長月翠(ラストアイドル)[インタビュー]初の高校生ギタリスト役でかき鳴らした歪んだ青春のハーモニー「普通ができない子たちが集まって、1つのことをやり遂げようとする……そこがすごく美しい」

長月翠(ラストアイドル)[インタビュー]初の高校生ギタリスト役でかき鳴らした歪んだ青春のハーモニー「普通ができない子たちが集まって、1つのことをやり遂げようとする……そこがすごく美しい」 長月翠(ラストアイドル) YouTubeドラマ『DISTORTION GIRL』出演インタビュー

鈴木 健也

Pop'n'Roll Editor in Chief(編集長)

2020.09.01
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ラストアイドルの長月翠が、9月6日より配信を開始するYouTubeドラマ『DISTORTION GIRL』に出演する。次世代タレント×音楽をコンセプトにしたYouTubeドラマプロジェクト『PLAY DISTORTION』の第1弾となる同作では、長月をはじめ、莉子、秋田汐梨、香音など、10代から絶大な支持を集めるキャストたちとオルタナティブな感性を持つアーティスト『羊文学』がコラボ。“普通”ができない校内の変わり者たちの“歪んだ”青春を切り取った物語に仕上がっている。今回、同作においてアイドル志望でギターが得意なミーハー役に挑んだ長月に、撮影時のエピソードや役作りをはじめ、個人活動、ラストアイドルの現在、そして未来への想いについて話を訊いた。

編集協力:竹内伸一

ギターを弾く役だと聞いて、すっごい嬉しかった

――まず、YouTubeドラマ『DISTORTION GIRL』の出演オファーをもらった時の率直な気持ちを教えてもらえますか?

長月:
今年の2月くらいだったかな、監督の田村(啓介)さんに、ラストアイドルのMVを撮っていただいたんです。その時にポロッと“私、ドラマとか演技をやりたいんです”って話したんですよ。それで“いつか一緒にやりましょう”みたいな感じで言ってくれたんですけど、そうしたらスタッフさんから“長月、田村さんからドラマの話が来たよ”って言われて。まさか本当に叶えてくれるとは思っていなくて、正直、びっくりしましたし、頑張るぞって思いました(笑)。

――ギターを弾く役だと聞いた時はどう思いました?

長月:
すっごい嬉しかったです! 趣味程度なんですけど、去年の11月くらいからギターを始めたんですよ。まだ簡単なコードを鳴らすくらいしか弾けないんですけど、いつかこれも仕事に繋がればいいなと思ってはいたんです。“こんなに早く実現した!”って思いました(笑)。

――そもそもギターを始めたきっかけは?

長月:
小学生の頃に1度、ギターをやってみようと思って、お父さんのギターを勝手に触ったことがあったんです。でも、その時はまったく(コードが)押さえられなくて、音が鳴らなくて諦めちゃったんです。最近、私のまわりにいる人たちって、芸達者な人が多いなと思って。歌も歌えれば楽器もできて、お芝居もできてバラエティもできるみたいな。それで、“私も何かやらなきゃ!”って思ったんですよね。

――そういう気持ちになって、いろいろ選択肢がある中、ギターを選んだ理由は?

長月:
もともとバンドが好きなんです。ポルカドットスティングレイさんが好きで、よく聴いています。小さい頃からずっとピアノをやっていたので、音楽を聴いていて、1番耳に入ってくるのは、私の場合はピアノなんですけど、“その次に入ってくる音は何だろう?”って考えたら、ギターだったんです。じゃあ、ピアノの次はギターだなって思って始めました。

――では、ポルカドットスティングレイのコピーから始めたんですか?

長月:
いや、もうレベルが違いすぎます(笑)。プロの方でも“ポルカはやばい”みたいに言われていると聞きました。なので、ポルカさんの曲は、5年くらいかけてできるようになれればいいなと思って、ゆるゆるとやってます(笑)。

――確かに、ポルカドットスティングレイのギターはかなり難しいですよね。では、最初にコピーした曲は?

長月:
「マリーゴールド」(あいみょん)です。コードが載っているサイトでずっとランキングが1位だったので、“この曲を弾いておかないと!”って思って。

――「マリーゴールド」は定番ですね。弾き語りしているんですか?

長月:
まだコードだけです。口と手が同時に動かなくて(笑)。

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