ナツキ（Fuhua）［インタビュー前編］輝く夢のはじまり「バックダンサーとして出演した大阪城ホールの幕が開いた瞬間に、自分がステージに立って曲を届けたいという想いが固まった」ナツキ（Fuhua）インタビュー前編

インタビュー：竹内伸一
撮影：武石早代

身近な人を幸せにできたのかなって思って、地元のお祭りはすごく楽しかった

――小さい頃はどんなことが好きでしたか？

ナツキ：
お母さんに言われたのは、“CMとかの音楽に合わせて歌ったり踊ったりしていたから、ダンス教室に連れて行った”そうです。けっこう変な子だったのかも（笑）。

――生まれながらにして歌ったり踊ったりするのが好きだったんですね。

ナツキ：
ずっと頭の中で音楽が流れているんです。そうお母さんに言ったら“よくわからない”って言われたんですけど（笑）。歩きながら踊ったり、授業中でも踊ったりしちゃう子どもだったんで、ずっとダンス漬けの生活ではありました。

――ダンス教室には何歳から通っていたんですか？

ナツキ：
小学生になる前……5歳の終わりくらいからです。ヒップホップダンスをやっていました。がっつりとスクールに通っていたのは、高校生までですね。ずっと続けていたんですよ。そこからアイドルになって忙しくなってしまったので、スクールにで習うというよりは、振り入れがメインになりました。

――10年も続けるほど、ダンスには魅力を感じていたんですね。

ナツキ：
面白かったですね。やっぱりステージが好きでした。ステージ上で踊りながら、必ず客席にいるお母さんを見つけるんです。すべてのステージについてきてくれていたので、お母さんを見つけて、笑ってくれるのがすごく好きでした。もちろん、ステージで踊ること自体も好きでしたし、一緒に踊っている友達の顔も好きだし、お客さんの顔も好きでした。それが好きでずっと続けていたんだと思います。

――初舞台は何歳の時ですか？

ナツキ：
5歳だと思います。けっこう大きなステージでやったのを覚えています。

――バックダンサーとして1,000回以上の舞台経験があるそうですね。

ナツキ：
バックダンサーだけではなくてアイドル活動など全部含めると1,000回くらいなんです。

――中でも印象に残っているステージはありますか？

ナツキ：
大きな舞台という意味では、＜KANSAI COLLECTION＞のオープニングですね。ただ、1番楽しかったのは、地元のお祭り（笑）。知っている子がたくさん観にきていて、自分の違う一面を見せられるという環境も楽しかったですし、その子たちが後から“よかったよ！”って言ってくれるというのがすごく嬉しくて。“身近な人を幸せにできたのかな”って思って、その日、すごく楽しかったのを覚えています。

――アイドルとしての原点なのかもしれないですね。

ナツキ：
そうかもしれないですね。

――小学生の頃はどんな生活だったんですか？

ナツキ：
ダンスのほかにもいろいろな習い事をやっていたんですよ。なので、学校が終わったら何かしらの習い事をするという感じでした。放課後は公園で遊ぶというよりは習い事でしたね。

――友達と遊びに行ったりはしませんでしたか？

ナツキ：
記憶にないです（笑）。友達とは、それこそ公園でちょっと遊ぶくらいでした。

――ダンス以外に習っていたものは何ですか？

ナツキ：
水泳とか書道とか、絵もちょっと習いました。中学受験の前は塾に毎日行っていましたし、ダンスもいろいろなジャンルをかじっていて。メインは土日に習っていたヒップホップなんですけど、それ以外のレッスンを平日に入れたりしていました。

――水泳や書道は長く続けたんですか？

ナツキ：
水泳は好きだったんですけど、肩幅が広くならないように、バタフライを習う前で辞めるという約束だったんです（笑）。お母さん、すごく徹底していて、書道もX脚になってしまうから、正座は絶対にさせないということで通っていました。そのおかげで、真っ直ぐ伸びてくれました（笑）。お母さんのおかげです。

――いろいろなことを習いつつも、ダンスをやりたい、アイドルになりたいという想いがあったんですか？

ナツキ：
そうですね。ダンスは続けたい、アイドルになりたいって思っていました。

――その夢を叶えるために、お母さんがサポートしてくれたんですね。

ナツキ：
そうなんです。