Jams Collection 津代美月、坂東遥[インタビュー]逆境を乗り越えさらなる未来へ「これからも大事にジャムズを作っていきたい」

Jams Collection 津代美月、坂東遥[インタビュー]逆境を乗り越えさらなる未来へ「これからも大事にジャムズを作っていきたい」 Jams Collection 津代美月、坂東遥インタビュー

鶴岡 舞

Pop'n'Roll Editor(編集者)

2022.11.12
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Jams Collection(以下、ジャムズ)、MyDearDarlin’(以下、マイディア)、Bunny La Crew(以下、バニクル)をプロデュースするアップダンス・エンターテインメントが、現在、東京、大阪、福岡の主要3都市にてJams Collectionの新メンバーオーディションを開催している。

今回、同オーディションの開催に絡めて、すでにアップダンス・エンターテインメントからプロデュースを受け、アイドルとして活躍するジャムズ、マイディア、バニクルの各グループからそれぞれ2名が登場し、対談を実施。

この記事では、Jams Collectionの津代美月と坂東遥に、アイドルを志した経緯やグループ結成当時のこと、オーディション志願者へのメッセージなどについて語ってもらった。

撮影:河邉有実莉
取材・文:井手朋子

Jams Collection 津代美月、坂東遥インタビュー

とりあえず受けることが大事だよね(坂東)

――おふたりがアイドルになりたいと思ったきっかけから聞かせてください。

坂東遥:
小さい時からハロプロが身近にあって、当時はそれがアイドルだという認識はなかったんですけど、中学生ぐらいの時にAKB48さんとかがウワーっと来ていた時期があって、こういう人たちがアイドルっていうものなんだって知って。中学生の時は家庭でいろいろあったんですけど、すごくつらかった時に深夜テレビをつけたらAKB48の番組をやっていて、観ているうちにハマってしまいました。つらい時に元気をもらっていたので、自分もそういう存在になりたいと思ったのがきっかけです。

津代美月:
私は幼稚園の頃からダンスを習っていたんですけど、韓国グループが流行ってからそのダンスをコピーするようになって、最初はそれが始まりです。そのダンススクールにアイドルグループができて、それがきっかけでアイドルというものを詳しく知るようになりました。初めてグループに入った時はダンスの延長線上みたいな感じだったので、目指すアイドル像などは特になくやっていて。でも途中からアイドルのことをいっぱい知るようになって、最初は韓国のアイドルをずっと見ていたので、アイドルと言えば韓国のアイドルしか頭になかったですね。

――そこから何かしらのオーディションを受けて、アイドルになったのでしょうか?

津代:
前のグループの時はオーディションを受けましたね。

坂東:
私もオーディションからでした。最初はAKB系を受けていたんですけど、全然受からなくて。高校2年生の時に最後に受けようと思ったのが、前にいたグループのオーディションです。普通オーディションって、書類審査を経て審査員の前で歌って踊るじゃないですか。でも私が受けたそのオーディションには書類審査がなくて、いきなり事務所に行って担当の方と話して、それが面接みたいな。友達が募集を見つけてきてくれたんですけど、私それまで写真写りがよくないから絶対落とされるんだって思ってたんですね(笑)。だから直接事務所に行こうと思って、そうしたら仮合格のような状態になって、“次の週までにこの曲を覚えてきて歌って”って言われました。

――坂東さんはそのグループを経て、ジャムズに入ったわけですが、加入の経緯は?

坂東:
前のグループはアイドルとして満足していない状態で卒業したんですけど、そんな時に今のプロデューサーさんに声を掛けられて。“新しいグループを作るんだけど、そこに入ったらいろいろできると思うよ。やってみる?”って誘われました。なのでジャムズに関してはオーディションは受けずに入ったんですけど、ツシとはギリギリまでお互いが入ることは知らなかったよね?

津代:
そうそう。お互いダンスレッスンとかも受けてたんですけど、“なんかいるけど……?”みたいな(笑)。

坂東:
私はツシのことは知ってたけど、ツシは私のことを知らなかったと思います(笑)。私はツシがアキシブ(project)を卒業する中野サンプラザの公演とかも観に行ってたし。でも、もともとあまり接点がなかったよね。

――2人以外のメンバーがオーディションを受けている時、目指すグループ像などは漠然と考えていました?

津代:
グループって、やっぱり切磋琢磨して成長していくのが理想じゃないですか。それまでアイドルをやる中で、一緒に何かを目指して頑張れるグループって素敵だなと思っていたんですよね。でも前のグループでは、“このステージに立ちたい”とかそういう願望は特に持っていなくて。辞めてから改めて、“ここに立ってみたい”、“あそこに立ってみたい”という感情が芽生えてきたので、そういう気持ちで一緒に頑張れるグループにしたいなっていうのは考えていました。

――津代さんは前のグループを辞めていた頃、ほかのアイドルの動画をかなり観ていたんですよね?

津代:
暇だったので、家でアイドルばっかり観ていました(笑)。それがきっかけで、“あの時ああできたな、こうできたな”、“自分は全然頑張れていなかったかもしれない”とか、いろいろ思うようになったんですよね。それで遥に声を掛けたプロデューサーの方に、“またアイドルやりたいんです”って言ったら“グループ作りましょう!”って。

――当時、2人はメンバーの選考には関わらなかったんですよね?

坂東:
はい。でも見学はさせてもらったよね。私が印象に残ってるのは(神楽)胡音ちゃん。彼女は1人だけ違って、肝が据わっていて。

津代:
そう! みんな緊張してるのに、胡音ちゃんだけ“ここは私の世界よ”みたいな感じでね(笑)。

坂東:
歌う時もすごくてね。見ていて絶対受かるって思ったんですよ。そうしたらやっぱり受かったから、さすがだなって思いました。

――やっぱり受かる人ってわかるんですね。

津代:
なんとなくわかりますね。

――オーディションって、歌もダンスもあまり得意じゃない人が受けても大丈夫だと思います?

津代:
大丈夫ですよ。

坂東:
私たちも最初はすごかったですよ。歌なんて歌えなくてね。ダンスも自信ないけどとりあえず、みたいな。とりあえず受けることが大事だよね?

津代:
うん。歌とダンスはあとからできるようになるものというか。一緒に頑張れるものだから。

――じゃあ逆にアイドル目線で見て、大事なことってなんだと思います?

津代:
こういう風になりたいとか、そういう気持ちを強く持ってるといいのかなって思います。

坂東:
そうだね。気持ち的なところは大事な気はしますね。

津代:
今のジャムズのメンバーだと、たとえば保科凜は、最初から“ステージに花道を作れるようなアイドルになりたい!”っていうのがあったし、胡音は自分の世界観があったし。(一宮)彩夏はもともとアイドルがめっちゃ好きなので、なりたいアイドル像が明確というか。

坂東遥(Jams Collection)

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