まなみのりさ【コラム】「15年のあゆみ」第1回（まなみ）：15年続いた秘訣まなみのりさコラム「15年のあゆみ」第1回（まなみ）

愛を注いだ、そして注いでもらったグループは強くなれるはず

まず大前提、まなみのりさは、けっこう特殊な関係だということ（笑）。

アイドルさんの多くがオーディションで勝ち残った人たちなのではないかと思うんですが、私たちは少し違うんです。デビュー当時、地元広島で在籍していたスクールで選ばれたメンバーではあるんですが、そのもっと前から私たちは仲間でありライバルでした。周りには同世代の仲間たちがたくさんいて、みんなと夢に向かって日々切磋琢磨する毎日。その中で結果を残して上京していく仲間をたくさん送り出してきたし、違う夢を見つけて旅立つ仲間もたくさん送り出してきました。

きっかけさえあれば、私たちもそれぞれ旅立っていたんだろうなと。

でも、幸か不幸かきっかけはなく送り出す側でいることがずっと続いて、リーダー（みのり）に関しては、もう諦めようかと思っていたと何度も口にしています。それでも諦めきれなかったのは、ステージで歌い踊る楽しさを知ってしまっていたから。若くして知ってしまった感覚はそう簡単に捨てられない。

スクールの中ではいわば残ってしまった組だったし、でも続けていたからこそ、デビューのオーディションに参加して3人で活動することができました。この時点で続けることに免疫はあったのかもしれないですね（笑）。でも、だからこそ私たち3人の価値観や考え方が似ていて、長く一緒にいれたと思うんです。

グループを続ける上で、価値観や考え方が似ていることはけっこう重要で。よく夫婦間やカップルでも価値観は重要視されると思うんですが、長く時間をともにするからこそ、ここが違っていたら15年も続いていなかった！　今思えば、環境が私たちを似たもの同士にしてくれた部分もあるなと思います。

あとは、ここぞって時の団結力と負けん気。さっきの話にも付随してくるのですが、下積みが長かった分、いざ！って時に団結するパワーと阿吽の呼吸は、なかなか真似できないと思います（笑）。付き合いの長さがすべてではないですが、紆余曲折、いろんな感情や出来事を仲間とともに経験することはすごく大切です。その中で、グループでの自分の立ち位置や役割を認識すること、やりたいことや夢を描いて、メンバーで共通意識を持つことが長く続けていく鍵だと思います。

私たちも何度も崖っぷちアイドルと呼ばれ、恥ずかしい経験や失敗も数えきれないほどしてきました。でも、そのすべてが今は愛おしく思えるし、長く続けてきたからこその誇らしい想い出です。

今活動されてるアイドルさんも、たくさんの感情を仲間と、そしてファンのみなさんと共有し、その都度感謝の気持ちを持って歩んでいけば、グループの結束が増して、愛情をどんどん注いでいけるんじゃないかと思います。

愛を注いだ、そして注いでもらったグループは強くなれるはず。

それが、私たちが15年歩んでこれた秘訣かなと。私たちも2023年4月1日まで、たくさん愛を注いでいこうと思っていますので、引き続きよろしくお願いします！

来月もお楽しみに〜。

ポスト

ポスト