【インタビュー】みんなのこどもちゃん「これからも誰にも媚びない」｜心の壁を背負う2人の足跡と信念みんなのこどもちゃん、ほのか＆しなもんインタビュー

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バッグバンドではなく、メンバーです

――2人は引きこもりだったんですよね？

ほのか：
しなもんの方が引きこもりだったよね？　私は、ただの不登校でした。

しなもん：
私も学校、行ってなかった。

ほのか：
でも、最近はね。

しなもん：
最近は行ってる。

――それは、みんなのこどもちゃんを始めて、心境が変わったから？

しなもん：
はい。嫌でも外に出なきゃいけないし。

ほのか：
本当に嫌だったよね。

しなもん：
嫌だった。

ほのか：
ライブの物販とかが苦でした。しゃべれないから、来てもらっても申し訳ないし。物販以外にも、運営さんがけっこう無理を言ってくるタイプだしね。

しなもん：
あはは（笑）。

ほのか：
メタリカのカバーをやるから、聴こえたまんまを書き出して歌えとか（笑）。無理無理って。でも、最初はそれをずっとやっていました。

――メタリカは、何を歌っていたのですか？

ほのか：
「バッテリー」。

――それじゃイントロが長くて、歌もなかなか始まらない（笑）。

ほのか：
そう（笑）。

しなもん：
それで振り付けも考えてって言われて（笑）。

ほのか：
考えた（笑）。そんな状況で、うちら残ったの、すごいよね。3、4人でやっていたけど、すぐにいなくなりました。“何やっているんだろう？”って思ったんでしょうね。

――言うなれば、メタリカを我慢できたふたりが残ったわけだ。

しなもん：
アハハ（笑）。

ほのか：
運営さんは、もともとバンドをやりたかったので、今はバンド（形態）になっているんだと思うんです。音楽的にも激しい方面をやりたかったらしくて。今のバンドメンバーは、リハーサルスタジオにメンバー募集の紙を貼って集めたんですよ。でも、そんなので集まるものだと思っていなかったから、不安でしかなかった。だから、今のメンバーが集まったのは、自分たちでもすごいわって思います。

――バンドメンバーはサポートミュージシャンというよりは、メンバーの一部という意識はありますか？

ほのか：
メンバーです。ライブに出ると、“メンバーさんはこっちで、バンドさんはこっち”ってよく分けられちゃうけど、基本私たちと同じだと思っているので、そんなに分けなくてもなって思います。だからバッグバンドではなく、メンバーです。