【インタビュー】みんなのこどもちゃん「これからも誰にも媚びない」|心の壁を背負う2人の足跡と信念 みんなのこどもちゃん、ほのか&しなもんインタビュー
鈴木 健也
Pop'n'Roll Editor in Chief(編集長)
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“心の壁”を背負い、激情的なラウド系バンドサウンドに乗りながら、生きにくい現代を生きる子どもたちのリアルな叫びを歌にする新宿発の2人組アイドルグループ「みんなのこどもちゃん」。多種多様なグループが活動をしている現在のアイドルシーンの中でも、彼女たちの孤高的なスタンスは大きな存在感を放っている。今回、そんなみんなのこどもちゃんのほのかとしなもんにインタビューを敢行。2人の出会いから、グループとしてのこれまでの歩み、そして自分たちのオリジナリティについて聞いた。
撮影:鳥居洋介
しなもんは、ほかの子たちと比べて大人っぽいなって思った
――まずはグループ結成のいきさつを教えてください。
ほのか:
私が歌舞伎町のカフェでバイトをしていて、そこにしなもんがお客さんとして来てくれて、そこからですね。
しなもん:
Twitterでほのかを見つけて、カフェで働いているっていうツイートをしてたので行きました。
――ほのかさんのどういうところに惹かれたんですか?
しなもん:
え、なんだろう。自撮り? 可愛いなって(笑)。
――初対面の印象は?
ほのか:
大人っぽいなって思いました。
しなもん:
うそー?
ほのか:
当時、しなもんは13歳だったけど、その時期は中学生とかのお客さんが多くて、そういう子たちと比べて大人っぽいなって。そのあとに、しなもんを軸にしてこどもちゃんを作ろうって話になったんですよ。だから、私、初めはこどもちゃんに入ってなくて、“え、グループやるんだ? しなもん入れるんだ?”ぐらいで。そうしたら、なんかの経緯で私もやることになっていました。
――最初のメンバーは2人だけではなかったんですか?
ほのか:
しなもん以外に2人いて、そこから私も入って、さらに何人か増えてみたいな感じでした。その時期はカバー曲しかやっていなくて。
しなもん:
壁(背中のパネル)も背負っていなかった。
ほのか:
動物の着ぐるみを改造して衣装を作って(笑)。毎回同じ場所で、同じ内容のライブをしてました。
――それは新宿?
しなもん:
いや、秋葉原。
ほのか:
全然違う感じでした。
――曲調も、現在のようなラウドロック系ではなく?
ほのか:
ハロプロさんとかをカバーしていました。しかも、その日出られる人だけ来ればいいよって感じで。この日無理ってなったら出なくていいっていうぐらいのゆるゆるでした。
――それはどのくらい続いたんですか?
ほのか:
4ヵ月ぐらいですね。