宇佐美幸乃、PVへの強い想い「専用のレッスンをしてから撮影するんですよ」【宇佐美幸乃×茉井良菜】自由ヶ丘でイマドキ"映え"デートした件。 #5

茉井：
私、ルーチェさんのPVの雰囲気とか表情が好きなんですけど、どのPVも表現力が高いから、撮影の時は何を考えているのか教えてほしいんですけど。

宇佐美：
PVの時はPV用のレッスンをしてから撮影するんですよ。

茉井：
なぬ？　うわー、今めっちや興奮した！（2人爆笑）

宇佐美：
PVだとマイクを持っていないから必ず両手バージョンの振りをしていて、あとルーチェはユニゾンよりも細かいソロが多くて、ダンスシーンでも歌っている子が抜かれたりするから、そこでどれだけ自分の可愛さを100％出せるかっていうのをPVレッスンの日までにみんな家で考えてくるんです。歌っている時に一番可愛いって思う表情や、ここは手でハートを作った方が可愛いとか、ここは指差しした方が可愛いとか、自分の可愛いらしさが出せるポイントを研究して、各自がその成果をPVレッスンで出すんです。でも、たまに先生から“本当にそれ、自分が一番可愛いと思うの？”とか言われたりとかする（笑）。そういう風に先生が“本当にそれが自分を一番可愛いと見せられるものなのか、もっと研究した方がいいと思うよ”とか、逆に“〇〇のここはすごく良かったよ”とか言ってくれるので、自分的にもよし決めてやるぞ！っていう気持ちが、そのPVレッスンで生まれるんですよ。

茉井：
自分が一番入り込めるルーチェの曲は何ですか？

宇佐美：
うーん……「少女たちの微熱」。

茉井：
いやん！　好き！

宇佐美：
女の子同士の恋の歌でいわゆる百合なんですけど、異次元の世界の話じゃないですか。みんなが学生で女の子という設定の中でひかれあって、この気持ちは何だろう？　踏み込みたい、でも踏み込めないみたいな。そういうのを表現するためには、めっちゃ世界観を作り込んで入っていってやらないといけないから、「少女たちの微熱」はメンバー間の表情の統一とかも決め込んでやっていて。

茉井：
表情の統一！

宇佐美：
他の曲でもやっているんだけど、歌詞をたどってこの行はどんな気持ちでどんな表情でとかを話して大体の表情を決めて、その大体の表情からどう個性を出すかっていう。

茉井：
個性を出す範囲を絞るんだ。

宇佐美：
そう。場所は図書室で、本棚の右側と左側にひかれあっている2人がいて、本を取ったら向こう側にその子が見えてみたいな。そういう想像をみんなでしてイメージを膨らませておくと、ライブで観た人もなんかちょっといつもよりこの2人入り込んでいるなって気づいてもらえるの。1曲の中でもストーリーがあるから、違う表情って必ず出てくるし、ライブではいつもそういう風にしてやっています。でもやって行くうちに、どうしても個性の方が強くなってしまう時があって、そういう時はみんなで確認しますね。最近「少女たちの微熱」は大人な恋になっちゃっているから、ちゃんと年齢を下げて少女に戻そうって話とかしました。うわー、なんかこの話、他ではできなかったから、今回やっと話せて嬉しいです（笑）。

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