【インタビュー】アップアップガールズ(仮)「5人の武器になるような盛り上げソングが欲しかった」 アプガ(仮)、「愛愛ファイヤー!!/私達(with friend)」リリースインタビュー
山村 哲也
Pop'n'Roll 統括編集長
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5人体制になって6月に初のアルバム『5thアルバム(仮)』をリリースしたアップアップガールズ(仮)のニューシングルは、“愛”がテーマの「愛愛ファイヤー!!」と“感謝”がテーマの「私達(with friend)」。両A面となる本作には5人が今欲しかったサウンドと伝えたい思いが詰まっている。そんな新曲の話から今のアイドルシーンでのアプガの今後についてまでをメンバーに語ってもらった。
この曲には私たちとみんなが楽しいと思える場所が一緒っていう喜びがある
――「愛愛ファイヤー!!」は、制作前にメンバーを入れての打合せがあったそうですが。
関根:
まず打ち合わせに行く前にメンバーが歌いたい曲や求めているものを考えて来てほしいと言われたので、これは新曲の案を持って行けばいいのかなと思って、それぞれが歌いたい曲や歌詞の雰囲気を考えるところから今回は始まりました。
――持って来たものはバラバラな感じでした? それとも似たイメージ?
全員:
バラバラでした。
新井:
でも誰もが一緒に盛り上がれるような曲がいいっていうのは一緒でしたね。初見の
人でも盛り上がれるみたいな。
――6月にアルバムが出て以降最初のシングルなので、聴き手としてはアプガの次の展開の1歩となる曲が来るのかな?と想像して待っていたところもあったりするのですが。
古川:
そういう考えはなかったですね(全員笑)。アルバムが5人になって改めてこういうアプガを見せたいなっていう作品だったんです。別に話し合ったわけではないんですけど全員の共通認識としてそれがあったから、アルバムでは新しく変わって行こうみたいな気持ちがあって。でも、今回はそういうのではなくて単純に5人の武器になるような盛り上げソングが欲しかったという感じなんです。盛り上がる曲が7人の時から決まってきちゃっていたところがあったから、そこに新たな曲を加えたい気持ちがすごくあって。
――なるほど。“愛”がテーマになっていますが?
古川:
なんかけっこう前向きな提案が多かったんですよ。それぞれのメンバーがライブに向けてだったりファンの人に向けてだったりの気持ちを持って来ていたから、それをまとめてもらったら真ん中にあったのが“愛”だったみたいな。
新井:
打ち合わせ段階ではNOBEさん(作詞)はいなくてmichitomoさん(作曲)だけだったんですけど、“あ、これがいいんだね”って確認しながらメモを取ってくださっていて。
――そこは古くからの付き合いだから言うだけでわかるよみたいな?
古川:
そうですね。私たちが1人ずつ意見を述べて“あぁこういうこと?”みたいなやり取りをして“うん、じゃあわかった”って感じだったから、これで本当に曲完成するのかな?って思うぐらいだったよね(全員うなずく)。
――さすがmichitomoさんですね。ラップみたいな早口のところがありますが、ライブだとあそこは大変ではないですか?
森:
でも最近アプガはラップ多いんですよ。
――もうお手の物?
森:
徐々にではありますけど。
関根:
やっと自分に耐性がつきました(笑)。
古川:
ラップは1曲の中での流れが作れるんです。今回はサビをすごく簡単にしたかったので、そのぶんメリハリをつけるっていう意味で多分入れてくれたんだと思うんですけど、曲としてはそこがカッコよくてサビがとても簡単だから伝わりやすくなっているんじゃないかなと思います。
――では、1人ずつ曲の感想を聞きましょうか。
関根:
初めて制作から携わらせてもらったので、いただいた時は正直嬉しさしかなかったですね。今まで以上の愛情が聴いた時にあふれたというか。もちろんこれまでの曲も平等に好きなんですけど思い入れが違ったから、ライブとかで歌う時はこの曲をもっと成長させなきゃという一心で今やらせてもらっているんです。5人になって約1年経ったんですけど、自分の中で何を求めているのかっていうことやライブをこうして行きたいっていうのが今回みんなで曲を作れたことで明確にわかったので、それは本当によかったなって思っています。
森:
楽曲打ち合せの時に私は率先して大人っぽい歌詞が歌いたいみたいなことを言っていたんですよ。それで今回“愛”がテーマになったり、大人っぽい曲を書いていただけたんですけど、1番のAメロのソロをいただいたから歌う度に緊張するし、ここでグッと掴まなきゃって毎回ステージで思っているんです。だから、この曲は改めて自分を成長させてくれたし、みんながアイディアをお伝えしただけなのに、初めて見た人でもすごく盛り上がって1つになれる素敵な曲になっているので、ありがたいなって思いました。
佐保:
なんかこの曲はすごく楽しいです(笑)。作った時もそうですけど、振り入れの時もライブで披露する時もみんなで盛り上がる曲にしようっていうのを1番に考えているから自分たちでやっていて楽しいし、私たちが見たいなって思っていた景色を毎回見させてもらえているので嬉しさが今までとは違いますね。“おぉ、これだ”“これを待っていたんだ”って気持ちになるんですよ。自信を持って初めての方にも楽しんでもらえるって言えるし、ライブの度にハートの数が増えて行っているから、それも嬉しいです。
――みんなでハートを作る振りがあるんですね。
佐保:
ハートを作ってほしかったんですよ。わかりますか?
――いや、いきなりわかりますか?って言われても(全員笑)。
佐保:
アイドルのファンの人ってハートを作るイメージないですか?
――それは推しにレスをもらう時のアピールでハートを作るみたいなことですか?
佐保:
そうです、そうです。だからそれがあったら絶対楽しいだろうなと思って半分おふざけみたいにみんなで踊っていたんですよ。そうしたらそれが採用されて。だからすごく楽しいんです。
関根:
そこでわかりますか?でしょ(全員笑)。
古川:
自分たちが楽しいっていうのは、今まで対バン含めたくさんのライブをやらせてもらってきた中で“こういう曲が欲しいな”って思っていたものを今回はみんなで意見を出し合って作ってもらったからだと思うんです。そうやって出来上がった「愛愛ファイヤー!!」でお客さんが盛り上がってくれるのを見ると、私たちがライブで感じて来たことは間違ってなかったんだなとも思えたんですよね。私たちが楽しいって思えるライブの場所とみんなが楽しいと思える場所が一緒なんだなっていう喜びがこの曲にはありますね。
新井:
みんなが曲の話をしてくれたので、私はミュージックビデオの話をしますね。ちょっと大人っぽい歌詞でもあるので、今回は夜の工場で撮らせていただいたんですけど、初めてファンからエキストラを募集して一緒にサビの振りを踊ったんです。ストリートというか私たちを囲んでみんなが踊っているシーンだったり、ちょっとクールに決めているシーンだったり、実際にファイヤーも使っていただいたド派手な作りになっているので、そちらも楽しんでもらいたいです。
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