predia、Juice=Juice、CY8ER、90sリバイバルとJ-POPの普遍性｜「偶像音楽 斯斯然然」第6回日本人には耳馴染み良い普遍性をウマく時流に落とし込んだグループの楽曲に迫る

Juice=Juice ダイナミックなメロディを振りかざす新曲

最後は6月5日リリースされたJuice=Juice「「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの？」。これもまた違った意味でのJ-POP感が漂う楽曲。

Juice=Juice「「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの？」

ハロー！プロジェクトの中でも、歌唱力に定評のある彼女たちによるダイナミックなメロディを振りかざしていく迫力はすさまじく。作曲はシンガーソングライターの山崎あおい。これまでも同じくハロー！プロジェクトのアンジュルムや元℃-uteの鈴木愛理、そしてベイビーレイズJAPANなど、エモーショナルな楽曲提供に定評がある。加えて、鈴木俊介によるバンドアレンジが、感情沸き立つ泣きメロディをさらに激情へと誘う。ディストーションギターが前面に出たサウンド、Bメロのディレイ具合いも相まって、どこか90年代ビーイングのガールズロック、もしくはハードロック混じりのあの頃のソフV（ソフヴィ、ソフトヴィジュアル系）バンドを思い出してしまうのは私だけではないだろう。