SharLie×164[対談]7人の新星とボカロPが語り合うグループの無限の可能性「どのライブも勝ち取る気持ちでやれている」「もう後戻りはできないっていう覚悟を感じたので感動した」

SharLie×164[対談]7人の新星とボカロPが語り合うグループの無限の可能性「どのライブも勝ち取る気持ちでやれている」「もう後戻りはできないっていう覚悟を感じたので感動した」

Pop'n'Roll 編集部

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2021.12.13
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2,000人以上が応募したオーディションを経て、2021年9月よりアイドルの枠に収まらずに活躍できるエンタテインメントグループを目指して活動を開始した7人組グループ、SharLie。“エモロック”を楽曲テーマにしている彼女たちが、12月18日(土)に1st EP『Re:||Action』(リアクション)をリリースする。今回、彼女たちのデビュー曲をはじめ、1st EPにも書き下ろし曲を提供し、オーディションにも審査員として参加したボカロPの164とSharLieの特別対談が実現。オーディションやレコーディングでの想い出、1st EPの聴きどころ、さらにグループの現在とこれからについてじっくり語り合ってもらった。

インタビュー:竹内伸一
撮影:河邉有実莉

SharLie×164対談

彼女たちは人生を賭けている感じがすごくした(164)
164さん、むちゃくちゃ優しくて、パパみたいでした(夢野)

――SharLieのみなさんは、まずは自己紹介をお願いします。

164:
164と申します!(率先して)

一同:
ははははは(爆笑)。

瀧澤:
えっと(笑)、黄色担当の瀧澤彩夏(たきざわあやか)です。ダンス、歌、ラップ……何でもお任せあれ! パフォーマンスが大好きな女の子です(笑)。

斉藤:
赤色担当、リーダーの斉藤聖奈(さいとうせな)と申します。特技はダンスで、好きなことは耳かきです!

美凪:
ターコイズ(碧)担当の美凪(みなぎ)です。1人だけ苗字がないです(笑)。ボーイッシュな感じで髪の毛が短いのが特徴です。以上です(笑)。

楠:
ピンク担当の楠茉夏(くすのきまなつ)です。ファンの方からは“まっちゃ”って呼ばれています。サウナが好きで、今日も行きます(笑)。

佐藤:
青色担当の佐藤陽奈(さとうひな)です。現役の早稲田大学生をやっております。

有桜:
紫担当の有桜まれい(ありさかまれい)です。SharLieの最年少です。好きな食べ物がたくさんあります(笑)。

夢野:
オレンジ担当の夢野そら(ゆめのそら)です。アニメヲタクで、メンバー唯一の関西人をやらせていただいています(笑)。

164:
関西人ってやらせてもらうものなんだ(笑)。

夢野:
やらせてもろてます(笑)。

――この対談の前に撮影をしましたが、SharLieのみなさんと164さんは、ものすごく和やかな雰囲気でしたね。

164:
でも、ちゃんと話をする機会はまだあまりなくて、レコーディングの時くらいかな。僕が作った曲に関しては、自分でディレクションをしたので。あとは、僕はオーディションにも関わっていたので、みなさんのことはよく知っている、ちゃんとわかっているって感じですね。

――オーディションの時、メンバーのみなさんはどんな感じでした?

一同:
おお~(感嘆)。

瀧澤:
みんな、泣かないようにしようね(笑)。

164:
オーディションの時と今と、印象はそれほど変わっていないんですよ。なんて言えばいいのかな……作曲家なので、いろいろなアーティストさんと関わりますし、ここ最近はオーディションにも関わることも増えたんです。そんな中で、彼女たちは人生を賭けている感じがすごくしたんですよね。なので、僕もちょっと厳しいことを言っちゃったかも(笑)。

一同:
ははははは(笑)。

164:
オーディションの時からそれくらいオーラがありましたね。

――オーディションに合格して絶対にアイドルになるんだという覚悟みたいなものが滲み出ていたんですね。

164:
そうですね。オーディションの時の全員の様子は、今でもはっきり覚えていますから。歌詞、間違えたよね?

夢野:
あ、はい(照笑)。

――では、メンバーのみなさんは、オーディションの時に164さんから言われて印象に残っている言葉はありますか?

164:
厳しいことを言ったよね?

楠:
そんなことないですよ。ほかの審査員の方はけっこう厳しかったんですけど……。

一同:
優しい(口々に)。

164:
2歳の娘がいるので、女の子にはあんまり強く言えないっていうのはあったかも(笑)。

一同:
ははははは(笑)。

164:
でもね、オーディションの時は、空気がめっちゃピリピリしてて。

一同:
怖かったです(口々に)。

164:
長机に審査員が並んでいて、オーディションを受ける女の子が、入れ代わり立ち代わりやって来るという形だったんですけど、審査員の厳しい意見が続いた時には、自分はよい点を言ってあげるようにはしていましたね。

――厳しいことを言うだけじゃなく、バランスも考えてアドバイスしていたんですね。オーディションでメンバーを選ぶ時に、重要視したポイントは何でしょうか?

164:
僕が審査したのは歌なんですけど、重要視したのは、ウマい/ヘタではなくて声質ですね。オーディションに参加した子は、みんな歌えていましたけど、ウマさはどうにでもなると思っていて。

――レッスンなどである程度は向上しますよね。

164:
そうなんです。でも声質は生まれ持ったものなので。

――オーディションで印象に残っていることはありますか?

斉藤:
164さんが参加してくださったのは2次審査からだったんです。その時に初めて課題曲をいただいて披露するっていう審査だったので、空気はすごかったよね?

楠:
164さんの曲を歌ったんですよ。

美凪:
しかも、ご本人の前で。

斉藤:
もう、ヤバかった……。かなり緊張感があるオーディションでした。特に2次審査はすごくて。

佐藤:
緊張して泣いちゃう子もいたんです。

瀧澤:
ご本人を前に歌う経験ってなかなかないので、1次審査とは全然違う緊張感がありました。そんな中で、心臓が口から飛び出しそうになりながら歌ったんですけど、164さんはニコニコして聴いてくださって。だからギリ心臓出ずにすみました(笑)。

夢野:
164さん、むちゃくちゃ優しくて。失礼な言い方になっちゃうかもしれないんですけど、何だかパパみたいでした(笑)。164さんの言葉で安心したというか落ち着けました。

楠:
私はそもそも“存在するんだ!”って思いました(笑)。ボーカロイドがそもそも空想っぽいものじゃないですか。そのプロデューサーさんで、名前も164……実在する方っていうイメージがなかったんです。だから、目の前にいて“あ、なるほど”って(笑)。

164:
僕は“えっ! 課題曲で「天ノ弱」を歌わせるの!?”って思ってました(笑)。ボカロ曲なんで、僕自身、人間が歌えると思っていない曲なんですよ。だから、審査では、サビで声が出ていないというようなことは無視していました。大事なのは、その時にどう対応するか。声が出ないから諦めるんじゃなくて、頑張って歌おうとしているかどうかを見ていました。

164
夢野そら

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