眩しすぎて泣きたくなることもあるんです

ーー『Tokyo 7th シスターズ』というコンテンツの魅力を教えてください。

天希：
歌も物語もゲームも、全部いいんですよね……。曲にすごく力が入っているので、聴くだけというライトな楽しみ方もできますし、音ゲーが好きな人にとっては、譜面の作り方がすごく音楽的なんです！　いろんな音ゲーをしている方なら同意していただけると思うんですけど、ここは歌詞に合わせてほしい！という時は、それに合わせてノーツが来たり、ドラムを聴きたいところは、ドラムに合わせて来たり。そのあたりも魅力的なので、音ゲーが好きな方は楽しいと思います。

ーー天希さんの音ゲーの腕前は、プロ級でしたよね。

天希：
ありがとうございます（笑）。キャラクターもたくさんいて、1人ひとりに魅力があるし、個人のエピソードもあるので、キャラを楽しむこともできます！　メインエピソードはかなりシリアスな話もあったり、深みがある物語なので、ノベルゲームのように楽しむこともできますし、本当にいろんな楽しみ方があるのがナナシスの魅力だと思います。

ーーそのほかにも、リアルライブがありますから。

天希：
はい！　だからいいとこ取りをしてくだされば。全部を観てくださいとは言いません。でも、どこかに引っかかってくれて、そこから広がれば嬉しいなって思います。

ーーナナシスは、オーディションをきっかけで知ったのですか？

天希：
私、高校生の時にリズムゲームにハマり、音ゲーを片っ端からやっていた時期があるんです。その時、アプリを入れていて、QOPさん（The QUEEN of PURPLE／『Tokyo 7th シスターズ』に登場するロックバンドユニット）の「TRIGGER」という曲をカッコいいと思っていたんです。でもそのあと受験勉強のために、ゲームを全部消したんですね。

ーーそれは自主的に？

天希：
そうです（笑）。

ーー偉いなぁ。でも、入ってたら絶対やってしまいますからね（笑）。

天希：
そうなんです。その時にスマホから全部ゲームが消えて、それ以来入れていなかったんですけど、オーディションがあった時に、何か聞き覚えのあるゲームだと思って入れてみたら「TRIGGER」があって、あの時のゲームだ！と。で、オーディションの歌唱曲の中にも「TRIGGER」があったので、これは運命的だし、歌うしかない！って選択しました。エピソードは、オーディションをいただいてから全部読ませていただいて、すごくいいゲームだなと思ったんです。だから（役が）決まった時は嬉しくて光栄でした。

ーー役も新章である『EPISODE 2053』のメインキャラであるアイちゃんですが。

天希：
実は違う役を受けていたんですけどね……。キラキラしているアイちゃんは私には務まらないと思っていたので。彼女みたいに輝けたらすごいなって思うし、台本をいただくと、眩しすぎて泣きたくなることもあるんですよ。こんなに眩しい子なんて、私にはできない！って思ったりするけど、周りの方が“似てるよ”と言ってくださるので、外から見える姿は似ているのかもしれないなと思っています。

ーーキラキラしているように見えますよ。

天希：
ありがとうございます。

ーー演じていくと、アイちゃんへの想いも強くなるのでは？

天希：
そうですね！　表現する期間が長ければ長いほど、想いは強くなっていきますね。

ーーアイちゃんがどんな子なのかを教えてください。

天希：
ものすごく複雑なキャラクターなんですけど……。

ーーまず、星影アイと奈々星アイが同一人物ということを、周りの子たちは知らないということですよね？

天希：
エピソードを読んでいるプレイヤーさんはわかっているんですけど、周りは気づかないんですよね（笑）。本来は金髪で星影アイちゃんではあったんですけど。中学生の頃に月代ユウちゃん（CV.天野聡美）とアイドルを始めて、1度はTokyo-7thのトップに立ったものの電撃解散して、名前を変えて（廃業寸前の事務所）ナナスタWに現れ、新たにAsterlineというユニットを作って活動しているんです。この記事が出たあとくらいに新エピソードが出るので、そこでアイちゃんの芯の部分が出てくると思うので楽しみにしていただきたいです！　なぜ電撃解散したのかも、垣間見られるかもしれません。

ーーアイちゃんは、自己紹介で名前を言わないのが面白いですよね。

天希：
そうなんです。いつも“私でーす”って言うんですけど、私って（英語では）“I”だから、ダジャレなのかな？と思っているんですけどね。

ーーいつもツッコみたくなります。

天希：
ちゃんと自己紹介しないとねって言ってるのに、“私でーす”って言うから……（笑）。

ーーアイちゃんを演じる上で心がけていることはありますか？

天希：
アイちゃんは、エピソード内の言葉を借りると、“存在が冗談みたいなもの”で、そんなことできるの？っていうことを成し遂げちゃったりする子なんですよ。なので私がやることは、そこに実在性を持たせることなのかなって。息の芝居を入れたり、台本になくても笑う声を入れてみたり。そうすることで生っぽくなるというか、そこに存在している感じになるのかなと思うので、そこは気をつけています。彼女に人間らしさを付加できれば、というか。