第27回：お悩み相談3〜小出祐介&南波一海「小出は明日、昨日の南波と連載する」〜読者のみなさんからのお悩み相談4本立て

【お悩み】

私は大学のゼミで自分のやるべき仕事をやらない人がいるとイライラしてしまい、説教をしてしまいます。もちろん自分も完璧にできているわけではないのですが、相手のやる気のなさに腹が立ちます。何度怒っても相手は変わらないし、私の時間が無駄になるだけなので、もうその人に時間を使うのはやめたいと思っているのですが、どうしてもその人を見るたびにイライラしてしまいます。どうやって気持ちを押さえればよいでしょうか。

南波：
相手に対してどこまで許容できるかという話は、ゼミに限らずなんにでも通じることですよね。仕事とか同棲とか結婚とか。

小出：
うーん。仕事上、その人がやらないと滞ってしまう場合とかゼミ全体へのよっぽどな影響がない限り、自分と違うだけだとしたら難しいよね。まず、スキルの差はもちろんだし、根本的な価値観とか感性の違いがあると思うんですよね。

南波：
Twitterでたまに絡まれたりするけど、“なんでおれの思っているとこをあんたは言わないんだ。失望した！”みたいな人っているじゃないですか。そう言われると、だって他人じゃんって思ってしまうんですよ。

小出：
わかる。あなたは他人を自分にしたいのかっていう。

南波：
自分とは違う人だから、違う考えを持っているんですよ。

小出：
もとを辿っていくとこういうことになっちゃうんですよね。他人が他人であることを意識するというか。他人はあなたじゃないよっていう。

南波：
コミュニティにはどうしたって自分と違う人、この場合はゼミのミッションに対してやる気のない人も出てくる。

小出：
ていう問題をバスターしないと仕事が滞るからコンセンサスを取ることは必要なんだろうけどね。

南波：
ゼミでの目標が一致していない可能性もあるしなぁ。わかった。注意するっていうのはどう？

小出：
普通（笑）。でも、この人は注意してるんですよね。文面からは“自分はこうしているのになんでこうしないんだ”っていうのをちょっと感じる。

山村：
説教とかじゃなく、ウマく誘導できる人もいますよね。

南波：
乗せるタイプの人だ。説教ではなく優しくアプローチしてみるのはどうでしょう。

小出：
注意にもコツが要るし、注意するなりの態度というのも大切ですから。

南波：
そういえば、Base Ball Bearの新曲「Flame」を聴いたんですけど、この連載で誕生日サプライズの話をしてましたよね。ひいおじいさんの話を。

小出：
したした。

南波：
上坂すみれさんの音楽のコスプレの話もマテリアルクラブに出てきたし、こうして毎月話をしていると、その時、作品作りについて考えていることが……。

小出：
漏れてる（笑）。たしかにそれはあると思う。人間だもの（笑）。岡村（靖幸）さんとラジオをやっていたときも、そのときの気分が出ちゃうんですよね。

南波：
小出くんの作品のヒントがポロっと出たりする連載なので、アイドルソングに興味がないかたにも読まれてほしいなと思ったりします。

小出：
じゃあ今日のヒントを。最近はドクター・ドレーが好きです。

南波：
おお！　今、ドレーを（笑）。

小出：
もう5周くらいして、ドクター・ドレーのトラックはやっぱすげーってなってます。土台になるループは2小節で成っていたりすごくミニマルなんだけど、ビートの強固さとネタのキャッチーさでこれだけ持ってけるのかと。

南波：
それがBase Ball Bearの新作や今後の展開を聴く上でのヒントになるんだ。それは楽しみ。

小出：わかんないけど！

【今週のまとめ】
お悩みを大して解決してなくてすみません！

あなたのお悩み、お待ちしてます！

本連載コラムにて、小出と南波があなたのお悩みを解決します（たぶん）。

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お悩み、ぜひお送りください！

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