Maison book girl コショージ&矢川が語るブクガの中身「自分の好きなアイドルとブクガが違うとは思っていないかもしれない」

Maison book girl コショージ&矢川が語るブクガの中身「自分の好きなアイドルとブクガが違うとは思っていないかもしれない」 コショージメグミ&矢川葵(Maison book girl)、双子コーデで日比谷散歩。#6

山村 哲也

Pop'n'Roll 統括編集長

2018.12.15
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変拍子の曲やメンバーにスポットライトが当たらない独自の世界観で構成されたライブなど、これまでのアイドルグループとは明らかに違うように見えるMaison book girl。しかし、それは観客からの目線であって、パフォーマンスをしている本人たちの考えは違うようです。2人が思っているブクガの中身について探ってみました。

山村:
ブクガって、曲もライブの演出もほかのアイドルとは違うじゃないですか。正統派アイドルが好きな2人は、そのことをどう思っていたりするんですか?

矢川:
私は最初可愛いアイドルに憧れていてなりたいって思っていたんですけど、やって行くうちに正統派のアイドルは自分には向いていないなって周りを見て思うようになって。曲も好きになっていったから、今は面白いことがやれているという自覚があるんです。だからこれからもサクライさんのいろんな曲が歌いたいと思っています。ブクガでしかできないライブの演出も、いろんな人が一緒に考えてやってくれるので楽しんでやっています。

コショージ:
私は自分の好きなアイドルとブクガが違うとは思っていないかもしれない。だから全然違うことをしているっていう感覚は、今までなかったかもしれないですね。

山村:
でも、正統派のアイドルはメンバーに全然ライトが当たらない演出のライブとかはしないですよ。

矢川:
あはははは。

コショージ:
あー、そうかー。でもライトが当たっていなくても、私たちがやっていることは同じなんですよ。観ている方からすると多分全然違うと思うんですけど、私たちはわりとモーニング娘。さんと同じように、一生懸命音を感じて歌を届けようと思ってライブをしていたりするから。

矢川:
モーニング娘。さんのライブ映像とかを観て動きを覚えていて、ブクガの振り付けで“こういう動きをして”って言われた時に、あの曲みたいな感じかなって言い合いながらやったりもしているしね。

コショージ:
振付師のミキティ(二丁目の魁カミングアウト)が、もともとハロプロが大好きな人なので、ちょっとそれっぽい動きとかもあったりするんですよ。モーニング娘。さんのダンスって、変な動きが多いじゃないですか。多分そういうのがやりたくて、ミキはこの動きをしているんだろうなっていうのが、振り入れの時にちょっとわかってきたりもしていて。

山村:
ブクガの振り付けはミキティ本物さんだからハロプロ遺伝子が入っていると。

コショージメグミ

コショージ:
だからライブでいうと、ほかと違う感覚はあんまりなくて。ただ、CDジャケットとかは確かに違うと思います。でも、そこは私たちの一部ではあるけれど、少し違うところだし。

山村:
そういうのはイメージ戦略だったりとか、自分たちが演じる以外でのスタッフワークでもありますからね。今話してくれたライブと同じで見る側の感じ方だったりもするし。

コショージ:
そう。受け取り手次第なので、そういう風にしているところは。“ライブの時に全員真顔だよね”って言われたとしても、私たちは真顔の中にも“実は、”みたいなのがそれぞれにあるんですよ。まぁ笑顔は確かに少ないですけどね(笑)。でも、冷めているわけではないので。

山村:
仮にブクガじゃないグループに入っていたら、ここまで続けていられなかった?

コショージ:
そこはMaison book girlがこういう世界観だっていうことよりも、私やみんながやりたいことを聞いてもらえていることの方が大きいんですよ。こういう曲があった方がいいと思うとか、ライブでこういうことがしたい、こういうセットリストがいいみたいな意見を聞いてくれる大人がいるので、やりたいことができるっていうのが続ける糧になっているんだと思います。

矢川:
私はもともと性格が明るい方ではなくて、どちらかというとブクガの曲に寄った側の人間なのかなって思うし、自分でも今はそうなっていると思うんです。でも、わかりやすく可愛くて明るいアイドルに入れていたら、そっちになっていたのかもしれないしなぁ。そこってどうなんだろう? でも、4年続けて来て、今のブクガの空気感が居心地いいから、今考えるとブクガでよかったなと思います。

コショージメグミ、矢川葵