まなみ（まなみのりさ）×実玖（九州女子翼）［対談］地方アイドルだからこそ魅せたい大切な想い「地方を背負うって、ある意味、誇り」「絶対に何か掴んで帰る！って気持ちは、どこのグループにも負けない」まなみ（まなみのりさ）×実玖（九州女子翼）特別対談

まみりさんから受け取れる部分はすべて受け取りたい（実玖）

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――九州女子翼は、少し前に花音さんが新メンバーとして加入しましたが、新体制での活動はいかがですか？

実玖：
最近はその5人の新体制で活動していたんですけど、今、山本愛理が体調不良で休んでいるので4人で活動しています。でも、今年は7～8月に5回も出演させてもらっているくらい夏フェスへの出演が多くて、“ライブがいいね”って来てくださる方がすごく増えたなっていう印象があるので、夏からどんどん盛り上げていきたいなって思ってます。

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――8月27日出演の＜＠JAM EXPO 2022＞では、オレンジステージのトリを務めます。

実玖：
そうなんですよ……トリを務めさせていただくんですけど……。

まなみ：
すごい！

実玖：
私たちもタイムテーブルを見た時に、もう3度見するくらいびっくりして（笑）。いや、頑張ります！

――実玖さん個人としては、＜TIF＞発のショートムービー『私、アイドル辞めます』の主演を務めています。今回のイベント＜Goodbye IDOL, Hello IDOL＞自体が、まなみのりさが来年4月1日をもって活動を終えるにあたって“ファンの方に新しい推しを見つけてほしい”というコンセプトで、『私、アイドル辞めます』のストーリーと共通するところがありますね。

実玖：
ホントですよね（笑）。＜TIF＞のショートムービーは、“あ、そんな企画があるんだ”と思ってたら、まさかの主演のお話をいただいて。もちろんすごくびっくりもしましたけど、アイドル活動を始めて7年の間にいろんなことを経験させてもらってきたので、その7年分のアイドル自体とか“アイドルとファンの関係性”を、自分の中でもう1回改めて考えて挑んだ作品でもあるんですね。ファンの方からも“いろいろ考えさせられた”って言われましたし、改めてアイドルっていう職業について考えた時期だったなと思います。

――映画を観てみて、ファンの方の“推しがいなくなって寂しい～。でも、これからも応援する”という感覚が、＜Goodbye IDOL, Hello IDOL＞のコンセプトにも合うと思いました。やっぱり“いなくなっちゃうけど、推し続ける”、そして“また違う推しを探しに行く”みたいなところがすごくいいなと思いました。

実玖：
そうですよね～。観ていただいてありがとうございます。

――そういう点では、まなみのりさは、今ファンに対してどのような想いを持っていますか？

まなみ：
以前のインタビューでも“ファンの方には新しいアイドルさんを見つけてほしい”って言ったんですけど、“その言葉が寂しい”っていう気持ちにさせちゃってたみたいで……私たちもその発言をしたことによって、改めて“ファンの方は、私たちのことをそんなに強く想っていてくれているんだな”って気がつきました。本当に嬉しいし、幸せなことですよね。ありがとう！って思いました。でも、やっぱりファンの方には、“寂しくて、どうしよう？　どうしよう？”ではなくて、新しく頑張ってるアイドルさんとかに“また勇気をもらった”とか“元気をもらった”って言ってほしいっていう気持ちもあったので、私たちとしては、そういう気持ちも伝えたいっていう想いもあるんです。もちろん、私たちを最後まで見守っていてほしい気持ちは大前提あるんですけどね！（笑）　やっぱり15年アイドル活動をしてきたので、“バトンを渡す”――そんなこと言ったらおこがましいかなって気持ちもあったりするんですけど、15年やってきたからこそ伝えられる想いだったり、アドバイスができたり、そういう私たちの15年を活かして継承というか、ちょっとでも力になれたらいいなって。改めて、この15年を無駄にしたくないなって思ってるので、こういうイベントをやらせていただけて嬉しいですし、それこそ女子翼ちゃんとはもう何度も共演してますけど、改めてこうやってゆっくり、お互いのファンの方と楽しみながら作れるライブができると思うと嬉しいですね。

――楽しみですよね。FRUITS ZIPPERを招いて行なった＜Goodbye IDOL, Hello IDOL＞vol.1は、アイドル同士、そしてファンに向けても温かい想いがあふれたイベントになりました。

まなみ：
そうですよね。私たちも、“伝えたい”とか言いながらも、私たち自身がパワーをもらえたり、“そういう時もあったな”って振り返るきっかけをもらえたり。だから、ファンの方も含め、お互いにとっていいライブになるんじゃないかなと思ってます。

実玖：
やっぱり15年って、本当にいろいろなことがあったと思うんですね。その言葉の重みを感じましたし、今度のツーマンでもっともっと、受け取れる部分はすべて受け取りたいなってすごく感じました。

――15年という話が出ましたが、まなみのりさは、8月8日に15周年アニバーサリーライブ＜愛も夢も過去も未来も＞を行ないました。ライブを終えて心境に変化などはありましたか？

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まなみ：
ガラッと変わったということはなく、無事にみんなと15年っていう大きな節目の日を迎えられたということが、まず本当に嬉しいっていう気持ちでした。今回、私たちの全曲を披露するっていうライブをさせてもらって（笑）、メドレーとかショートバージョンを作りつつも、2時間半超えで（笑）。でも、なんとか全部披露させていただいて改めて思ったのは、この15年、間違ってなかった……というか、こうやって歩んできてよかったなってすごく思えた日でした。一時期、事務所が変わって半年間活動休止状態で何もできずにバイトだけしてたこともありましたけど、それも含め、自分たちでそこを選択してでも、こうやって15年歩んで来られたこの道はよかったなって、この節目で再確認できましたし、一緒に迎えてくれたファンのみんなとゴールまで走りきりたいという気持ちがさらに強まりました。

――確かにファンとの一体感もあるライブでした。

まなみ：
昔やっていた“スクワット”とかも久しぶりにやったりして（笑）、当時からのファンの人は“懐しい！”って言ってくれたし、最近ファンになってくれた人も、“これがあのスクワット!!”みたいに言ってくれて（笑）、昔の曲は歌えなくても、スクワットを通して懐かしんでもらったりとか、この15年の歩みを表現できたし、楽しめた1日だったなって思ってます。