的場華鈴、現役アイドル振付師として思うアイドルダンスとは?「レスポイントを作ってあげたり、自由に踊れるところを作るとか」

的場華鈴、現役アイドル振付師として思うアイドルダンスとは?「レスポイントを作ってあげたり、自由に踊れるところを作るとか」 かりんパイセンとザギンでローポプ🍭#3

寺嶋 由芙

Pop'n'Roll 編集長

2019.01.09
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虹コンでの活動以外に、ほかのグループの振り付けもしている的場さん。彼女が思うアイドルダンスとは? ダンスを始めるきっかけとなった出来事についても聞いてみました。

寺嶋:
<夢みる☆ディアステージ>での華鈴ちゃんのダンスを見た時に、テーマパークダンサーさんみたいだなとも思ったんですけど。

的場:
実は一時期なりたいと思っていたんですよ。振り付けの先生になるか、そういうバックダンサーになるかを考えた時があって。

寺嶋:
そうだったんだ。それが今やアイドルになって。でも、そのおかげでテーマパークでも踊れたし、振り付けもやっているよね?

的場:
やってます。ディア☆(ディアスターズ)さんと、ちゅーどりさん(Chu☆Oh!Dolly)の曲を振り付けさせていただきました。

寺嶋:
ほかのグループの振り付けをするっていうのは、どんな感じなんですか?

的場:
虹コンの曲をその前にちょっとやらせてもらったこともあったんですけど、自分のグループじゃないってなると、違う責任感を感じるというか、曲の印象も振り付けで決まっちゃうじゃないですか。だから、みなさんのキャラとかをTwitterでめちゃくちゃ調べたり、お客さんのノリ方もグループによって違うから、ライブ映像なんかも観て考えましたね。

寺嶋:
偉いね~。

的場:
アイドルのダンスって真似ができるとか、キャッチ―な振り付けがある方がいいなと思って。

寺嶋:
ヲタクは喜ぶもんね。ちゃんとキャラも考えて振り付けをしているんだね。

的場:
ディア☆さんはまだ関わりがあまりない時に振り付けをさせてもらったんですけど、3人ともキャラがある方たちだったので、そのキャラを活かせるように振り付けたんですよ。虹コンは大人数だからフォーメーションとかで見せられるけど、3人だとそこは違うので新鮮な感じがしましたね。

寺嶋:
そうか。じゃあソロだったらどうなるのか、私も振り付けてもらいたいなー。

的場:
うわぁー!

寺嶋由芙|銀座

寺嶋:
自分がアイドルとしてステージに立つ側だからこそできる振り付けもあると思うし。

的場:
そうなんです。レスポイントを作ってあげたり、自由に踊れるところを作るとか。虹コンは人数が多い中で自分の個性を出さないと見てもらえないから、少人数の振り付けでもそういう部分を見せてあげられるように意識しているんですけど、ヲタクの人もそれがあると喜んでくれると思うんですよ。どのグループもライブの数が多いから、飽きられないように毎回違うことをしていいよっていう個性が出せる場所を曲の中に設けたりする工夫をしつつ、いつもドキドキしながら振り付けてます(笑)。

寺嶋:
もともとダンスは、何きっかけで始めたの?

的場:
『アニー』って言うミュージカルがあるじゃないですか。

寺嶋:
“トゥモロ~トゥモロ~”ってやつだ。

的場:
そうです、そうです。私、小さい時にちょっとだけ子役をやっていたんですよ。それで『アニー』のオーディションはタップダンスかジャズダンスをやっていないと受けられないよって言われて、『アニー』の中のモリーっていう役がどうしてもやりたかったからオーディションを受けるために小学1年生でダンスを始めたんです。でも、書類審査で落ちちゃって、結局は何もないままダンスだけ始めた形になっちゃったんですけど。

寺嶋:
そんなきっかけだったんだね。

的場:
始めた時は東京に住んでいて、そこから埼玉に引っ越して違うダンススクールに入ったんですけど、そこのレベルがすごく高くて。“なにくそぉー”って小学4年生の時に必死になったのが、今に繋がっているっていう感じなんです。

的場華鈴(虹のコンキスタドール)、寺嶋由芙|銀座