長月翠（ラストアイドル）［インタビュー］初の高校生ギタリスト役でかき鳴らした歪んだ青春のハーモニー「普通ができない子たちが集まって、1つのことをやり遂げようとする……そこがすごく美しい」長月翠（ラストアイドル） YouTubeドラマ『DISTORTION GIRL』出演インタビュー

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ラストアイドルとは違うものを見ることができてすごく良かった

――ドラマの撮影で印象に残っているエピソードを教えてもらえますか？

長月：
ラストアイドルの外に出て演技をすることが今までなくて……映画『がっこうぐらし！』は、メンバー4人で出演してましたし。ラストアイドルを背負って、1人の長月翠として現場に入れてもらうのは初めてだったので、女優さんの中に自分が入るのがすごく不安でした。緊張して、誰にも話しかけられませんでした……めっちゃ人見知りなんですよ、こう見えて（笑）。みんなが話しかけてくれて、最終的にはすごく仲良くなれて嬉しかったです。お友達の幅が広がると、刺激も受けますし、自分の経験値も増えるので、それをちゃんとラストアイドルに持って帰りたいと思いました。

――刺激を受けたという部分で印象に残っていることは？

長月：
ラストアイドルの子たちって、けっこう悲しい演技をするんです。楽曲も、大人に反抗しているようなものが多いので、演技もそういうものばかりだったんですけど、秋田汐梨ちゃんとか、すごく素直な演技をするんです。真っ直ぐな女の子という感じの、素敵な演技をされていて、違うものを見ることができてすごく良かったです。

――自分とは違う引き出しを持っている人と出会ったわけですね。

長月：
そうなんです、すごく感動しました。

――今回、“スーパーアイドルを目指していて、妥協しない性格で頑固”というキャラクター設定の子を演じたわけですが、ご自身と通じる部分はありましたか？

長月：
ないです（笑）。

――えっ、妥協しちゃう性格なんですか？（笑）

長月：
妥協するというか、良くも悪くも芸能界に執着がないというか（笑）。もしお仕事がなくなってしまったとしても、違う道を選べるように、ギターを始めたり、スペイン語の勉強を始めたりしているので。もちろん、今のお仕事に活かせればいいなという気持ちもあるんですけど。私、ホントにアイドルになることが夢だったんです。だから今はそれ以上の夢がないんですよ。ゴールしちゃったんで、新しい夢を探しているところでもあるんです。なので、（ドラマのミーハー役とは）違うかなと思います。

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――ゴールしてしまって、燃え尽きてしまったわけでもないんですよね？

長月：
燃え尽きたわけではないですね。今は、1つひとつ着々とやっていきたいと思っています。

――変に気負わず、フラットな気持ちで仕事と取り組めていてよいかもしれないですね。

長月：
私、以前はそういう感じだったんですよ。そういう自分に、自分自身が疲れてしまったので、そういうこともあってギターを始めたりしたんだと思います。違う道も選べる自分になろうと思って。