あゆみくりかまき[インタビュー]3人がステージで紡ぐ至福の物語「よいライブをするんじゃなくて、大切な人に今観てほしいライブをする」

あゆみくりかまき[インタビュー]3人がステージで紡ぐ至福の物語「よいライブをするんじゃなくて、大切な人に今観てほしいライブをする」 あゆみくりかまき特集第1回:メンバー全員インタビューvol.1

鈴木 健也

Pop'n'Roll Editor in Chief(編集長)

2020.02.28
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ワンマン、対バンイベント、フェス……どんなステージでも、魂を込めた全身全霊のパフォーマンスで、大きな熱狂を生み出しているあゆみくりかまき。ライブを主戦場に戦う彼女たちは、3月より全国ツアー<ボクらの熊魂2020~うららかな春のHAPPY ROCK TOUR~>をスタート。5月5日には同ツアーのファイナルであり、結成6周年記念ワンマンライブとなるEX THEATER ROPPONGI公演を開催する。Pop’n’Rollでは、今回、あゆみくりかまきの魅力に深く迫るため、全5回にわたるインタビューを敢行。初回は、3人に“ライブ”をテーマに、この6年の歩みを振り返ってもらった。

編集協力:竹内伸一

【あゆみくりかまき特集】

第1回:メンバー全員インタビューvol.1 公開日:2月28日(金)
第2回:あゆみフィーチャーインタビュー 公開予定日:3月13日(金)
第3回:くりかフィーチャーインタビュー 公開予定日:3月27日(金)
第4回:まきフィーチャーインタビュー 公開予定日:4月10日(金)
第5回:メンバー全員インタビューvol.2 公開予定日:4月24日(金)

“アイドルとロックの懸け橋になりたい”と思った(まき)

――今回はあゆみくりかまきの“ライブ”をテーマに、この6年を振り返りたいと思います。3人で初めてステージは、横浜でのイベント(2014年5月6日開催の<GW LIVE in 横浜VIVRE supported by アイドルワンダーグランプリ>)でしたよね?

くりか:
アイドルばっかり出るイベントでした。でも、ホンマ、記憶がないんです(笑)。3人体制の初お披露目というライブやったから、ガチガチに緊張していて。あとから映像を観たんですけど、いっぱいいっぱいのままステージに立っていました。

まき:
まきも、ライブの記憶はないんですけど、お客さんの記憶はあります。ライブのあとの握手会のことはよく覚えていて、当時、私たち『saku saku』(TVKで放送されていたバラエティ番組)に出ていて、“『saku saku』観てます!”とか“サクサカーなんです!”って言ってくださる方が多くて。親子で来てくれた方もいたりして、それまで視聴者さんと会えることがなかったので、すごく嬉しくて。“うわぁ、頑張ろう!”って思いました。ライブよりもそのことの方が覚えているんですよね(笑)。

――あゆみさんは、そのステージが人生でほぼ初めてのライブだったんですよね?

あゆみ:
もう、震えてました。マイクを持つ手も震えてしまって……。ステージ裏で2人がすごく励ましてくれたのを覚えています。“大丈夫、大丈夫”って。

まき:
覚えてない(笑)。社長が来たのは覚えているんだけど。

――そのステージを皮切りに、3人でたくさんのライブに臨んでいったわけですが、最初から手応えはありました? 

まき:
その当時って、オリジナル曲が徐々に増えてきた頃で、まだDJプレイの時間の方が長かったんですよ。オリジナル曲を歌っても、DJよりも盛り上げることができなくて。そこはすごく苦しみました。DJプレイの勢いをオリジナル曲に持っていくというのが、当時のライブの課題でしたね。

――DJプレイではアイドルソングをかけていたんですか?

まき:
アイドルソングだけでなくロックやアニソンもかけていたんですけど、自分たちの曲よりも盛り上がってしまうんですよ(苦笑)。人気のある曲をかけるので、当たり前といえば当たり前なんですけどね。

――その状況を打開するために、どういうことをしていましたか?

まき:
くりかまきの頃には可愛らしい曲もあったんですけど、3人になってからはロックな音楽に寄ったので、ロックをいっぱい掘るようになりました。可愛らしさだけではなくて、“アイドルとロックの懸け橋になりたい”と思ったので、ロックな要素の勉強もしましたね。特に煽り方はむちゃくちゃ勉強して(笑)。くりかまきで<ROCK IN JAPAN FESTIVAL>に出演した時に、ONE OK ROCKさんのライブを観たんですよ。“歌だけじゃなくてTaka
さんから出る言葉1つでこんなにも泣けるんや! すごいエモいな!”ってむちゃくちゃ感動したんです。そこからONE OK ROCKさんのライブ映像をいっぱい観て、めちゃくちゃ勉強しました。

――パフォーマンスだけじゃなくてMCなども含めて影響を受けたわけですね。

くりか:
私は、ライブの手応えみたいなものを感じたことがないんです。もちろん、楽しかったと思うことはあるんですけど。毎回、反省点の方が多くて。それは今でも。その反省点をどうやったら解消できるかなと常に考えていますね。それで、“今日は動きが一辺倒になってしまったな”と思った時なんかは、LiSAさんのライブ映像を観て、動きを参考にしています。それと、“女子として動きはどうしたらいいのか”って以前のマネージャーさんに相談したことがあったんです。そうしたら“ちょっとセクシーな動きを取り入れたら、女性らしさが出るんじゃないか”って言われて。“アリアナ・グランデとかを観てみたら?”って言われて……そうですね、くりかは女性の歌い手さんを参考にすることが多いんですけど、LiSAさんとアリアナさんは特によく観ましたね……“アリアナさん”っていう呼び方、なんだか可笑しいですね(笑)。

まき:
どっちなんやろな? アリアナさんかな、グランデさんかな(笑)。

くりか:
ははは(爆笑)。

――どちらなんでしょうね(笑)。あゆみさんはパフォーマンス面で影響を受けたアーティストはいますか?

あゆみ:
あゆみはやっぱり、動きよりも歌に注目していろいろな方を観ていますね。特に影響されたのはFUNKY MONKEY BABYSさんと、マキシマム ザ ホルモンさん。どちらのアーティストさんも魂が前面に出るライブで、あんなにライブで魂を出せる人ってすごいなって思います。

まき

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