馬場ふみか、 吉沢亮主演映画『AWAKE』出演決定!「それぞれの成長していく姿もぜひ観ていただきたい」

馬場ふみか、 吉沢亮主演映画『AWAKE』出演決定!「それぞれの成長していく姿もぜひ観ていただきたい」

Pop'n'Roll 編集部

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2020.08.12
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映画『AWAKE』が、12月に新宿武蔵野館ほか全国にて公開されることが決定した。

本作は河瀨直美監督を審査員長に迎え、2017年に発表された第1回木下グループ新人監督賞で、241本の中から栄えあるグランプリに選ばれた作品。

主演は、2021年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』の主演も決定している俳優・吉沢亮。

共演には、31歳にして芸歴30年を誇る若手実力派・若葉竜也、映画・ドラマ・舞台と幅広いジャンルで活躍する落合モトキ、2019年第92回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞を受賞し注目が集まる寛一郎が決定した。

さらに、馬場ふみか、川島潤哉、永岡佑、森矢カンナ、中村まことら、確かな実力を持つ面々が顔を揃える。

脚本・監督は、山田篤宏。ニューヨーク大学で映画を学び、これまで乃木坂46のMVや短編映画で実績を積んできた40歳の俊英が商業映画デビューを果たす。

本作は、2015年に実際に行なわれ、当時、ネットユーザーや将棋ファンの間でかなりの物議を醸した棋士 VS コンピュータの対局に着想を得て、山田監督が書き下ろした完全オリジナルストーリー。

天才に敗れて棋士になる夢を諦めた主人公が冴えない大学生活を送っていたある日、ふとしたことで出会ったAI将棋のプログラミングに新たな夢を見出し、かつてのライバルと再戦を果たす青春物語となる。

日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞した『キングダム』の2役など、たぐい稀な演技力で観客を魅了してきた吉沢が、内気で周囲との関わりを持つのが苦手な青年・英一役の複雑な感情の変化を、動きが少ない芝居の中で表現。その演技力の底知れなさを見せる。

※2015年4月11日に行なわれた将棋電王戦 FINAL 第5局、棋士 VS AWAKE戦。開始からわずか49分、21手という異例のスピード決着となった。将棋プログラム・AWAKEの開発者は、元奨励会員という経歴の持ち主、また、棋士の手がコンピュータの習性をついたものであったことから、当時、ネットユーザー、将棋ファンの間で物議を醸した。

コメント

吉沢亮:
とにかく脚本の面白さにやられました。素晴らしいスタッフ、キャストのみなさんと少しずつ形にしていく時間はとても幸せで、個人的に今まで出演した作品の中で1番好きです。将棋以外何もなかった男が、仲間との出会いや衝突、ライバルとの再会を通して、たくさんの大切な物を見つけていく青春ストーリー。勝ち負けにこだわるのか、勝ち方や負け方の誠実さ、美しさにこだわるのか。とても素敵な映画になったと思います。

若葉竜也:
将棋に“まぐれ”や“運”での勝利は一切なく、己の実力だけで闘う棋士という方々に、昔からすごく惹かれていたので、オファーをいただいて、嬉しかった反面、大きなプレッシャーもありました。棋士から滲み出る勝負師の緊張感や、独特な異物感、将棋盤の前での振舞い、そして、駒を操る美しい手。将棋の駒も触ったことがない一介の俳優が体現するのは、並大抵のことではない、と強く感じました。

将棋を題材にした映画と聞くと退屈で静かでTHE 邦画というイメージがあるかもしれませんが、ドエンタメです。将棋のルールがわからない方でも楽しんでいただけます。なぜなら将棋のルールがわからない人も制作スタッフの中にいて、意見を聞きながら撮影したので。そして、矛盾するかもしれませんが、個人的には、将棋映画ではなく、最高の青春映画だと思っています。期待してください。

落合モトキ:
“うわ! これは頭がキレッキレの役だなぁ、専門用語多めだな〜”というのが最初の感想(笑)。主演の吉沢さんはぜひ共演してみたかった役者さんでしたし、周りのキャストの方も実力のある役者さんたちばかりでしたので、これは頑張らないとなと(笑)。監督がどんな絵を撮るのか非常に楽しみでしたし、この作品は早くみんなに観てほしい!と台本を読みながらクランクインを待ちわびていました。

僕の勝手な偏見で将棋は年配の方が趣味でやっている物という古風な先入観がありまして。。。しかし最近では藤井(聡太)さんのタイトル獲得最年少記録更新の話題もあり、若い方も将棋を目にする機会が多いかと思います。人間と人工知能どちらが強いのか!? 誰もが疑問に思うこの題材をエンタテインメントとして面白く描いている作品だと思います。AWAKEにかける男たちの情熱を観て楽しんでいただけたら!

寛一郎:
AI将棋対天才棋士というのは、今までの将棋映画とは一味違う、少し突飛な設定だなという印象を持ちました。その中で葛藤や苦悩などをウマくエンターテイメントとして落とし込んだ作品になってると思いますし、脚本を読んだ印象でした。

吉沢さんと若葉さんの鬩ぎ合いはもちろんのこと、その狭間にいる人間やそれによって動かされる人間もウマく描かれてると思います。

馬場ふみか:
私自身これまでまったく将棋というものに触れてこなかったので、こんな世界があるんだなと驚きました。将棋がとても注目されている今、私もこれをきっかけに将棋について少しでも知ることができるんだなとわくわくしました。とても緊張感のある対局のシーンはもちろん見どころです。私も実際に観ていてぐっと集中して前のめりになってしまいました。ただ、将棋だけでなくそれぞれの成長していく姿もぜひ観ていただきたいです。

森矢カンナ:
きっと前世からの因縁なのかまたは友情なのか、(主人公とライバルの)2人の強い結びつきを感じました。そして将棋を詳しく知らない私でも面白くて、一気に読み進めた脚本でした。

影があるから光がある。情熱を持って向き合うことの美しさ、勝ちという1つを求め続ける2人の目を、ぜひ映画を観て感じてほしいです。

山田篤宏監督:
“長かったなー”というのが率直な気持ちです。自分のせいが大半なんですが、もっと早くここ(デビュー)までたどり着ける気でいました。あとは、楽しんで観てもらえるかが期待半分、怖さ半分。そして、撮影決定した時もそうだったんですが、実際公開するその日まで、何が起こるかはわからないので、まったく気は抜かないぞと思っています。

吉沢さんは高い演技力はもちろんですが、陰陽どちらの引き出しもお持ちで、本作のキャラクターとしては陰の方の魅力を作り上げてもらえると思ったこと(がキャスティングの決め手)です。若葉さんは台詞がかなり少ない役でもあるので、逆にちょっとした表情や仕草、そして雰囲気で、若手プロ棋士としての圧倒的なリアリティを実現できる、その力に賭けました。

将棋の対局を元にした話ではありますが、“将棋が一切わからなくても楽しめる”よう、すごく工夫しました。将棋ファンもそうでない人も楽しんでいただければありがたいです。

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