26時のマスカレイド江嶋綾恵梨［インタビュー］ソロ活動で磨き上げた歌唱力とコミュ力「自分でギャラの交渉をしたりしてました（笑）」

26時のマスカレイド江嶋綾恵梨［インタビュー］ソロ活動で磨き上げた歌唱力とコミュ力「自分でギャラの交渉をしたりしてました（笑）」26時のマスカレイド江嶋綾恵梨アイドル人生10年目突入記念特集インタビュー③

Pop'n'Roll 編集部

2020.08.03

26時のマスカレイドの江嶋綾恵梨アイドル人生10年目突入記念特集インタビューの第3回目となる今回は、地元福岡で活動していたアイドルグループQunQunを卒業した理由や高校卒業後の進路、“綾恵梨”名義でのソロ活動について話を聞いた。アイドル人生10年目突入記念特集としてのニジマス所属前、福岡時代の振り返りは、彼女の豊かな人間性や努力家の一面について深く知ることのできる場となった。

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ほかの人とどんどんつながっていくのが楽しくて

――エイベックス・アーティストアカデミーでの活動について教えてもらえますか？

江嶋：
アカデミーには、半年に1回くらい、歌とダンスのレベルを見てもらう内部発表会があって、そこで歌とダンスの評価がグレードとしてつけられるんです。私はボーカル＆ダンスコースに入ったから、歌いながら踊ってました。その内部発表会も毎回選抜の子しか出られないので、先にオーディションをやって、それで選ばれた子たちで既存のアーティストさんの曲を振り分けてカバーするんです。それがすごい楽しくて！　やっぱり人前に出て、ソロでも活動できないかなと考え始めました。今までライブでお世話になった人に“ちょっと私が出演できる隙間ないですか？　カバー1曲とかでもいいんで”みたいな連絡をして。そうしたら、“（福岡県）門司港でやる野外イベントがあるから歌いなよ”って言ってくれた人がいて。それがソロ活動のきっかけになりましたね。

――それには“綾恵梨”名義で出演したんですか？

江嶋：
そうです。事務所に入らないで1人で活動を始めました。その門司港でのライブに出てから、それを観てくれていた北九州周辺のライブハウスの人とかが“（ライブに）出ますか？”、“こういうのやってますよ”とか声をかけてくださるようになって。そのあと、自分でギャラの交渉をしたりしてました（笑）。

――それはすごい（笑）！

江嶋：
スケジュールを送ったりとかも！　そこで初めてGmailを使いましたね（笑）。

――オリジナル曲もありましたよね？

江嶋：
その時、いろいろなライブハウスを巡ってたんですけど、北九州のライブハウスに1人で出た時に、プロサッカークラブ『アビスパ福岡』の応援ソングを歌われてた方とちょうどライブで一緒になって。その人はトリで、私は普通に観たくてずっと会場にいたんですよ。そうしたら、その方が所属する事務所の社長さんが“ライブずっと観てて偉いね”、“すぐ帰ればいいのに。ほかの子はみんな帰ってるよ”って声をかけてくれて、“いや、好きで観てるだけなんです”みたいな話をしつつ、“今、全部1人でやってるんでしょ？　別に事務所に所属しなくてもいいから、もし興味があれば、何かお手伝いさせてほしい”って言ってくださって！　私的にも事務所にしっかり所属してって感じの活動は考えていなかったから、“なるべく自分が思う方向性でやりたい”っていう話をしたら、もともとアメリカ育ちの方だからか、けっこう寛大で“おう、それでやってみよう！”、“いいよ、いいよ”みたいな感じで（笑）。そこで“やっぱりオリジナル曲が欲しいです”って言ったら、“じゃあ、『アビスパ福岡』の応援ソングを作った人に曲を作ってもらおう！　歌詞はどうする？”ってなって、それで“（自分で）書きます”って言ってオリジナル曲ができました。

――それは自分の日記から作った「DIARY」？

江嶋：
そうです！　もう日記はつけてないんですけど、その時は毎日日記をつけてて。それから抜粋して歌詞にしました。オリジナル曲でもお世話になったし、そこで一応その事務所に所属させてもらって。そこから『アビスパ福岡』のイベントの時にはお手伝いに行ったりしてました。

――なるほど。

江嶋：
あとは事務所主催で音楽ライブをやったりしていて。福岡の路上アーティスト出身で今けっこう有名になってきてる人たちはみんなそのライブに出てたんですよ。そこでアーティスト仲間とか音響さんとの横のつながりがけっこうできて。ガッと出会いが増えましたね。その前に私がGmailでやりとりをしていた人たちも（笑）、そのライブを観に来てくれて。またそこで“今度、一緒に仕事やりましょうよ”みたいな感じでつながっていきました。そこで、ほかの人とどんどんつながっていくのが楽しくて、“自分はこういう風なのが向いてるんだな”と。

――そうやって横のつながりが強くなっていったんですね。

江嶋：
そうです。“オリジナル曲ができたならライブしやすいから、出番15分あげるよ！”とか、“ウチのライブにも来てよ！”とかで、どんどん広がっていって。このソロ活動はアカデミーと並行していたんですけど、ソロ活動がどんどん楽しくなってきた時に、アカデミーの選抜オーディションにも受かって！　エイベックス・アーティストアカデミー福岡校公式育成ユニット・LEGITにも入っていましたね。

――ソロとグループを両方やってたんですか？

江嶋：
はい、両方やってました。ソロで歌う時は事務所、グループでやる時はエイベックス・アーティストアカデミー。

――そのグループはどんな活動をしていたんですか？

江嶋：
ちゃんとレッスンもして、女子大の学祭とかのイベントにも出てました。エイベックスの大きいフェスでは、アーティスト枠で出演したり、けっこうしっかり活動してましたね。

――では、当時はかなり忙しかったんですね。

江嶋：
そうですね。でも、楽しかったですね。だから、アカデミーで仲良くなった歌がウマい女の子とかにも“ライブあるんだけど……”って誘って、一緒にライブしたりとかもしてました。もうけっこう自由にやってましたね（笑）。

――2016年8月には江嶋さん主催のイベントをやってますよね。

江嶋：
やりました（笑）。名前、何だっけな？　綾恵梨フェス？（笑）

――＜綾恵梨PRODUCE 夏ダ！若手ダ！ガールズだ！熱く萌えるりんご祭り＞ですね。

江嶋：
たぶん私がつけましたね、ネーミングセンス（笑）。

――8月4日に福岡・The Voodoo Loungeで開催してますね。

江嶋：
出演者が全員女の子のイベントですよね。もともと仲良しな子たちに声をかけていたんですけど、“これフェスにしたら面白くない？”って思いつきで言ってみたら、“じゃあやろうよ。キャスティングできる？”って。それで“大丈夫です”って答えたら、“だいたい6人くらい集めてほしいからピックアップしてメールを送っておいて”みたいな。そのメールはGmailでやりました（笑）。