第3回:アイドルとしてルールを守ることの意味|二丁目の魁カミングアウト ミキティー本物の「本物のアイドル論」

第3回:アイドルとしてルールを守ることの意味|二丁目の魁カミングアウト ミキティー本物の「本物のアイドル論」

第3回:アイドルとしてルールを守ることの意味|二丁目の魁カミングアウト ミキティー本物の「本物のアイドル論」恋愛禁止をはじめとしたアイドルのルールについて考える

アイドル界のさまざまなトピックを、唯一無二のゲイアイイドルだからこその視点で斬り込む連載コラム(隔週土曜日連載)。第3回目のテーマは“アイドルを続けていく上でのルール”。二丁目の魁カミングアウトが、アイドルとしてストイックなまでに自分たちに厳格なルールを課している真意とは?

ファンが0人の頃から続けていたルール

私たちは、ファンが0人のところから活動を始めていて、最初の頃は今みたいなしっかりした活動じゃなかったんです。でも、ゲイアイドルとして活動していくために、まだ名前しかない、グループとしてゼロの状態の時から、メンバー同士のルールというものをしっかりと決めていました。そのルールを、それぞれのメンバーがきちんと納得して守りながら活動しています。

私たちには、ルールがたくさんあります。例えば、ほかのアイドルと連絡先を交換してはいけないとか、美容室に行く時にはどういうヘアスタイルにするのか事前に私に報告しないといけないとか、プライベートでも肌の露出が少ない服装にするとか。

一般の人は“二丁目”や“ゲイ”とかって聞くと、清純というよりはアダルトなイメージを持ちやすいじゃないですか。だから、お酒やタバコ、ギャンブルみたいな大人のイメージがつくものは厳しくしています。メンバー以外の人間とお酒を飲む場所に行かないということも私たちのルールの1つです。でも、スクラッチは1,000円までの購入だったらオッケーです(笑)。

ほかには、一部のメンバーだけで勝手に遊びに行くのも禁止です。ある組織の限られた人だけで集まった時って、その組織に対する不満とか悲しみなど、ネガティブな話題で盛り上がって意気投合してしまいがちだと考えていて。でも、私たちはそういうネガティブな感情も、メンバー全員で共有するものだと思っているんです。だから、そういう愚痴や弱音は、毎日やっているミーティングの時に絶対に話すようにしています。

私たちのルールって、ほかの人が見たら厳しく感じるかもしれないけど、私たちはメンバーみんな価値観が似ているところが多いから、自分たち自身が“こうしたいよね”って自然と守れているものなんです。

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