
藤川千愛がBUCK-TICKを!? CARRY LOOSE、あゆくま、ぜん君。…ロックテイストアイドルの現在地|「偶像音楽 斯斯然然」第18回
藤川千愛がBUCK-TICKを!? CARRY LOOSE、あゆくま、ぜん君。…ロックテイストアイドルの現在地|「偶像音楽 斯斯然然」第18回
これは、ロック畑で育ってきた人間がロック視点でアイドルの音楽を好き勝手に語る、ロック好きによるロック好きのためのアイドル深読みコラム連載である(隔週土曜日更新)。
KAQRIYOTERROR コドモメンタルの異形
幽世テロルArchitectあらため、KAQRIYOTERROR(かくりよてろる)。
KAQRIYOTERROR「lilithpride」
良い意味での中二病的衝動から生み出される、矛盾や葛藤、反抗や迷いをサウンドと楽曲に落とし込むオリジナルの美学を持つコドモメンタルINC.の中でも不気味な存在感を放っていた幽世テロルArchitect。新体制となった第1弾シングル「lilithpride」の衝撃たるや。ラップにデジタルビート、間奏のオリエンタルな響きなど、元来の持ち味をさらに色濃くしながらもハードコアやヘヴィロック味、かと思えば今どきのダンスポップっぽさを感じさせてみたりと、その情報量の多さに圧倒されてしまう怪曲。オフィシャルサイトに書かれたキャッチコピー“禁忌がタブーの電磁的恐怖こうげき。なにひとつ思い通りになんてならない世の中だから、KAQRIYOからTERRORりますけど”なんていう、言葉の意味はよくわからないが、とにかくものすごい強さを感じるグループである。
ぜんぶ君のせいだ。 “病みかわいい”による隙のなさ
最後はKAQRIYOTERRORの衝撃に続いて、コドモメンタルの旗艦グループ、“病みかわいい”を掲げるぜんぶ君のせいだ。。
ぜんぶ君のせいだ。「ぜんぶ僕のせいだ。」
10月にリリースされた最新シングルが「ぜんぶ僕のせいだ。」なんて、意味深にもほどがある。そして、一筋縄ではいかないひねくれた難解なアレンジが特徴的な同グループにしては珍しく、比較的ストレートなバンドアレンジ。しかしながら、最後の最後でまさかの転調。こんなのアリかよ!? 意表を突いた楽曲展開に加え、それまで“ぜんぶ僕せい。よわむしでごめん。”と歌っていた歌詞が転調によって“ねぇ、ぜんぶ君のせい。よわむしでごめん。”に変わる。やられた。
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