スズナ（Fuhua）［インタビュー後編］憧れの存在が照らしてくれた輝く大舞台への道「NiziUさんみたいにステージから両親にお礼を言うことが私の目標」スズナ（Fuhua）インタビュー後編

インタビュー：竹内伸一
撮影：武石早代

NiziUのライブで“アイドル、アーティストになりたい”って思いました

――ダンス、歌、演技のレッスンに通うようになったきっかけというのは？

スズナ：
小学4年生の時に、母と兄と原宿に行ったことがあって。竹下通りでスカウトされたんですけど、当時は、その事務所のことを調べるという頭がなくて。スカウトってなんとなく怖いイメージもあって、それだったら自分で受けようと思ったんです。ただ、小学生の頃は、特に行動を起こすこともなかったんですけど。中学生の時に友達と竹下通りに行ったら、またスカウトしていただいて。その時は、お母さんに内緒で原宿に行ったんで、お母さんにバレたら怒られるなって思って、その時も特に何もせずに、名刺は捨てちゃいました。ただ、中学生の頃、韓国アイドルがめっちゃ流行って、私も“カッコいいな！”って思っていたんです。ダンス未経験の中学3年生では、K-POPのアイドルになれるわけないなって思って、憧れはあったんですけど、オーディションを受けるみたいなことはなくて。でも、お母さんは、私が芸能界に憧れていることを知っていたので、勝手に応募したりしていたんです（笑）。

――家族は応援してくれていたんですね。

スズナ：
そうなんです。いろいろな事務所に履歴書を送っていて、ある事務所のオーディションを受けられることになったんです。3次の対面審査で落ちてしまったんですけど、後日電話がかかってきて、“レッスンを受けませんか？”というお話をいただいたんです。1年の契約で練習してみましょうっていうことになり、そこで演技に出会って、演技を中心にレッスンを受けるようになりました。ダンスも歌もやっていましたけど、演技に興味がわいて。結局2年レッスンを受けていました。その事務所からいくつかオーディションを紹介してもらったんですよ。いいところまでは残ることはできていたのですが、結果を残せなかったので、事務所も辞めることになってしまいました。去年の年末に急にフリーになってしまって（笑）、“どうしよう”って焦りました。それで、いろいろオーディションを調べてみたら、今回のオーディションを見つけたんです。

――演技を中心にレッスンを受けていたということは、女優志望だったんですか？

スズナ：
そうですね。女優を目指していました。今でも、将来的には、演技の仕事もしてみたいと思っています。

――アイドルに興味を持ったのはK-POPがきっかけだそうですけど、好きなグループは？

スズナ：
最初はTWICEにハマっていました。ライブにも行きました。可愛いし、すごいなって思っていましたね。あと、NiziUさんのライブに行ったんです。最初は友達と“旅行に行きたいね”っていう話だったんですよ。その流れで、ノリでNiziUさんの大阪のライブに応募したら当たったんで、“大阪行っちゃう？”って感じで、大阪旅行とライブに行ったんです。そのライブで、泣いちゃうくらい感動したんですよ。RIKUさんがステージから“昔、京セラドームでK-POPアイドルのライブを観て感動して、自分もこのステージに立ちたいと思った”と話していて、“あ、自分も同じだな”って思って。“自分もアイドル、アーティストになりたいな”って思いました。

――そこで改めて気持ちに火がついたんですね。

スズナ：
そうですね、もう1度挑戦してみようと思いました。