第9回：マテリアルクラブと原田珠々華（少々）〜小出祐介&南波一海「小出は明日、昨日の南波と連載する」〜

南波：
いやいや、俄然アルバムが楽しみになりました。しかし前回の原田珠々華さんの話から思わぬ方向に行ったなぁ。

小出：
原田さんが言っていたような形を選ぼうとしているのはたしかに面白いなとは思った。それをどういう形にするんだろうね。“ひとり乃木坂”ってなんだろう。ギター持って踊るとか？

南波：
その可能性もあるのかな？　1つ言っていたのが、シンガーソングライターは衣装が決まってない人が多いけど、自分は決まった制服の衣装で出ると。

小出：
たしかにシンガーソングライターは私服風の衣装だもんね！　言われてみればそうかも。でもさ、ギターを弾きながら本格的に踊りだしたら、テツandトモに近づく恐れが（笑）。

南波：
まさかの！

小出：
衣装が決まってて、ギター弾きながら踊ってるのはいまのところテツandトモしかいないから。

南波：
比較対象がおかしい（笑）。近年のテツandトモって、歌がめちゃくちゃウマすぎてフォルクローレみたいになってるんだよね。

小出：
歌めっちゃすごいよね。逆に言えば、あのくらいのスキルがあれば営業に呼ぼうと思うし、地方のおじさんおばさんもなんとなく知ってる「なんでだろう」のつもりで観に行って、あのパフォーマンスをされたら衝撃受けるよ。

南波：
ギターはキレキレ、コーラスも感動的で、動きも超シャープっていう。

小出：
芸が磨かれるっていうのはああいうことだよね。原田さんも最終的にはそっちの方に向かっていくのかな？

南波：
踊りながら、原型がわからなくなるくらいメロにアレンジを加えて……なわけあるか！

【今週のまとめ】
小出氏のまさかのラップが聴けるマテリアルクラブ『マテリアルクラブ 』はQ2 Recordsより11月7日発売。