26時のマスカレイド 江嶋綾恵梨[インタビュー]ソロ活動で磨き上げた歌唱力とコミュ力「自分でギャラの交渉をしたりしてました(笑)」

26時のマスカレイド 江嶋綾恵梨[インタビュー]ソロ活動で磨き上げた歌唱力とコミュ力「自分でギャラの交渉をしたりしてました(笑)」 26時のマスカレイド 江嶋綾恵梨 アイドル人生10年目突入記念特集インタビュー③

Pop'n'Roll 編集部

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2020.08.03
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26時のマスカレイドの江嶋綾恵梨アイドル人生10年目突入記念特集インタビューの第3回目となる今回は、地元福岡で活動していたアイドルグループQunQunを卒業した理由や高校卒業後の進路、“綾恵梨”名義でのソロ活動について話を聞いた。アイドル人生10年目突入記念特集としてのニジマス所属前、福岡時代の振り返りは、彼女の豊かな人間性や努力家の一面について深く知ることのできる場となった。

撮影:曽我美芽
編集協力:大久保徹

【26時のマスカレイド 江嶋綾恵梨 アイドル人生10年目突入記念特集】

第1回公開日:7月20日(月)
第2回公開日:7月27日(月)
第3回公開日:8月3日(月)
第4回公開予定日:8月10日(月)
第5回公開予定日:8月17日(月)
第6回公開予定日:8月24日(月)

自分の中で“向いてないな”と思って、辞めようとも思ってた

――QunQunを卒業したのはなぜですか?

江嶋:
1番の理由はやっぱりもっと歌をやりたいと思ったから。QunQunでは、一応、ユニバーサルミュージックさんからメジャーデビューをさせてもらったり、Ustream配信で音楽番組とかも担当させてもらったりしたんですが、自分自身はやっぱり歌うことが好きだということに気がついて。QunQunの楽曲を書いていた人の事務所に所属していた女性がすごく仲良くしてくれて、その方に“歌がやりたい”って相談したら、“じゃあ、せっかくそういう気持ちがあるなら、1度離れて、歌をしっかりやってみてもいいんじゃない?”って言ってくれたんです。そういった経緯があったので、QunQunの楽曲を作ってくださってたところにそのまま移籍というか、卒業した後に入れていただきました。

――それは何歳の時ですか?

江嶋:
高2です。確か、高2の秋くらいにQunQunを卒業したのかな。そこからちゃんとボイストレーニングを始めました。グループの時にも何回かはやってましたけど、みんなで一緒に自分たちの曲を合わせて歌うためのトレーニングだったから、1人で本格的にっていうのは初めてでした。何も知らなかったから、基礎的なことをイチからやってた感じですね。

――転身しようと思った時、親に相談は?

江嶋:
何も!(笑) 親は基本的に本当に何も言わないから(笑)。“アイドルやりきったと思うならいいんじゃない?”って。

――それでソロシンガーになったんですよね?

江嶋:
いや、一応空白の1年があるんですけど、ここの説明は難しくて……(笑)。高3の時にはそこの事務所で4人組として活動してたんです。歌を歌ってたんですけど、顔を出さないでやっていました。

――顔出ししない4人組にいたと。

江嶋:
でも、結局ちょっと難しくて。私はアイドルをやってたから、ファンの人に“私、今これやってます!”って言いたいけど言えない。“来週、何かあるかもね”みたいな匂わせをしたりして(笑)。それで勘づいて来てくれる人とかもいましたけど。でも、核心的なことが言えないから、自分の中でウマく整理がつかず、“こういうことじゃないな”と思ってました。確かに歌の方向性とかは、ちょっとアーティスト寄りになっていたんですけど、別にこういうことじゃないなって。それで、高校を卒業した後に『エイベックス・アーティストアカデミー 福岡校』に通い出したんです。

――ちなみに高校を卒業した後、大学に行くという選択肢は考えてなかったんですか?

江嶋:
一応考えてはいたんですけど……当時体調を崩してしまって、卒業単位が足りなくなってしまったんですよ。だから私、高3の1月に通信制高校に転校してるんです。でも、高校の先生たちがすごくいい人たちだったから、転校前の学校とうまく連携をとってくれて。卒業式も私は転校した学校には行かずに、前の高校の卒業式に私服で出させてもらって、卒業写真にも私服で写ってました!(笑)

――すごい人に恵まれてますね。

江嶋:
そう、すごく助かりましたね。

――では、高校を卒業して、エイベックス・アーティストアカデミーに入った?

江嶋:
でも、その時に自分の中で“向いてないな”と思って、辞めようとも思ってたんですよ。

――パフォーマンスとかに?

江嶋:
そう。だから、大学も一応推薦をもらおうかって学校見学まで行ったんですよ。それで推薦をもらえたんですけど、やっぱり大学に行くと4年間は縛られるなと。どこかで“芸能活動をやりたい”と思ってる自分もいたから、ここで大学に入ると4年間は福岡にいなきゃいけない。それはちょっともったいないなと思って、大学には“やっぱりお断りします”と伝えました。

――その時から、“東京に出ようかな”という気持ちはあったんですね。

江嶋:
場所を変えたいなと思ってましたね。お母さんともいろいろ話して、今まで多少はいろんな人脈もできてるし、“別に事務所に入らなくてもいいんじゃない?”ってなって。“普通に気晴らし程度にレッスンとかに行けば?”みたいなことを言ってくれて。それで、ちょうどエイベックス・アーティストアカデミー 福岡校ができて1年くらい経った頃に体験(レッスン)に行きました。体験の時に案内してくれたスタッフさんがすごくいい方で、“君は絶対来た方がいいよ”って言ってくれたり、名刺の裏にメッセージとかも書いてくださって。そこからですね、入ろうと思ったのは。高校も卒業したし、バイトもちゃんとできるから、バイトとレッスンだけの生活を半年くらいやってましたね。でも、レッスンをしていると、やっぱり人前に出たくなってきたんですよね(笑)。

江嶋綾恵梨(26時のマスカレイド)

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