エビ中[ライブレポート]生バンドとともに表情豊かな歌を届けた<ちゅうおん>
Pop'n'Roll 編集部
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私立恵比寿中学が、9月24日(土)&25日(日)に埼玉・秩父ミューズパーク 野外ステージにて、秋の野外コンサート<私立恵比寿中学 We sing a popular tune on the stage 題して「ちゅうおん」2022>を開催した。
<ちゅうおん>は2017年秋からスタートしたライブイベントで、ペンライトの使用やコールは禁止、全席着席指定、生バンドによる演奏と、普段のライブとは趣の異なるスタイルでのパフォーマンスを披露。今回も例年と同じ秩父ミューズパークにて行なわれた。
本記事では、9月25日夜の部のオフィシャルレポートをお届けする。
<私立恵比寿中学 We sing a popular tune on the stage 題して「ちゅうおん」2022>秩父ミューズパーク 野外ステージ(2022年9月25日)
撮影:中島たくみ
私立恵比寿中学のメジャーデビュー10周年を記念したアニバーサリーアルバム『中吉』が、本日9月20日(火)にCD店着日となった。
メンバーは、グレーのワンピースやショートパンツをベースに、袖や襟には黄色と黒のチェックのフリルが秋らしいポイントとなっており、フレアのレースが上品さを引き立てる可愛らしくスマートな衣装でステージに登場すると、Studio Apartmentのカバー曲「Life from the sun」でライブをスタート。
歌い終わると、星名美怜が“こんばんは! 秋の香りがする季節となりました! 私たち、私立恵比寿中学です!”と挨拶し、そのままメンバーの自己紹介へ。小林歌穂が“本日はエビ中の音楽をじっくりとゆったりと思う存分堪能していただけたらと思います”と、メンバーそれぞれちゅうおんへの意気込みを語った。
8月に声帯ポリープの手術をした真山りかは“今回のちゅうおんでは、喉の調子と相談しながら数曲のみの参加になりますが、精一杯気持ちを込めて歌います!”と話し、ステージから一旦去ると、安本彩花が“どんな時もエビ中はエビ中なので、常にみんなで音楽を楽しんでいけたらと思います”と語り、「どしゃぶりリグレット」、「曇天」、「U.B.U.」、「日記」と生バンドならではの迫力ある演奏をバックに披露した。
安本が“やっぱり<ちゅうおん>のこの雰囲気は、ほかではなかなか味わえないので特別感ありますね~。それでは、ここで1曲だけ真山さんを呼びますか!”の声で真山が再びステージに登場し、最新アルバム『中吉』収録の「ヘロー」を初披露。続けて「トキメキ的週末論」をエネルギッシュにパフォーマンスし、「お願いジーザス」を優しく歌い上げ「感情電車」をお馴染みのフォーメーションで届けて、ソロコーナーへ。
今年のソロコーナーもメドレー形式で、それぞれのメンバーに繋いでいく。
最初のトップバッターは、今年12月で卒業が決定している柏木ひなたが宇多田ヒカルの「Automatic」を圧倒的な歌声で歌い上げると、小久保柚乃が腕を上げて大きくハンドクラップを誘いながら軽やかなスキップで登場し、くるりの「ワンダーフォーゲル」を柔らかく披露。続いて、風見和香がにしなの「ケダモノのフレンズ」を透き通る声で歌唱。小林歌穂に繋ぐ。小林はEGO-WRAPPIN’の「くちばしにチェリー」をいつもとは違う妖艶な歌声で届けた。
そして、安本彩花がゆっくり歩きながら登場してMISIAの「It's just love」を歌い上げると、その歌唱力で会場を惹きつけた。桜木心菜がUAの「情熱」を魅力的に歌い上げ、星名美怜が川本真琴の「愛の才能」をカッコよく披露、真山りかがSaucy Dogの「シンデレラボーイ」を熱唱すると、トリの中山莉子に繋ぐ。中山は、小沢健二 feat. スチャダラバーの「今夜はブギー・バック」を披露。クラップで促すと、会場は和やかムードに。ラップに入ると全メンバーが両サイドからステージに登場し、リズムに合わせて手を左右に振ると、観客も手を左右に振って会場の空気が1つになった。個性溢れるソロコーナーで、大きな盛り上がりを見せた。
後半戦に入り、「さよならばいばいまたあした」を笑顔で歌い上げると、ステージライトが幻想的な空間を演出し「ナガレボシ」をエモーショナルに披露した。雰囲気は一転して「スーパーヒーロー」を力強くパフォーマンスし、会場も盛大な拍手で応えた。
歌い終わると、星名が“暗くなって<ちゅうおん>の雰囲気出てきたねー!”と述べると、風見が“<ちゅうおん>らしくなってきましたね。そんな<ちゅうおん>の雰囲気にぴったりのこの歌を聴いてください”の合図で「蛍の光」、「星の数え方」をしっとりと歌い上げ、バンドメンバー紹介を挟んで、ラストはステージの中央にメンバー全員が手を繋ぎ笑顔で「また明日」をパフォーマンス。曲の途中で、メンバーが3人ずつ、“<ちゅうおん>ありがとう!”“最高に楽しかったよ!”“来年も会おうね!”と笑顔で叫び、また柏木のパートになると、メンバーみんなで柏木を囲んで歌い、卒業を惜しみながらも温かく送り出すような華やかなステージングを見せた。ライブ終了後には、柏木ひなた卒業ライブと新メンバーを含む、新体制初ライブの開催を発表。
新化し続けるエビ中の活躍にこれからも注目してほしい。