SharLie×164［対談］7人の新星とボカロPが語り合うグループの無限の可能性「どのライブも勝ち取る気持ちでやれている」「もう後戻りはできないっていう覚悟を感じたので感動した」

レコーディングの時に言われたことが、スキルアップにつながった（瀧澤）
私は、自分のパートが好きです（斉藤）

――オーディションの次に会う機会は、デビュー曲「Answer song」のレコーディングでしたか？

164：
そうですね。最初のレコーディングの時は、みんなすごく緊張していました。もう、マジで声が出てなくて（笑）。

一同：
（大きくうなずく）

夢野：
ガチガチでした（笑）。

164：
なので、頑張って緊張を解くディレクションをしましたね。

一同：
ありがとうございます（深々と頭を下げる）。

164：
みんな緊張していたんですけど、殻を破る瞬間もあったんですよ。声のリミッターが外れる瞬間というか……それを目の当たりにできたのは嬉しかったです。

――具体的にはどんなアドバイスをしたんですか？

164：
ずっと言っていたのは、“大きな声で”ってことなんですけど、何人かには“お母さん、シャンプー取って！”って言いました。家の中で普通に話している声と、“お母さん、シャンプー取って！”って言う時の声って、音量が違いますよね。だから、“お母さん、シャンプー取って！”の声で歌いましょうって。実際、みなさんにそんなシチュエーションがあるのかどうかは知らないですけど（笑）。

美凪：
実は、今ライブ前にみんなで言っています！

瀧澤：
SharLieの声出しになっているんですよ。ライブの本番前に袖で緊張している時に、“お母さん、シャンプー取って！”が飛び交います（笑）。

斉藤：
ママ派もいるんで、“ママ～、シャンプー取って！”も混ざります（笑）。

164：
ライブ前に唇を震わせる発声をやっている人はよくいるけど、“お母さん、シャンプー取って！”をやっているっていうのは初めて聞きました（笑）。

美凪：
まわりからは“何やってるんだろう？”って思われています（笑）。

――でもみなさん、教えをしっかり守っていると。

一同：
もちろんです（口々に）。

――みなさんは初めてのレコーディングで印象に残っていることはありますか？

斉藤：
ほとんどのメンバーがブースに入るのも初めてで。というか、マイクの前に立つことすら初めてっていう感じだったので、みんな緊張で肩が上がってました。でも、164さんはわかりやすくアドバイスしてくださるので、みんな“こうすればいいんだ”っていうのを持って帰ってこれたんじゃないかと思います。みんな肩が上がったままブースに入っていくんですけど、出てくる時は顔が変わっていて。なんだか素敵だなって、みんなのことを見てました。

瀧澤：
レコーディングの時に言われたことって、その場だけのことじゃなくて、自分のスキルアップにつながるようなことなんです。ちょっと歌がウマくなってブースから帰ってくるみたいな感覚がありました。

164：
なんだか恥ずかしいですね（笑）。

瀧澤：
そんな（笑）。本当にそうなんですよ。

有桜：
私はヘッドフォンから自分の声を聴くのも初めてで。別室からみなさんが見守ってくれているというような状況だったんですけど、それでさらに緊張感が高まってしまって。声がすっごく裏返ってしまいました。でも、途中からすごく楽しく歌えました。あ、すいません、あまり面白い話ではありませんでした。

――いえいえ、謝るようなことではないですよ。

一同：
ははははは（爆笑）。

斉藤：
もう、15歳は可愛いなあ（笑）。

――レコーディングでは、7人ともフルコーラス歌ったんですか？

164：
いえ、あらかじめ歌い分けを決めて、それぞれ自分のパートを歌ってもらいました。サビは全員で歌うんで、そこはみんなに歌ってもらいましたけど。

――では、パートの振り分けはどのように決めたんですか？

164：
ラフの振り付けができていたので、（センターに）出てくる順番で振り分けていきました。それで、偏りが出てきたら、均等になるように調整したっていう感じです。

瀧澤：
そうなんですね、初めて知りました。

――どのアイドルに曲を書いても、その方法で歌割りを決めるんですか？

164：
これまでもアイドルに曲を書いたことはあるんですが、ここまでガッツリ関わることはなかったので、これまでは歌割りを僕が決めることもなかったんです。だからSharLieが記念すべき“初歌い分け決め”でした（笑）。

一同：
嬉しい！

――振り付けに合わせて歌割りが決まったそうですが、みなさんは“実はあのパートが歌いたい”みたいなことってありますか？

一同：
ははははは（爆笑）。

斉藤：
“そこ、やりたかった～”みたいな話はたまに出ますよ（笑）。あと、陽奈のマネは全員やってます（笑）。それと、美凪ちゃんが歌っているラスサビの《場所へ》っていうところも、“あ～、ここ美味しいなあ”なんて言いながら、みんな練習しています（笑）。でも、結局、“ここを歌うのは美凪ちゃんしかおらん”ってことになるんですけど。

――ちょっとうらやましく思うこともあるんですね。

斉藤：
そうですね。でも、その子が歌っているのがいいから、いいなって思うんですよ。振り付けに合わせてっておっしゃっていましたけど、やっぱりその子に合ったパートを振ってくださっていると思うので、いいなって思ったパートを自分が歌っても、いいものにはならないんですよね。

楠：
聖奈ちゃんの最後の《どうか応えて》もめっちゃいい！

佐藤：
1番いいところだよ！

斉藤：
私は、自分のパートが好きです（笑）。

ポスト

ポスト