あゆみくりかまき[インタビュー]感謝を込めて、夢の続きへ「いろいろなことを乗り越えてきた自負があるので、“きっと大丈夫!”という精神はある」

あゆみくりかまき[インタビュー]感謝を込めて、夢の続きへ「いろいろなことを乗り越えてきた自負があるので、“きっと大丈夫!”という精神はある」 あゆみくりかまき特集第5回:メンバー全員インタビューvol.2

鈴木 健也

Pop'n'Roll Editor in Chief(編集長)

2020.04.24
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新型コロナウィルス感染拡大により、今春のツアーと結成6周年記念ワンマン公演の中止を決定したあゆみくりかまき。このやり切れない状況の中で、彼女たちは、今、何を考え、これからどう歩もうとしているのか。3人の想いに迫る。

編集協力:竹内伸一

【あゆみくりかまき特集】

第1回:メンバー全員インタビューvol.1 公開日:2月28日(金)
第2回:あゆみフィーチャーインタビュー 公開日:3月13日(金)
第3回:くりかフィーチャーインタビュー 公開日:3月27日(金)
第4回:まきフィーチャーインタビュー 公開日:4月10日(金)
第5回:メンバー全員インタビューvol.2 公開日:4月24日(金)

新型コロナウィルス禍は、今、すべての人に等しく大きな影響を及ぼしている。今年、結成6周年を迎えたあゆみくりかまきは、当初3月28日より全国ツアー<ボクらの熊魂2020~うららかな春のHAPPY ROCK TOUR~>を開催し、5月5日には同ツアーファイナルであり、結成6周年記念ワンマンライブとなるEX THEATER ROPPONGI公演を行なう予定であった。しかし、そのすべての公演が中止に。

Pop’n’Rollでは、本ツアーに向けてあゆみくりかまきの現在地、そしてこれからへの想いを探るため、2月より全5回にわたる特集を実施してきた。EX THEATER ROPPONGI公演のやその先のことが見えていない中で行なった本インタビューで、3人は努めてポジティブになるわけではなく、地に足をつけながら、今自分たちができること、そして未来に向けての力強い決意を口にした。

今は、誰にもこの先のことはわからないし、どういう行動が正解なのかも言い切ることはできない。でも、あゆみくりかまきの3人が、ファンを心の底から大切に想い、もがきながらも彼らのために全力で活動を続けているのは間違いない。この困難な状況だからこそ、彼女たちの言葉を、真っ直ぐに届けたいと思う。

動画を通して、みんなにも笑顔になってもらえたらいい(まき)

――この記事が公開されているころには、どういう状況になっているのか、正直わからないところがあります(結果として、全国ツアー<ボクらの熊魂2020~うららかな春のHAPPY ROCK TOUR~>は全公演中止となった)。今回のインタビューは、そこを踏まえて進めていきたいと思いますが、まず最初に、現在の状況について、率直な心境を聞かせていただけますか?

あゆみ:
悔しい気持ちでいっぱいです。でも、誰のせいでもないので……。今だからこそ、あゆくまが掲げている“HAPPY ROCK”が、みんなに伝わればいいなと思っています。

くりか:
どう乗り越えていったら1番よいのか……。またぎ(あゆみくりかまきのファンの総称)からもたくさんメッセージが届いていて、でも、みんなに会えないし。だからこそ、みんなを支えたいなという気持ちはすごく大きいです。世界中のみなさんがどうしたらいいかわからない、味わったことのない状況だと思うので、こういう時こそ、みんなで前を向いていたいなと強く思っています。

まき:
本当に味わったことのない毎日を過ごしていますけど、私は悔しいというよりも悲しいですね。特にライヴができないのが悲しいです。ツアーに向けてむちゃくちゃ練習してきましたし、今のあゆくまを見てもらうチャンスだったと思うので。でも、この状況って、あゆくまだけじゃないので……ライヴハウスでライヴができる日のために、今は自分たちでやらなくちゃいけないことがあるんじゃないかって、日々模索している感じですね。

――最近、動画配信や生配信をやっていますけど、それも自分たちの今できることは何かを考えて始めたのですか?

まき:
大阪と仙台でライヴをやる予定だった日は、ライヴがなくなって自分たちもすごく寂しかったんです。またぎも同じ気持ちだと思うので、“何かできないかな”って考えた時に、ちょっとでもライヴの感覚を味わってもらおうと思ったんです。あゆくまは、あんまりライヴの映像を撮っていないので、少ししか公開できないんですけど、それでも観てもらいたいなと思って、“クマ”の時代の映像から配信していくことにしました。それによって“クマ”の時代を知らない人にも、“当時はこんなライヴをやっていたんだ”っていうことを知ってもらうきっかけになるかなと思って、3人で話し合って決めました。

――くりかさんが“またぎからたくさんのメッセージが届いた”とおっしゃっていましたが、ライヴ配信への反響も大きかったですか?

くりか:
すごく喜んでくれていたみたいです。“あゆくまとまたぎが同じ時間を共有できる場を設けてくれたことで頑張れる”って言ってくださる方もいました。私たちも、“あゆくまはやっぱりライヴや”って思っているので、みなさんに1番元気を与えられるのはライヴだと思うんです。だから、やってよかったなと思います。これからも続けて行きたいですね。

あゆみ&くりか

――ライヴができない状況になったというのは、東日本大震災の時も同じでしたけど、あの時はしばらくすると、チャリティとしてライヴを開催したりして、アーティストがライヴをやることで元気を取り戻そうという雰囲気になったんですよね。だから、やる側もファンもぎりぎり気持ちを保てたところがあったと思うんです。でも、今回はライヴができないので、震災の時以上に難しい状況なのではないかと。特にあゆくまの場合は、ライヴが活動の中心だと思いますので。そんな状況になってしまい、やはりライヴができるありがたみを感じたりしますか?

くりか:
そうですね、ライヴができることが当たり前じゃないんやなって改めて思います。

まき:
2月16日に<GIG TAKAHASHI tour 2020>を名古屋でやって以来なので、2ヵ月ライヴをやっていないんです。

くりか:
2ヵ月もライヴをやっていないのは初めてかも……。

まき:
これまでもライヴをやっていない時期はあったと思うんですけど、いろいろな形でステージには立っていたんですよ。2ヵ月間も歌えない、踊れない、煽れないというのは初めて。

――ライヴ活動が再開できる日に向けて、現在、取り組んでいることはありますか?

まき:
またぎに、あゆくまに対する熱を保っていてほしいと思っていて……やっぱり、アイドルって、会えなくなると、ファンの方のモチベーションが下がるんじゃないかと思うんです。だから、“配信戦国時代”なんて言われますけど、私たちも配信をしてみたり、何かできることがあるんじゃないかと考えてはいます。最近3人で話していたのは、ツアーでやる予定だったコントを撮影して配信してみたらどうかなってこと。こんな状況ですけど、コントを観て、ちょっとでもクスッとしてくれたらいいなと思うんです。

まき

――そのコントのネタって、誰が考えているんですか?

まき:
マネージャーさんが基本的な流れを考えてくれます。ただ、ツアーでやる予定だったコントは、3人でかなり崩しちゃいましたけど(笑)。リハーサルも、めっちゃやりました。

くりか:
コントのリハが1番長いな(笑)。小道具とか、お金もめちゃくちゃかかってます(笑)。

――こんな時だからこそ、笑うことって大切ですよね。

まき:
そうですよね。私たちも笑顔になれるし、動画を通して、みんなにも笑顔になってもらえたらいいですよね。

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