【対談中編】寺嶋由芙×ミキティー本物(二丁目の魁カミングアウト)|私のアイドル人生「今世は、アイドルをやるために生まれたと思ってる」 寺嶋由芙×ミキティー本物(二丁目の魁カミングアウト)対談中編
鈴木 健也
Pop'n'Roll Editor in Chief(編集長)
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ソロアイドルとして活動しているPop’n’Roll編集長・寺嶋由芙と、ゲイアイドルとしてフィールドを拡げ続けている二丁目の魁カミングアウト・ミキティー本物の対談が実現。全3回の中編となる今回は、2人の出会いからアイドルとしての生き方について語ってもらった。
取材・文:永山あるみ
まだ振り付けしたことないのに嘘ついて“振付師です”って言った(ミキティー本物)
――おふたりともかなりのハロプロファンなんですね。寺嶋さんは、ミキティーさんのことをもともと知ってたんですか?
寺嶋:
はい、お仕事を一緒にしたり、振り付けとかも付けてもらっていたので。でも、ミキティーたちは最初、“ハロプロの振りコピをやるユニット”として活動してたから、まさか今みたいにオリジナル曲とかもできて本格的にアイドル活動をしていくとは思ってなかったし、そういう風にやっていきたいと思ってるとも思わなかったんだよね。
ミキティー本物:
そう! 騙してたからね。
寺嶋:
けっこう面白系に行こうとしてたというか、当時は正統派感出さなかったよね。
ミキティー本物:
それね、作戦だったの。
寺嶋:
そうなんだ! だから騙されてました(笑)。
ミキティー本物:
二丁魁になってオリジナル曲とかをやり始める時に、周りから“あの二丁ハロがこんな風になったの!?”っていうストーリーを作らなくちゃいけないと思っていたんだよね。
――最初におふたりがお会いしたのはいつ頃だったんですか?
ミキティー本物:
けっこう前だよね。6~7年前くらいかな?
寺嶋:
2012年とかだったかなぁ。まだグループアイドルをやっていた頃で、ミキティーは振り付けの先生として来たんです。
ミキティー本物:
メジャー1曲目のカップリング曲からやって、そこからはずっと振り付けをやらせてもらってたね。
――けっこう昔から関わられていたんですね。
ミキティー本物:
由芙ちゃんはアイドル関係の中でも一番昔の方から関わりある人だもん。
寺嶋:
ミキティーが振り付けをほかのアイドルにするっていうのも、当時はあまりなかったよね。
ミキティー本物:
由芙ちゃんたちに振り付けしたのが初めてだった。だから、由芙ちゃんは私が振り付けした最初の人。
寺嶋:
やったー!
ミキティー本物:
タワレコで会ったのが初めてだったよね。挨拶行ったもん。
寺嶋:
そうだっけ!? 懐かしい!
ミキティー本物:
その時に、まだ誰の振り付けもやったことないのに嘘ついて“振付師です”って言ったんだよ(笑)。
寺嶋:
え~そうだったの~!?
ミキティー本物:
それで“振り付けやらせてください”って言ったら、“今度メジャーに行くから”って言われて、それでとっさに嘘つかなきゃって思ったの(笑)。
寺嶋:
本物の振付師だと思ってた!
ミキティー本物:
メジャーに行くし、“この子たち絶対に売れる”って思ったから、嘘ついてまで振り付けをやらせてもらったの。そしたら本当にオファーが来たんだよね。
寺嶋:
ミキティーにはすごく丁寧に振りを付けてもらったこと覚えてるよ。
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