【対談後編】寺嶋由芙×ミキティー本物(二丁目の魁カミングアウト)|現在のアイドルシーンへの想い「運営とアイドルが公平じゃない様子が見えると、悔しい気持ちになる」 寺嶋由芙×ミキティー本物(二丁目の魁カミングアウト)対談後編
鈴木 健也
Pop'n'Roll Editor in Chief(編集長)
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ソロアイドルとして活動しているPop’n’Roll編集長・寺嶋由芙と、ゲイアイドルとしてフィールドを拡げ続けている二丁目の魁カミングアウト・ミキティー本物の対談が実現。全3回の最終回となる今回は、それぞれが感じる昨今のアイドル事情と、二丁目の魁カミングアウトも出演する寺嶋の初主催イベントについて語った。
取材・文:永山あるみ
“ちょっと我慢すれば楽しいことが待ってる”って思わせるような人になりたくない(寺嶋)
――これだけネット上とかで“アイドルの裏事情”とかが拡散されていて、いろんな事情をたくさん見ていても、おふたりはアイドルをずっとやりたいと思いますか?
ミキティー本物:
私はやりたいかな。私はアイドルを始めるのが遅くて、それまでいろいろな仕事もしてきたわけ。でも、いろんな仕事の中でも、アイドルっていう仕事は“格”が違うよね。
寺嶋:
だって、好きなことが仕事になってるから。大変なことはあっても、まぁしょうがないかってなるというか。
ミキティー本物:
由芙ちゃんはどんな時に大変だなって思うの?
寺嶋:
あんまり寝られない日がある時とか。
――その回答もアイドルですね!
ミキティー本物:
私もこの活動の中で大変なことを挙げるとしたら、あんまり寝られない日って答えるかも。細かい悩みはあったりするけど、大変だなと感じるのはそれくらいかな。
――精神的につらくなったりすることはないんですか?
ミキティー本物:
私はけっこう落ち込んだりする。私たちはセルフプロデュースでやってて、ファンの子たちの声がダイレクトに入ってくるの。私はグループのプロデュースもしてるから、それでステージに立たないといけないし、いろんな意見を聞かなくちゃいけなくて。それでメンタルがやられた時期もあった。私、こう見えてめちゃくちゃ真面目なの。それでいて繊細なの。
寺嶋:
知ってるよ! やさしいんですよ。全員に楽しんでもらおうって思うし、みんなのバランスを取る係だからね。
――寺嶋さんは落ち込むことはないんですか?
寺嶋:
自分自身が落ち込んでいるだけだったら、人に言ってもしょうがないかなって思って、時が過ぎるのを待つ感じですかね。
――今って、アイドルを取り巻く環境も変わってきていますよね。
寺嶋:
そうですね。アイドルちゃんがイジワルな事務所の人にやられちゃって悩んでいるって聞くと、私は今こうやってソロアイドルとして楽しくやってますけど、“そういう苦労をしても、ちょっと我慢すれば楽しいことが待ってるよ!”って思わせるような人にはなりたくないんですよね。
ミキティー本物:
超わかる!
寺嶋:
それはちゃんと正していってあげた方がいいと思ってます。
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