マジカル・パンチライン[インタビュー]6人で届ける初めてにしてベストなフルアルバム「みなさんの心の中にマジパンという存在を刻みつけたい」 マジカル・パンチライン『MAGiCAL SUPERMARKET』リリースインタビュー
鈴木 健也
Pop'n'Roll Editor in Chief(編集長)
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マジカル・パンチラインが、2020年2月19日にグループ初のフルアルバム『MAGiCAL SUPERMARKET』をリリースする。新体制になってちょうど1年。6人で一歩ずつ確実にステップアップしてきた彼女たちが満を持して届ける本作は、まさに“スーパーマーケット”というタイトルのように多彩な魅力を放つ12曲を取り揃えた強力作だ。『MAGiCAL SUPERMARKET』を携えてさらに高いステージへと駆け上ろうとする6人が、本作にこめた想いをはじめ、グループの個性、4周年ワンマンライブ、そして未来への決意などを語る。
“個性がにじみ出ているアルバム”になるのかな(清水)
自分の声が入ってアルバムとして発売されることが嬉しい(吉田)
――グループにとって初のフルアルバム『MAGiCAL SUPERMARKET』をいよいよリリースしますが、ここに至るまでにはかなりの紆余曲折がありましたよね?
沖口:
素直に嬉しい、その気持ちがすごく強いです。デビューの頃に2枚のミニアルバム(『MAGiCAL PUNCHLiNE』、『MAGiCAL MYSTERY TOUR』)を発売させていただいたんですけど、考えてみると、その時からメンバーも変わりましたし、レコード会社さんも移籍しました。楽曲もたくさん増えました。そういう状況で、今のマジカル・パンチラインを表す1枚をみなさんのもとに届けることができるというのは、本当に嬉しいと思います。
浅野:
個人的には、このアルバムを聴くと、この1年、動いたなあって実感します(笑)。
――どんな1年だったんですか?
浅野:
追われる1年でした。常に時間に追われているような感じでしたね。忙しいのは嬉しいことなんですけど、ずっと追われている感覚だったので、今年は逆に、追う1年にしたいと思っています。と言いつつ、ここ数日は試験で追われていますけど(笑)。年明け早々、スタートダッシュができていないですね(笑)。フルアルバムに収録されているのは、2曲以外はこの1年間で作ってきたもので、“ああ、こんなにたくさん曲が増えたんだな”“こんなにたくさん私たちの表現を与えていただいたんだな”とすごく思います。
――全体として、バンドサウンドが軸にありつつ、バラエティに富んでいますよね。でも、芯にはマジパンらしさがあるという印象を受けました。みなさん自身は、“マジパンらしさ”とはどういうものだと考えていますか?
清水:
メンバーそれぞれ、歌い方もけっこう違いますし、声も違う。いわゆるアイドルさんっぽい高い声のメンバーが少ないんですよね。
沖口:
私を筆頭に(笑)。
浅野:
基本的にはみんな低い(笑)。
沖口:
みんな低音ボイスだから(笑)。
清水:
みんな、基本的には声が低いので、アイドルっぽさは少なめ……。
――“キャピキャピ”とか“キラキラ”という感じとはちょっと違いますよね。
清水:
そういう要素よりも、軸のカッコよさというものがあるような気がします。また、そこが魅力にもなっていると思います。まとめて言うと、やっぱり“個性がにじみ出ているアルバム”になるのかなと思いますね。
――レコーディングはどうでしたか? 新メンバーのおふたりは大変だったのでは?
吉澤:
アルバムには、「Melty Kiss」「ハルイロ」「ONE」の6人バージョンが入っているんです。みなさんにぜひ聴いていただきたいです。私が加入した時には「Melty Kiss」1曲しか披露していなかったんですけど、この1年でいろいろな曲を歌わせていただけるようになって、本当に嬉しいです。
――ライヴでたくさん歌ってきた上で、改めてレコーディングに臨んだと思うんですが、ライヴとレコーディングで違いはありましたか?
吉澤:
すごく緊張しました! ライヴでやっている曲と、新曲の「ひとかけら」を一緒に録ったんですけど、「ひとかけら」よりも緊張しました。いつもやっているからこそ、“ここ、音を間違えたらどうしよう……”みたいに思ってしまって(笑)。あと、私は、優奈ちゃんが歌っていたパートをいただくことが多かったんです。優奈ちゃんの歌を聴いて、自分でも歌ってみるんですけど、優奈ちゃん、カッコいいなあって(笑)。
沖口:
ちょっとバカにしてるでしょ(笑)。
清水:
今のは確実にバカにしてる(笑)。
浅野:
“カッコいい”が先導してきたもんね(笑)。
吉澤:
これからは優奈ちゃんのことをカッコいいって言おうと思って(ニッコリ)。
沖口:
その顔、絶対に美味しいと思ってるでしょ!
――吉澤さんは、沖口さんのスタイルに寄せて歌ったんですか? それとも、自分の個性を出そうと思いました?
吉澤:
優奈ちゃんが歌ったのを参考に。特に「ONE」はそうですね。悠華、歌に感情が少ないんですよ。自分が歌ったのを聴いていると、自分でもそう思います。棒読みになっちゃうんで、優奈ちゃんの歌を聴いて、“ここはこうやって歌えばいいのか”って(ニッコリ)。
沖口:
またバカにしてる!
吉澤:
そんなことないですよ(ニッコリ)。
――吉田さんはレコーディング、いかがでした?
吉田:
「Melty Kiss」「ハルイロ」「ONE」に、まさか自分の声が入るなんて思っていなかったので、自分の声が入って、それがアルバムとして発売されることがすごく嬉しいです。レコーディングは、普段たくさん歌っている曲だからこそ、どうやって歌えばいいのかすごく難しくて。スタッフさんからは“自分の個性を出して”って言われたんですけど、どうやって個性を出せばいいのかもわからないし。こんな風に歌ったらいいのかなって、いろいろ試しながら、スタッフさんにもたくさん指導させていただいて……。
一同:
んっ?
沖口:
立場が逆だよ、“指導していただいて”だよ(笑)。
吉田:
ああ、そうか(笑)。“指導していただいて”なんとかできました。個性がウマく出せたんじゃないかなって思います。
小山:
あんちゃんもさっき言ってましたけど、1年間で12曲かな、曲が増えていって、それをリリースさせていただけるっていうのが、まずは嬉しいです。アルバムを出せるって聞いて、すごく嬉しかったんです。アルバムに入っている曲を、全曲聴いてみると、マジパンの曲っていろいろなジャンルの曲があって、自分でも楽しいなって思いますし、今回のアルバムは、アイドルファンの方にも、一般の音楽ファンの方にも、楽しんでもらいたいです。
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