くりえみ［アザーカット＆インタビュー］“SNSのフェチ天使”がSNSを始めた理由「これからは自己発信できる個の強い人がフィーチャーされていくだろうなって思ったんです」くりえみ『PnR』vol.2アザーカット＆インタビュー2

インタビュー：井手朋子
撮影：河邉有実莉
ヘアメイク：佐藤ありさ（GiGGLE）
スタイリング：大貫紗枝（Jstyles）

1回始めたら、やっぱり納得いくまではやり続けたい

ーーフリーになって1年半の間、まず何で稼ごうと思いました？

くりえみ：
コミケや同人イベントです。自分で印刷会社に頼んで、自費出版で写真集を作りました。それをコミケや同人イベントで手売りするんですけど、最初は私も何が何だかわからず始めました。

ーーコミケへの参加は、誰かのアドバイスで始めたんですか？

くりえみ：
知人に“コスプレは今需要があるし、アニメ顏だからやった方がいいんじゃない？”って言われて、自分でも調べてみたら日本だけじゃなくて中国や台湾とか海外でも需要があるものだとわかって。日本だけではなく、より母数が大きいところに自分を発信した方がいいんじゃないかと。ちょうどその頃ぐらいからYouTuberという言葉が職業として認められるようになってきていて、これからは自己発信できる個の強い人がフィーチャーされていくだろうなって思ったんです。その“個の強さ”を判断する指標は何だろう？って考えた時に、SNSのフォロワー数だと思って。アクティブユーザーがどれだけいるかということは数字だけでは見分けがつかないので、とりあえず広く浅くフォロワーを増やすところから始めてみようと。そこで開設したのがInstagramでした。

ーーいくつかあるSNSの中で、なぜ最初にInstagramを選んだんですか？

くりえみ：
Twitterを使っている人の割合って日本人が多いんですよね。Instagramは全世界の方がやっているアプリなので選びました。そこから同人誌を作ってコミケに出るようになったんですけど、最初はお金を稼ごうというより、ただただ自分ができることを見つけるということの方が先決でした。それを続けていったら、収益の出し方がどんどんわかってきましたし、もっとSNSで人気をつけたら広がっていくことにも気づいたんです。

ーーSNSにはフェチ感たっぷりの写真が投稿されていて、くりえみさんには“SNSのフェチ天使”という異名までついていますし、今やInstagramは88万人、Twitterは37万人のフォロワーを抱えています。

くりえみ：
イベントなどに来てくれる人の9割以上がSNSで知って来てくれるような状態なので、そこはコンスタントに更新しています。2019年の秋にはYouTubeも始めました。

ーーYouTubeも30万人近いチャンネル登録者がいますけど、YouTubeはスタート当初から今に至るまでの成長っぷりがすごいですよね。

くりえみ：
そうですか？（笑）　自分で自分の映像を観るのが嫌すぎて全然観れないんですよね。本当に機械のように投稿するって感じですね。

ーー淀みないトークも魅力の1つですけど、YouTubeを始める前からしゃべれる人でした？

くりえみ：
しゃべるのは好きでしたね。でもYouTubeに関して言うと、今でも迷走している部分があって。Instagramって写真で伝えるものだから言葉はいらなくて、だからこそ伸びたんですよね。なので、YouTubeでも、私が最初から外国の人向けに言葉がいらずとも伝わるコンテンツを投稿し続けていたら、多分もっと伸びていたと思います。言い訳っぽくなっちゃうんですけど、チャンネル登録者数はもっと多くてもおかしくないと思っているので、そこは今後どうしていこうかなということで試行錯誤しています。ただ、YouTubeはどうしてもディズニー・チャンネル並みに規制が厳しいので、私のやり方だと広告がつかなかったり、常にBANされる危険性があります。自分の中では40%もやりきれていないぐらいですね。納得いったものは1回もできていないです。

ーーそれは、くりえみさんがやりたいことをやってしまったら、アカウントがBANされてしまうと思うから？

くりえみ：
いや、クリエイティブとして完璧なものが作れたことがないって思っています。常に妥協してしまってるというか。でも、妥協しないと一生投稿できないんですよね。逆に言うと、映像以外は100%でできるんですけど、動画だと10分弱のものを100%の状態で出すのはなかなか難しくて。そもそもYouTubeが自分のやり方とあまりマッチしていないというのもあって、そこは今も模索しています。だからと言って止めようとは思いません。私と同じようなジャンルの子たちって、広告がつかないから止めちゃう子がほとんどで。コロナの時期になって、みんなYouTubeを始めたけど、結局途中で止めてるし、更新し続けている子は多分数えるほどしかいないんですよね。私も今は全部広告を外されてしまってる状態で、今後また設定や審査でつく場合もあるんですけど……。

ーー広告がついていた時期もあったけど、外されてしまったと？

くりえみ：
そうなんですよ。不安定なんですけど、だからと言って更新は止めない。1回始めたら、やっぱり納得いくまではやり続けたいと思ってます。

ーー小さい頃はどんなお子さんでした？

くりえみ：
赤ちゃんの時は泣かなさすぎて、親が死んでるんじゃないかと思って心配するぐらい静かだったみたいです。幼稚園ぐらいまでは本当に静かだったと思うんですけど、小学校の中学年ぐらいからはっちゃけるようになりました。

ーー当時から芸能の仕事をやりたいと思っていました？

くりえみ：
そういうのはまったくなくて、千葉の田舎で育ったので芸能界っていうものすら知らないわけですよ。テレビに映っている人が、自分がなれる職業だなんて思ってもいないし、考えることすらなかったですね。でも中学生ぐらいになって、これから何がしたいかなって考えた時に、当時沢尻エリカさんがすごく好きで。沢尻さんが出ていたドラマ『1リットルの涙』が好きすぎて何回も観ていたんですね。そのうちセリフを全部覚えてしまって。しかもイチ視聴者としての見方じゃなくて、自分だったらこのセリフはこう言うなとか、どちらかと言うと出演する側の思考を持って観ていたんですよね。その考えに気づいてからは、だったら自分もやればいいんじゃないかなと思って高校1年の時に芸能活動を始めました。

ーー芸能界に入ったきっかけはスカウトですよね。

くりえみ：
はい。当時は用もないのに、スカウトされたいがためにずっと渋谷を歩いてました。1人で学校をサボって、人がいっぱいいる時間帯を狙って渋谷と原宿をグルグル歩いてたんですよ。今は街を歩いていても誰にも相手にされないですけど（笑）、高校に入りたての時って街を歩けばスカウトされて、1回歩けば何社からも声をかけられるような状態だったので、事務所選びのためにもとりあえず毎日歩こうと。その結果、最初の事務所に入ることになりました。その事務所には当時の赤文字系のカリスマみたいな読者モデルの子がいて、その子のことが好きだったし、メジャーな人もいたので決めましたね。

ーー事務所に入った時は、親にはアナウンサーになりたいと言っていたそうですね。

くりえみ：
親には“芸能の世界には悪いことがいっぱいあるから絶対行っちゃダメ。あなたは可愛いかもしれないけど、そういうのは夢見ないでね”って言われてたんです。だから芸能界に入りたいって言えなくて。アナウンサーっていう硬派な職業を言えば親も納得するかなと思って言ったら、案の定“すごくいいじゃない！”って言われて（笑）。だからアナウンサーになるって言いながら、いろんなオーディションを受けてました。

ーー積極的に動いていたんですね。

くりえみ：
当時は有名になりたいから、“もう時間なんて待ってられない！”って感じで、いろいろなオーディションを受けていました。でも、二兎を追う者は一兎も得ずじゃないですけど、同時進行していたがためにウマく行かないこともあって……その時に最初に所属した事務所が声をかけてくれたので、入ることになりました。

ーー当時のことをもう少し詳しく聞かせていただけますか？

くりえみ：
なぜか自分は絶対にスターになれるって確信してたんですよ（笑）。何者でもないのに、自分のことを落とす人のセンスが悪すぎるって本気で思ってたんです。グランプリになれなかったけど、どのオーディションも最終の2、3人ぐらいのところまで行っていて。でも、結局選ばれなきゃ意味がないし、それもわかっていたんですけど、自分は何かで光るものを持ってるって思っていました。

本記事は、『PnR』vol.2収録インタビューを再編集した特別版です。

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くりえみ プレミアムグッズ　1月20日（木）まで期間限定販売中！

直筆サイン入り特大A2アクリルパネル
価格：各￥55,000（税込／送料別）
サイズ：A2（440mm×614mm×5mm）／1,700g

直筆サイン入りアクリルキューブ
価格：各￥19,800（税込／送料別）
サイズ：120mm×120mm×20mm／500g

直筆サイン入り特大A2写真パネル
価格：各￥11,000（税込／送料別）
サイズ：A2（440mm×614mm×7mm）

■商品概要
今回のグッズは、惜しくも『PnR』vol.2誌面には掲載されなかったアウトテイク写真を使用したアクリルパネル、アクリルキューブ、パネルをラインアップ。

アクリルを写真に圧着させたアクリルパネルとアクリルキューブは、高級感のあるプレミアムな作品となる。

絵柄は3パターン。すべてくりえみの直筆サイン入りで、今しか購入できないレアな限定商品。

■受注期間
2021年12月21日（火）〜2022年1月20日（木）23:59まで

■発送時期
本商品は2022年3月中旬以降の発送を予定しております。ご注文いただいたお日にちの順番に応じて配送を開始。地域によって配送状況が異なる場合がございますので、予めご了承ください。また、事前に個別での配送日のご案内や日時指定はお受けできません。

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■注意事項
※写真は商品イメージです。実際の商品と多少異なる場合がございます。
※キャンセル不可商品となります。
※お客様の都合によるお届け済みの商品のお取り替え、ご返品はご容赦願います。
※未成年者の場合は親権者の同意を得た上でご購入ください。
※アーティストのサインのみで、お客様の宛名の記入はございません。なお、サインを書き込む位置の指定はできません。
※サインはアーティストが自筆で記入するため、その過程において一部汚れや傷、折れが発生している場合がございます。返品・交換などの対応はいたしかねますので、ご了承ください。
※パネルは素材、印刷、加工の特性上それぞれ仕上がりが異なり、多少のかすれ、インクの写りなどに個体差ございますが、不良品ではございません。
※商品到着時に状態をご確認いただき、運送の上の都合によるキズ・へこみが見られる場合はまずは運送会社にお問い合わせください。

くりえみインタビュー全編はこちら！　『PnR』vol.2インフォメーション

発売日：2021年12月21日（水）
仕様：A4判／144ページ（オールカラー）
価格：￥1,980（税込）

■表紙
兒玉遥

■出演
奥津マリリ（フィロソフィーのダンス）
月埜ヒスイ（アンスリューム）
新谷真由（パラディーク）
くりえみ
染谷有香
百瀬りえ（『小悪魔ageha』編集長）

出演者それぞれ20ページ前後のボリュームで、水着やランジェリーを身にまとった撮り下ろし写真とともに、これまでの人生をじっくりと振り返った10,000字を超えるインタビューを掲載。今、大きな輝きを放っている女優、アイドル、グラビアタレント、コスプレイヤーの素顔や生き様を、美しい写真とロングインタビューでお届けする1冊となる。

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