SOL 英莉の“アイドル×心理学”にオタク感服 シネマティックニューカルチャーが描く異世界
冬将軍
音楽ものかき
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SOLの自称社会適合系アイドル・英莉による“アイドル×心理学”と題した動画シリーズが、そのわかりみの深い内容と動画クオリティの高さで、アイドルオタクの間で話題となっている。
最初にこのシリーズが投稿されたのは今年の5月6日、“今の推しメンが推しメンになったのはなぜ?”という動画。絶妙な『いらすとや』の使い方とわかりやすい説明にテンポよく“あるある”と頷かされながらも、フックを交えつつ落としもある。倍速になっても聴き取りやすい声は耳に優しく、くり返し観たくなる動画だ。
第2段は“推し変は悪いことでしょうか?”という、なかなかに切り込んだテーマである。揺れ動くオタクの心模様はこれまた“あるある”であるが、そんな心の内をアイドル本人に指摘どころか分析までされてしまうのはなんだか複雑な気持ちにもなる。だが、アイドルだからこそ見透かすことができるのだろう。
第3弾は“嫌われるオタク、好かれるオタク”という、これまた踏み込んだ内容。“あー、いるよね、こうやって嫌われるヤツ……俺は違うけど”などと、おそらく観ている人のほとんどは自覚症状がなかったりするわけだが、そういう意味を含めて自戒しながら観たいところだ。
“ハロー効果”や“一貫性の原理”など、巧みな専門用語を交えつつ誰にでも理解しやすいまとめ方が見事であるが、これらの心理学はすべて独学だそう。動画の終わりにきちんと出典を明示しており、これは私のようなライター業をしている人間でも疎かになりがちな部分でもあり、ハイ、勉強になります。
最新版は“アイドル×超心理学”と題した番外編。“応援電波は存在するのか?”という……あ、これあれでしょ、通知来てないのに推しの自撮りがアップされそうと思ってTwitter開いて“おおー、俺ってすげぇ!”ってなるヤツ!!(ヲイ)
さて、ここまで見てると、SOLもえりち(英莉)のことも知らなかった人でさえ、きっと気になって……、はっ!これが“単純接触効果”かっ!
SOLはどんなアイドル?と思ったら、これまたえりちの作った動画がわかりやすい。
“シネマティックニューカルチャー”を標榜するSOL。ストーリー性のある演技を交えた独自の演出が、まさに映画を観ているような異世界に誘われる、劇場型のライブである。
SOL / 2nd One-man Live "Catch me if you can"[ダイジェスト Movie]
ドラマティックな展開とダイナミックなサウンドを持った楽曲は、プロデューサーのSaki Katoをはじめ、NEO JAPONISMと同じ制作陣営が手掛けている。定評ある骨太で堅牢なロックサウンドをベースに、鍵盤やストリングスの絢爛な拡がりを魅せながら、なだらかに音符を削っていくようなエモーショナルなメロディの揺らぎが美しい。
最後はサウンドプロデューサー・SayaによるSOLと浜崎あゆみのコラボ、今話題の“ayuクリエイターチャレンジ”を使用したマッシュアップだ。
SOL / スターゲイザー [Live Movie]