吉川茉優[ライブレポート]準備期間を経てソロアーティストとして新しい一歩を踏み出す! タイ<JAPAN EXPO>出演
Pop'n'Roll 編集部
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吉川茉優が、2月3日(金)にタイ・バンコクのセントラルワールドで開催中のアジア最大級のオールジャパンイベント<JAPAN EXPO THAILAND 2023>に初出演した。
2022年5月にアップアップガールズ(2)を卒業し、ソロアーティストの道を進み始めた吉川。これまでソロ楽曲の配信リリースはあったものの表だった活動は少なかった。それは、ボーカルトレーニングや作詞の勉強をするなど準備期間的な動きをしてきたからである。ステージ出演も、トークイベントやゲスト出演というのが数回だった。そんな彼女が、自身の名前を掲げてイベントに出演するという、ソロとしての初の本格的なステージを今回の<JAPAN EXPO THAILAND 2023>で行うこととなった。
本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。
吉川茉優<JAPAN EXPO THAILAND 2023>(2023年2月3日)
夏のような暑さの中、大勢の観客に手を振りながらステージに登場した吉川。初めて訪れたタイでのライブだけに、彼女自身も期待感たっぷり。ライブは、吉川が作詞したアップリフティングなダンスポップチューン「ユメノツヅキ」からスタートする。新しい世界に飛び込んで未来に向かって進んでいくという前向きな歌詞は、まさに今の彼女の思いそのもの。吉川は、ファルセットと伸びやかなボーカルを駆使して、笑顔でノリノリでパフォーマンスしていく。しなやかさとダイナミックさを合わせ持つダンスは、みなぎるような躍動感あふれている。曲中で彼女は、観客にクラップを求めたりと、タイの人たちと一緒に音楽を楽しもうという姿を見せた。
MCで吉川は“盛り上がってますかー! 吉川茉優です。よろしくお願いします” “<JAPAN EXPO THAILAND>すごい熱気ですねー”とタイ語と日本語を交えながら観客に挨拶する。
そして“次の曲は日本で有名な曲をカバーさせてもらいます”と語ると、YOASOBIの「夜に駆ける」を歌唱。吉川は、切ない恋愛のもどかしい感情を抑揚をつけたボーカルで歌い、軽快なビートに乗って観客に届けていく。彼女の歌の表現力は、グループ在籍当時よりも確実に高まっている。
会場を盛り上げたあとは、吉川のオリジナル曲のメロウなポップチューン「甘雨」を披露。恋愛の甘いストーリーを、ゆったりとしたミディアムビートに乗って歌っていく。サビでは、観客ととも手を左右に振り心地いい一体感を作る。最後は大きなハートを手で作って「コップンカー」と観客に感謝を伝えると、会場は拍手に包まれた。
MCで、“私は秋田県出身です。秋田はすごく寒くて、今は雪が降ってます。食べ物もすごく美味しいです”と、タイの人たちに向けて地元・秋田を紹介。続けて“次は、「BABHERA」という秋田をPRする曲を歌います。ババヘラは冷たいアイスのことです。みなさん一緒に、私の真似をして盛り上がってくれたらうれしいです!”と語る。すると、秋田の神の使いである2人のなまはげがステージに登場。青のなまはげのお面を手にした吉川は、トラップチューン「BABHERA」をドロップ。秋田弁で高速ラップをかまし、フックでは大きなグルーヴで手を振り観客を完全にロック。吉川はユーモアとかっこよさを交えながら、秋田の文化をしっかりと観客にアピールした。
吉川が“なまはげは秋田の神様です。今日はなまはげと一緒にライブしました。サヌック マイカ?(楽しかったですか)”と観客に問いかけると、観客から大きな拍手が送られた。“よかった(笑)。みなさんのことが大好きです! コップンカー! 吉川茉優でした!”と笑顔で挨拶しライブは終了となった。
初のタイ遠征で初めての観客の前で、ソロアーティストとしての新しい一歩を踏み出した吉川茉優。歌もダンスも楽曲も振り幅広く、枠にとらわれず自由に羽ばたいていくことを予感させるステージだった。
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