ナエ（Fuhua）［インタビュー前編］たくさんの音楽が育んだクリエイティブな人生の道のり「両親がCDをめちゃくちゃ買うタイプで、音楽に触れていなかった時期はないです」ナエ（Fuhua）インタビュー前編

撮影：武石早代
編集協力：竹内伸一

韓国語は、 IZ*ONEが好きでMCとかわかりたくて覚えたんです

――出身は茨城県なんですよね？

ナエ：
生まれも育ちもずっと茨城です。茨城を出たことがないんです（笑）。

――小さい頃はどんな子どもでした？

ナエ：
完全にインドアな子でした。今でこそ、こんなに元気ですけど、ずっと部屋で本を読んでいるタイプでした。

――そうなんですか!?

ナエ：
この話をすると、いつもめっちゃ驚かれます（笑）。

――子どもの頃からアクティブな人生を歩んできたのかと思っていました。

ナエ：
違うんですよ。友達とこそこそシール交換とかしてました（笑）。それがすごく楽しかったんです。

――どんな本を読んでいたんですか？

ナエ：
基本的には絵本です。でも、難しそうな本を読んでいると、お母さんから褒められるんですよ。だから、すっごいぶ厚い本を、意味もわからないのに読んでいるふりをしていました（笑）。

――承認欲求があったのかもしれませんね。

ナエ：
ちょっとあったのかも（笑）。

――お母さんが海外の方なんですか？

ナエ：
お母さんがアメリカと沖縄とのハーフで、お父さんが純粋な日本人です。

――ナエさんは英語と韓国語、日本語のトリリンガルなんですよね？

ナエ：
英語は、おうちで使っていたわけではないんですよ。

――そうなんですか？　家では英語で会話しているのかと。

ナエ：
違うんですよ（笑）。こういう顔だと、小さい頃から“英語、しゃべれるの？”って毎回聞かれるんです。初対面だと絶対に言われます。それで“あ、しゃべれないんです”って言うのはダサいなって思って、勉強したんです。だから、ネイティブレベルでしゃべれるわけではなくて。どちらかというと、韓国語の方が得意です。韓国語は、 IZ*ONEが好きで、MCとか直接わかりたくて、覚えたんです。そうしたら、わりとすんなり言葉が入ってくるようになりました。

――IZ*ONEがきっかけということは、最近のことですよね？

ナエ：
そうですね。2018年くらいから勉強……というほどでもないんですけど、覚え始めて、いつの間にかしゃべれるようになったという感じです。

――どうやって覚えていったんですか？

ナエ：
動画を観て。日本語字幕がついているんで、“何度も出てきたこの単語は、こういう意味なんだな”って感じで。文法は日本と一緒なんで、それほど苦労もせずに。

――音で覚えたということですか？

ナエ：
そうですね。

――すごいですね。小さい頃から学ぶことが好きだったんですか？

ナエ：
そうでもないんですよ（笑）。国語系は強いんですけど、理数系はとんでもなく追試を受けまくってきました（笑）。

――そうだったんですね。小学生の頃、習い事はしましたか？

ナエ：
いろいろなことをやらせてもらいました。水泳、ダンス、ピアノ、英会話教室に通っていました。1番長く続いたのが水泳で、幼稚園に入る前くらいから通っていて、小学校高学年くらいまではやっていました。水泳ってやっぱりしんどいので辞めちゃったんですけど（笑）。でも全部の形（泳法）はできます。

――大会に出場したりも？

ナエ：
それはなくて、ただ習っているだけ。毎週泳いでいるだけでした。