26時のマスカレイド 江嶋綾恵梨［インタビュー］巻き起こる変化を味方に導いた進化論「最初の2年は今のニジマスの基礎作りの期間だった」26時のマスカレイド 江嶋綾恵梨 アイドル人生10年目突入記念特集インタビュー⑤

「七色のツボミ」にはかなり思い入れがあります

――最初の2年を経て、プロデューサーとスタッフが変わりましたよね。その時、体制が変わってしまうというのは不安だったのでは？

江嶋：
確かに不安ではあったんですけど、怒涛だったので（笑）。メンバーの卒業とも時期が重なっていて……。自分は何ができるかと考えたら、新体制のお披露目も決まっていたので、まずはそこに向かってやらなくちゃって。意外と気持ちはそっちに向いていましたね。“ひとり減ったからパワーが落ちたね”って言われたくなかったし。それで、“新曲を出そう”って言われた時に、自分の気持ちがもやもやしていたので、“歌詞を書かせてください”って言ったんです。それで出来たのが「七色のツボミ」。ほかのメンバーはどういう気持ちだったかわからないですけど、私は、頑張らなくちゃって思ってはいたけど、同じチームのままずっとやっていきたい、最初からついていてくれたチームを大切にしたいっていう気持ちもあったんです。だから誰かが辞める、離れるということに、けっこう悩んだ時期でもありました。そんな時に、新体制で曲を出すって言われたので、この気持ちを歌詞にしようと。歌詞を書いたことで、気持ちが晴れた部分もあったと思いますね。でも、“歌詞を書きたい”って自分でいったんですけど、スケジュールがタイトで大変でした（笑）。何度も何度も書き直してできた作品なので、「七色のツボミ」にはかなり思い入れがあります。

――作詞をしたのは、ソロの時以来ですか？

江嶋：
そうです。今思っていることを、ブワァ～っと書き出して、そこからパズルのように組み立てて完成させていったんですよ。作曲してくださったクボナオキさんとも相談しながら決めていったので、スケジュールはタイトでしたけど、やりやすかったです。

――プロデューサーが変わったあとに、マネージャーも変わったんですよね？　プロデューサーが変わった時は「七色のツボミ」の作詞で気持ちが晴れたけど、マネージャーの時は？

江嶋：
事前にお話は聞いていたんです。個人的には上京してからずっとお世話になった方だったので、寂しい気持ちやどうなっちゃうんだろうっていう不安はありましたけど、気持ちの整理はついていましたね。今も連絡を取っていますし、すごく応援もしてくれているんです。だから、お互いにとってよいタイミングだったのかもしれませんね。

――お互いステップアップするためには必要な別れだった？

江嶋：
そうですね。今はそう思います。当時は“待ってよ、一緒にやろうよ”って思いましたけどね。でもそれぞれの人生ですからね。もちろん、最初は何度も止めましたけど。

――運営スタッフだけでなく、ニジマスはこれまで3人のメンバーがグループを去っていってますよね。

江嶋：
やっぱりそれが1番悲しいですよ。“なんでよ、辞めないでよ”っていう思いもあるんですけど、でも、本人が決めたことなので。自分で決めたことなら、背中を押してあげるべきだと思うんです。それはメンバーも一緒だと思います。（メンバーが辞めていったことも）お互いにとってよいターニングポイントになったと思いますね。残ったメンバーは、ここからまた仕切り直して頑張ろうって気持ちが固まったし、辞めた子も新しい人生が始まるんだし。それぞれが成長するためには、そういう別れも必要なんだなって思います。

――実際、辞めることについて話し合いをすると思うんですけど、どんな感じでした？

江嶋：
泣いたこともありました。かなり重たい雰囲気になってしまったこともありました。でも、私も“一緒に続けていこうよ”って言ったとしても、それでも意思が固いんだったら、本人の気持ちに委ねるしかないですから。

――とはいえ、現実的にはメンバーが減ると、歌割やフォーメーションも変わるじゃないですか。

江嶋：
大変ですね……（溜息）。同じ曲でも4パターンくらいありますから。立ち位置も“上手”と“下手”が逆になったりとかすると、前の動きが身体の中に入っているので、“ここで私は下手に行く”とか、ちゃんと考えてやらないと、前の立ち位置に行っちゃうんですよ（笑）。だからすごく練習が必要になるんで大変なんです。ただ、今は対応力が上がったので、フォーメーションが変わっても覚えるのも速くなりましたね。振り入れの時間が短くなりました。

――特に大変だった曲は覚えていますか？

江嶋：
「ハートサングラス」は、実は振りが変わっているんですよ。でもこの曲の振りが変わったのは、体制が変わったからじゃないわ！　「ハートサングラス」は、新曲としてリリースされる前に、サビのダンスが変わったんですけど、サビの振りってけっこう変わることがありますね。1度、振り入れした後に、スタッフの意見で、もうちょっとキャッチーで踊りやすい方がいいってことになると、変わることがあるんです。

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