26時のマスカレイド 江嶋綾恵梨［インタビュー］シャイな少女が“やりたいこと”を求め見つけたアイドルという選択肢26時のマスカレイド 江嶋綾恵梨 アイドル人生10年目突入記念特集インタビュー①

ダメ元で応募したら、たまたま受かっちゃって（笑）

――バレーボールを中2くらいまでやりつつ、同時期に友達と行ったダンスの体験レッスンがきっかけでアイドルになったんですよね？

江嶋：
そうです！　中学で仲良くなった子が福岡の演劇事務所に入ったんですよ。その子が別で習ってるダンススクールがあって、“そこでダンスをやってるけど、興味ある？”みたいな感じで誘われて、“じゃあ、休みだし行こうかな”って。

――それは何月くらいだったんですか？

江嶋：
いつだったかな……夏だったかな。イオンの中に入ってる普通のダンススクールなんですけど、そこで教えてる先生は、福岡の事務所さんを回ってダンスを教えてる人で、オーディションの話とかもけっこう持ってくる方だったんです。当時、“福岡でアーティストさんのバックダンサーの話があるんだよね”みたいな話をしてて、私はまだスクールに入ってなかったし、まず踊れないし（笑）。でも、体験をやってみたらすごい楽しくて！　“ちょっとの期間だけでもいいからやりたい！”って親に言って、習い始めて。そのバックダンサーにも友達と一緒に出たんですよ。それが楽しすぎて！　その後かな、オーディションの話をいただいたの。

――オーディションの話はその先生から来たんですか？

江嶋：
その友達とその先生かな。“アイドルのオーディションがあるんだって”、“なんか福岡で新しく作るみたい”って言ってて。その事務所も福岡ではけっこうタレントさんが多いっていうか、よくレポーターとかしている人が所属されてるところだったから、親も“まあ、大丈夫なんじゃない？”って言ってくれて。アイドルは元々好きだったのもあってダメ元で応募したら、たまたま受かっちゃって（笑）。

――たまたまって（笑）。

江嶋：
親も“えぇ!?”って（笑）。私も受かるとは思ってないからバレーボールやってたし、“うわ、どうしよう!?”みたいな（笑）。それでも最初の方は“両立すればいいや”くらいに思ってたんですけど、まあそんなことは無理で（笑）。土日はライブがあったり、それも年間何百本くらいの勢いで……。

――バレーと両立は難しいですね。

江嶋：
だからレッスンとかにもちょっと部活を早退して行ったりしてて。さすがに親が“いや、無理でしょう”ってなって。本当は“高校受験もあるし、中学3年生を目処にやめたら？”って話をしてたけど、私はやりたいから、結局バレーを辞めて、アイドルを続けることにして。高校も推薦がもらえたから、アイドルを続けていいよってなりましたね。もう受験ってなると絶対（アイドルとの両立は）無理だから。その時、芸能学校とかにも行きたくなかったし。

――それはなぜ？

江嶋：
とにかく周りの子と一緒の普通の高校に行きたかったんですよ。離れちゃうのが嫌で。だから、できれば推薦とかほしいなみたいな（笑）。

――成績はどうだったんですか？

江嶋：
中学校の時は良かったですよ。中学まではね（笑）。でも、その高校も入るのが難しい学校だったんですよ。だけど、入るとみんなその反動で勉強しなくなって馬鹿になるみたいな（笑）。でも、内申点の高い子が多いから、推薦で大学に行ける子も多い。

――あ、なるほど。

江嶋：
それを聞いて、“ああ、できる人が多いんだな”って思ったんですよ。だから、そこにしようと思って。

――それは共学ですか？

江嶋：
共学です。それで、推薦で受かって。だから親も“別にアイドル続けていいよ”って言ってくれて。でも、ホントに中学の時までは頭良かったんですけどね……。

――それだけアイドルに一生懸命だったってことですよね。

江嶋：
そういうことにしておきましょう（笑）。だって、毎年夏の体育祭の時はチアの練習もしてて、それでもアイドルしてたんですよ。そのチアも、けっこう行事に力を入れている学校だったからガチで。近くの高校のチア部の先生を呼んだり、ちゃんとチア講習会みたいなのをして。私は（フォーメーションで人の）上に乗って。そういうのも教えてもらって、ちゃんとチアを完成させるんですよ。

――その期間だけ？

江嶋：
その期間、1〜2ヵ月だけ練習して。

――すごいです（笑）。

江嶋：
でも、学校が好きすぎて（笑）。あと、福岡にはゼロ限というか朝課題ってあるんですよ。

――ゼロ限？

江嶋：
1限の前にゼロ限があるんです。だから、7時半くらいから授業をやってるんですよ。

――え、7時半から授業!?

江嶋：
そう（笑）。ゼロ限は7時半くらいから始まるんですよ。朝課題です。やっぱり、こっち（東京）にはないですよね。この話をすると、みんなが“何それ!?”って驚いてて。“相当バカなところに行ってたんじゃないの!?”って。

――ゼロ限って何をやるんですか？

江嶋：
ゼロ限は国語と数学のどっちかでしたね。でも、だいたいみんな寝てるんですけど（笑）。ゼロ限が終わって、ホームルームの時間があるみたいな。だから、朝練の子たちはゼロ限の前にやるんですよ。だから、めっちゃ朝練なんです（笑）。

――ホントにめっちゃ朝ですね。だって、朝課題は7時半とかから始まるわけですよね？　その前に練習してるっていったら6時とか。それこそ冬はまだ暗いじゃないですか？

江嶋：
そうですよ。もう何にも見えない（笑）。あ、でも、朝課題は毎日あるわけではなくて、この月の何回だけは朝課題があるみたいな感じで、ある程度日にちが決まってました。

――すごい。そういうことを経験してきたんですね。

江嶋：
毎日ちゃんとよく行ってたなと思います。何回かサボりましたけど（笑）。

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