NMB48 太田夢莉[ライブレポート]多彩な構成で魅せたソロコンサート「今日のことは絶対忘れない」
Pop'n'Roll 編集部
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NMB48の太田夢莉が、2019年11月17日(日)に東京・国際フォーラム ホールCにて、<太田夢莉 ソロコンサート ~Daydream~>を昼夜2公演開催した。11月30日でNMB48を卒業する太田夢莉。残り少ないNMB48としての太田の姿を見届けようと、プラチナチケットを手に入れた1,300人のファンを前に、太田はNMB48やほかの48グループの楽曲、バンドスタイル、ダンスパート、アイドルユニットなど、多彩な構成で、全25曲を全力パフォーマンスした。
開演時間を迎えると、お馴染みの「overture」に続き、トレードマークのショートカットと純白の新衣装で登場した太田。
「ゼロサム太陽」を皮切りに、「ラベンダーフィールド」「オネストマン」「ごめんね、SUMMER」とNMB以外の48グループの楽曲を立て続けに披露し、“みんなで声出していきますよー!”という煽りで、青色のペンライトで染まった客席を一気にヒートアップさせた。
最初のMCでは、コンサートタイトルの<Daydream>の由来について、夢のようなアイドル人生を送れてきたということと、名前に“夢”が入っていることもかけていると明かした。
また、昼公演でセットリストをネットに公開しないようにお願いしたところ、まったくなかったそうで、“約束を守ってくださるのが嬉しくて”“活動の中で、みなさんと信頼関係が築けた”と感謝を口にした。
チェック柄の衣装にチェンジし、バンドメンバーを従えての「僕らのユリイカ」「太陽が坂道を昇る頃」のNMB48の2曲では、盛り上がりがさらに加速。
“アーティストさんのMVに出演させてもらった曲を歌わせてもらいます”というMCから、「藍」「オリオン座」「青いベンチ」を自ら歌唱。スクリーンのMVも相まって、しっとりと聴かせた。
ここで、バンドメンバーと入れ替わりで、太田と同じNMB48チームN所属の大田莉央奈と南羽諒が登場。2人は太田に関するエピソードを披露し、初選抜入りを報じたネットニュースで、誤って太田夢莉の写真が掲載され、大田が“ネットニュースに載る機会、少ないんですよ!”と声を荒げるなどして、笑いを誘っていた。
おそろいの衣装に着替えた太田も加わり、3人で「君の c/w」、大田と南で「ハートの独占権」とアイドルの王道曲で魅了。
太田は、先輩OG・渡辺美優紀のカバー「わるきー」をデビル衣装で歌唱し、大歓声を浴びた。
アイドルの顔から一変し、ダンサーを従えたダンスパートを挟みながら、「アイヲクレ」やステッキを使った「伝説の魚」などをパワフルにパフォーマンス。
NMB48として活動した7年半を振り返るとともに今回のソロコンへの想いを語る映像が終わり、ワイルドなスカジャン姿でステージに戻った太田は、“等身大の歌詞で大好きな楽曲”という初披露のソロ曲「Acting tough」をしっとり歌い上げた。
“しんみりで終わらせません!”との煽りで「大声ダイヤモンド」、そして「正義の味方じゃないヒーロー」では、客席を巡りながら歌い、ファンを歓喜させ、“今の私の気持ちを歌います!”と紹介した「永遠より続くように」でハイテンションに本編を締めくくった。
大勢の“ゆうり”コールに応え、Tシャツ&ダメージジーンズ姿で再登場したアンコールでは、「虹の作り方」「ずっとずっと」を披露。
大田と南が加わり、サイン入りグッズのプレゼント抽選会を終えると、目標に掲げていたソロコンへの想いを吐露。
「わるきー」については、“最後に絶対みなさん観たいと思って、やってやりました。めっちゃ生意気(笑)” と笑顔を見せた。また、悔いはないとしながらも、ステージに立つ機会がなくなることについては、何度も“寂しい”と口にし、“みなさんにはこれから先の人生、甘えていけないんですけど、甘えてしまう部分もあると思うので……”と複雑な心境を語り、“甘えて!”といった声援を受けていた。
“今日のことは絶対忘れないので、みなさんも忘れないでくれたら嬉しいです”というラストメッセージを残し、11月6日に発売されたNMB48の最新シングルにして、太田にとって最初で最後のセンター曲「初恋至上主義」で、彼女らしく、明るいエンディングを迎えた。
鳴りやまない“ゆうり”コールに応えて、太田は再びステージに登場。本当に予定していなかったため、客席からの声援で決めた「虹の作り方」を最後にパフォーマンス。
涙を浮かべながらも、清々しい笑顔で、新たな扉をノックするこれからの太田夢莉を印象づけた約2時間。このソロコンで、またやりたいことが増えたそうで、“世間のみなさまにも認めていただける人間になりますので、よろしくお願いします”という彼女らしい前向きなメッセージを残して、ステージを去った。