#ババババンビ、NEO JAPONISM、ベンジャス!、Appare!……この夏、TIF2022で観た暑くて熱い風景|「偶像音楽 斯斯然然」第88回

#ババババンビ、NEO JAPONISM、ベンジャス!、Appare!……この夏、TIF2022で観た暑くて熱い風景|「偶像音楽 斯斯然然」第88回

冬将軍

音楽ものかき

2022.08.13
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8月5日(金)、6日(土)、7日(日)にお台場・青海周辺エリアにて開催された<TOKYO IDOL FESTIVAL 2022 supported by にしたんクリニック>(以下、TIF2022)。今回は、3年ぶりに真夏に実施され、200組以上のアイドルが出演した<TIF2022>の中で、冬将軍が特に気になった6組をピックアップ。それぞれのグループの強さを分析していく。

『偶像音楽 斯斯然然』
これはロックバンドの制作&マネジメントを長年経験してきた人間が、ロック視点でアイドルの音楽を好き勝手に語る、ロック好きによるロック好きのためのアイドル深読みコラム連載である(隔週土曜日更新)。

3年ぶりに真夏の有観客フェスとして帰ってきた<TOKYO IDOL FESTIVAL>、1日目と2日目に行ってきた。そこで印象的だったグループをいくつか触れていきたい。

まずはやはり昨年の雪辱を果たした2組、個人的にも当コラムでもプッシュしている#ババババンビとNEO JAPONISM。両組ともに昨年は「SMILE GARDEN」に出演する予定だったものの、出番直前になって雷雲が発生し中断からの中止。私も観に行っていたが、観客全員がフジテレビスタジオの地下駐車場に避難し、ほどなくして中止が決まった。本当に雨が降るのかなどと半信半疑なやりきれない思いで駅へと向かう途中、あり得ないほどの雷雨に見舞われた。あの時点での中止は懸命な判断だったわけである。

#ババババンビ 布袋世代を揺さぶったババババンビーナ

#ババババンビはデビュー直前にコロナ禍となり、デビューライブが中止という前途多難な幕開け。ながらも着実に実力をつけ知名度を上げて臨んだ昨年の<TOKYO IDOL FESTIVAL>だった。そんな悔しさを胸に臨んだ今年。初の<TIFアイドル総選挙>で第1位という快挙を成し遂げたのである。

その1週間前に<六本木アイドルフェスティバル>でのステージが素晴らしく、まさに“バンビの夏始まったな!”と思っていた矢先、まさかの“布袋寅泰公認の「バンビーナ」カバー”という話題がネット上を駆け巡った。#ババババンビとバンビーナ、なるほどその手があったか!と思いつつも、根っからのBOØWY崇拝者としては、かつてももいろクローバーから楽曲提供オファーを受けた際に布袋が1度は断ったことや、江頭2:50の「スリル」使用を認めてはいるものの、“江頭のテーマソング”とすることは公認していない事実を知っているがために、驚きを隠せなかった。

そんな「バンビーナ」カバーであったが、<TIF>初日の「HOT SATGE」にて観ることができた。完全に原曲リスペクトのアレンジ。#ババババンビの音楽制作チームが確固たる信念を持っていることは当コラムでも幾度となく触れてはいるが、原曲を崩すことなく、かといって完コピではない絶妙なバランスを保った、まさにグッジョブと言いたいアレンジだった。可愛い女の子たちが「バンビーナ」を歌うとこうなるのか!と、かつて青春時代、ホウキを片手に布袋ステップを踏み、いまだに「バンビーナ」のギターソロが完コピできない私は思わず涙してしまったのである。

#ババババンビ 公式Twitterより

唯一懸念があったのが“アイドルには似つかわしくない”歌詞があることであった。該当パートはまさかの学級委員長・小鳥遊るいが担当するという、なんとも冒険した歌割りだと思いつつも、すかさず岸みゆと水湊みおが止めに入るという振り付けまで抜け目なく。その当日、たまたま会場でお見かけした、コレオグラファー・いどみん先生から“ロカビリー+バーレスク”モチーフによる同曲の振りの解説をいただくという贅沢をしたのである。

#ババババンビ「ハナビガタリ」

夏を感じさせる「ハナビガタリ」のMVもいい。2年前の楽曲に成長といろいろな想いが重なって、あえて今ここでMVを作ったという姿勢も素晴らしい。

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