第6回:アイドルのファンサービス|二丁目の魁カミングアウト ミキティー本物の「本物のアイドル論」
第6回:アイドルのファンサービス|二丁目の魁カミングアウト ミキティー本物の「本物のアイドル論」ファンサービスへの想いを語る
アイドル界のさまざまなトピックを、唯一無二のゲイアイドルだからこその視点で斬り込む連載コラム(隔週土曜日連載)。第6回目のテーマは“アイドルのファンサービス”。距離感の近いアイドルとファンだからこそ起きる問題について、ミキティー本物が考えていることとは?
チェキはあくまでもライブの特典
二丁魁のチェキ券には、対応がとても良くなる“神チェキ券”と、私たちが真顔でポーズする“塩チェキ券”の2種類があります。
私たちのCDには塩チェキ券が付いてくるんですけど、そうしているのは、そのCDを聴いて私たちのことをいいなって思ってくれた人がいつかそのチェキ券を持って実際に私たちのところに来てくれて、そこでCDの感想を聞いたり、私たちがCDを買ってくれたことや来てくれたことに対する感謝の気持ちを伝えたいという想いがあるからなんです。
特典会でチェキ券を販売する時に“塩チェキ券は塩対応です”って書いてあるけど、決してそっけない対応をするわけではないので、初めて来る人も怖がらずに試してみてくださいね(笑)。
私たちにとって、チェキはあくまでもライブの特典でしかないんです。ほかのアイドルグループは、チェキの購入枚数が多くなればなるほど、たくさん喋れるシステムかもしれないけど、私たちは1枚買っても10枚買っても話せる時間はあまり変わらない。二丁魁は、この先もチェキの枚数によって接触時間が極端に長くなるようなシステムを取り入れることはありません。
私たちも“ありがとう”っていう感謝の気持ちを伝えたくて、今はチェキ会をやっていますが、この先もっと人数が増えてチェキを撮る時間が追いつかなくなってしまっても、値上げしてお金がある人だけがチェキを撮れるということは絶対にやらないと決めています。
ファンのみんなが平等にチェキを撮れないならチェキ会をやらないことを選びます。
最高のステージで満足させたい
私たちの本分は、ステージの上で歌って踊って輝くことだと考えているので、特典会だけで好きになってもらおうっていう気持ちはないです。
おなカマたちのことが大好きだから、基本的に特典会では自分たちを作ったりせず、素のままで接しています。ありのままのアイドルとファンの関係性でありたいなって思いますね。
特典会にばかり力を入れていると、もし特典会ができなくなっちゃった時に、それが目当てだったファンの人はもう来てくれなくなっちゃうと思うんです。
私たちは特典会がなくても、ライブだけで満足してもらえるようなアイドルでありたいと思っています。
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