【TIFオンライン2020特別対談1】沖口優奈×TIF総合プロデューサー 菊竹龍（後編）「しょうがないからオンラインという考えではなくて、やるなら振り切ってやりたい」沖口優奈「ここの責任者、出してください❤️」特別編：TOKYO IDOL FESTIVAL総合プロデューサー 菊竹龍（後編）

今年オンラインで培ったものを生かして、さらにすごいものができたら（菊竹）

沖口：
＜TIF＞の総合プロデューサーとして、いろいろなアイドルを見てこられたと思うんですけど、就任してからの5年間でアイドル業界の変化は感じますか？

菊竹：
今年はコロナの問題があって、この5年間でという評価は難しいんですけど、アイドル業界は、5年前から“頭打ちだ”と言われていたんです。でも、僕は、毎年市場は拡大してきたと思っているんです。＜TIF＞のお客さんも増えていますし、データ的にもアイドル市場は右肩上がりなんです。僕がアイドルのシーンにいて、“なんだかんだで市場は拡大しているよな”って実感する部分もある。その背景というのは、AKB48やももクロがアイドルシーンに火をつけて、そこからさらに坂道シリーズが生まれてきて、マス的な部分はそういうグループによって広がってきた。加えて、女性アイドル市場がここまで伸びてきた理由というか、僕が面白いなと思うのは、参入障壁の低さ……。

沖口：
さんにゅうしょうへき……？

菊竹：
例えば、女優になります、テレビに出るタレントになりますってことになったら、大手の芸能事務所に入って、そこからきちんとスターになっていくというか……芸能界のやり方ってそういうものだったんですけど。女性アイドルシーンは、例えば芸能事務所の社員でもない一般の学生がプロデューサーになって、市場に入ってこられるんですよ。それでウマくいってマイナビBLITZ赤坂だったり、大成功すればアリーナでもライブができちゃう。自分自身が芸能界において何も持っていないし後ろ盾もないけど、マネジメントした子たちをスターにできるって、すごく夢があるじゃないですか。そんな風に参入障壁が低いというのは、良し悪しだとは思う部分もあるんですけど……。でも、入ってきやすい……参入障壁が低いことで、アイドル業界は盛り上がってきたんだと思うんです。これが続いていってほしいんですけど、コロナの現状では、そういう子たちが続けていくのは難しいんですよね。だから、心配です。

沖口：
アイドルはライブが大事ですけど、特典会もめちゃくちゃ大事なんです。私たちもオンラインの特典会しかできていないので……。

菊竹：
ファンのみなさんの気持ちをつなぎ留めておくことが難しいですよね。せっかくここまでやってきたのに。

沖口：
（気持ちを込めながら）そうなんです！　アイドルの友達と話していても、“どうしても離れていってしまうファンの方もいるよね”って……。

菊竹：
離れていくって、別のアイドルのところにいくわけではないんですよね。

沖口：
アイドルから離れてしまうんですか？

菊竹：
そうそう。

沖口：
そうなったら、戻ってきてもらうのはなかなか大変かも……。寂しいですね。

菊竹：
毎週、アイドルの特典会に通っていた人がコロナでそれができなくなって、“あれ、俺、特典会がなくても生きていけるな”みたいなことになっちゃうんですよ。

沖口：
気づき始めちゃうんですね（笑）。

菊竹：
（特典会がなくても）意外と楽しく過ごせているなって（笑）。

沖口：
“俺、アイドルがいなくても大丈夫かも”って（笑）。やめてほしいです！　もっとアイドルを好きになってほしいです！

菊竹：
でも、それって誰にでもあることなんですよね。例えば、これまでは週3～4で飲みに行っていたのに、一切行けなくなって、最初はしんどいなって思っていたんだけど、そのうち慣れちゃって、あの飲み歩いていた日々は何だったんだろうって（笑）。＜TIF＞としては、今年はオンラインに振り切って、オンラインイベントとして魅力のあるものを全力で作ろうと思っているんですけど、コロナが終息したら、すぐにもとの日常に戻ると思うんです。イベントもアイドル市場もすぐにリアルな現場に戻るだろうし。だって、絶対にその方が楽しいですから。オンラインイベントを企画しておいてなんですけど。

沖口：
私もオンラインライブをやっていてなんですけど、絶対、リアルの方が楽しいです。

菊竹：
そうでしょ？　だから絶対にいつかは戻るから、とにかくそれまで頑張ってほしいし、戻った時に、オンラインライブで培ったノウハウも生かしてほしい。もともとリアルライブが10だったとして、オンラインを頑張って5まで作り上げたとしますよね。それでリアルに戻った時に、また10に戻るのではなくて15になれたら、今年オンラインに振り切って、いろいろなトライアルをした意味があるなと思うんです……というようなことを、SHOWROOMの前田（裕二）社長が言っていたんで、たぶん正しいと思います（笑）。いや、ホントに、リアルに戻った時に、今年オンラインで培ったものを生かして、さらにすごいものができたらいいですよね。

沖口：
そうですよね。オンラインライブはオンラインライブでよさがあって、いろいろ気づけたこともあるんです。だから早くお客さんの前で（気づいたことを）やってみたいなって思います。最後に、菊竹さんから見たアイドルの魅力を教えてください。

菊竹：
僕がアイドルの方と初めて仕事をしたのが、指原莉乃さんだったんです。僕が『笑っていいとも』のADで、指原さんがレギュラーになったばかりの時で。指原さんはタモリさんら、レギュラーの芸能界の大スターに対しても変な感じに臆さないというか、“私なんて芸能界入りたてで……”みたいな態度をとらないで、気持ちよくガンガン向かっていっていて。そうすると（まわりの先輩たちが）ツッコんでくれて、可愛がってくれるんですよね。そういう光景をADとして見ていたんです。指原さんのようなアイドルが1人いると、芸能界の大スターたちがみんなニコニコするし、現場が明るくなるんだなって思いましたね。そういう力がアイドルにはあるんだと思います。そういう力を持ったアイドルのみなさんと、これからも仕事をしていきたいですし、応援したいなと思います。

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＜TOKYO IDOL FESTIVALオンライン2020＞公演概要

日程：2020年10月2日（金）、3日（土）、4日（日）
主催：TOKYO IDOL PROJECT

ライブステージは、TIFオリジナルの配信サイト『TIF LIVE STREAM』にて配信が決定！
＜TIFオンライン2020＞では、当日のライブステージの模様を、TIFオリジナル配信サイト『TIF LIVE STREAM』※1にて配信します。チケットをご購入いただくとHOT STAGE、SMILE GARDEN、SKY STAGE、LOFT STAGE、CG labo、バーチャルTIFの6つのライブステージと、オンライン特典会の模様を『TIF LIVE STREAM』からご視聴いただくことができます。見逃し配信は、イベント終了後から3日間（10月7日（水）23時59分まで）。

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※1：TIF LIVE STREAMはBalus（株）社が運営する配信プラットフォーム『SPWN』を使用

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※チケットに関する詳細や注意事項は＜TIFオンライン2020＞公式HPをご確認ください。