つばきファクトリー[ライブレポート]初野外ワンマンでステラシアターに12人集結!「出るからには絶対いいステージに」
Pop'n'Roll 編集部
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つばきファクトリーが8月25日(木)、河口湖ステラシアターにて自身初の野外ワンマンライブ<つばきファクトリーの夏祭り 2022 ~灼熱~>を開催した。
本公演は、今年メジャーデビュー5周年を迎えたつばきファクトリーが5月16日の日本武道館公演にて開催を発表していたイベント。5周年記念日に開設されたYouTubeサブチャンネル「つばきファクトリーのhappyに過ごそうよ」内で作戦会議と称した動画シリーズも公開され、メンバーによるデコレーション制作や新曲の振り付けレクチャーなど公演へ向けた取り組みが逐一伝えられていた。
当日は会場での感染対策を徹底した上で2公演 約3000人を動員。昼公演の開演前には山梨県の長崎幸太郎知事がステージへ登壇しての挨拶がおこなわれた。
ステージに現れたメンバーは全員がこの日のためのメンバーカラー衣装。祭り囃子テイストのイントロとともに小野田紗栞の「咲くぞ! 盛り上がっていくぞ!」という掛け声から「アイドル天職音頭」でスタートし、続く「アドレナリン・ダメ」で自信の滲む会心パフォーマンスを見せた。この2曲が収録されている9thシングル(6月29日発売)はオリコン週間シングルランキング1位を獲得するなど、つばきファクトリーの現在の勢いを証明するにふさわしい作品となっている。
さらに「ナインティーンの蜃気楼」を披露した後のMCでは、全員挨拶からリーダーの山岸理子が「(“灼熱”という)タイトルに反して涼しいですね…(笑)」とコメント。天気が変わりやすい環境にあるステラシアターのこの日の天気は曇りだったものの、「まだ雨は降ってないです。私たちで食い止めてます」とメンバーから声が上がる。また地元山梨県出身の河西結心は「初めての凱旋公演で気合も入っているのですが、それを上回るような熱いライブにしていきたいと思います!」と意気込みをよせ、昼公演では福田真琳も「メジャーデビュー5周年という特別な年に、こんなに大きな会場で12人全員で出られる事がとっても嬉しいです。今日はみなさん、つばきファクトリーに身を焦がしてほしいと思うので頑張っていきます」と思いを語った。
中盤ではシャッフルユニットによるハロプロ夏曲カバーも展開。事前の作戦会議で人数の異なる5組のユニットが決定しており、まずはソロ担当の福田真琳がBerryz工房曲「恋の呪縛」でトップバッターをきった。さらに山岸理子&八木栞のデュエットは松浦亜弥曲「Yeah!めっちゃホリディ」で会場をビタミンカラーに染め上げ。一旦全員編成に戻ってスマイレージ曲「ドットビキニ」、インディーズ作品でカヴァーしている森高千里曲「私がオバさんになっても」と開放感たっぷりなステラシアターでテンションを上げていく。さらに「My Darling ~Do you love me?~」や、「サンバ!つばきジャネイロ」でステージの雰囲気はすっかり夏一色。
シャッフルユニット後半ブロックでは、小野田紗栞&浅倉樹々の“さおきき”コンビがモーニング娘。(重ピンク、こはっピンク)曲「レインボーピンク」に挑戦。小野田のイメージカラーがピーチ、浅倉のイメージカラーがライトピンクというピンク揃いな2人であざと可愛い楽曲の個性を出し切った。新沼希空&秋山眞緒&豫風瑠乃のトリオはモーニング娘。曲「シャボン玉」でヘヴィなビートを全身で表現し、谷本安美&岸本ゆめの&小野瑞歩&河西結心のカルテットはこぶしファクトリー曲「GO TO THE TOP!!」とバラエティ豊かなラインナップに。
そして凛とした最新シングル曲「弱さじゃないよ、恋は」を経て、ここでライブ新曲「君と僕の絆」が披露。作詞・作曲:中島卓偉による現体制初のバラードで、前向きな歌詞と加入時期に応じて分かれる振り付けが「つばきファクトリーを表しているみたいです」と浅倉・八木が曲紹介する。
さらに、事前にその存在が明らかになっていたもう一つのライブ新曲「サマー・チャレンジャー」がここで披露。直前の振り付け練習で岸本・秋山が観客を煽っていきながら「みなさん最高です!」「みんな超カワイイ!」と呼びかけ、イントロの振り付けから会場全体がカラフルな一体感に包まれた。特別なテンションを共有したまま、後半戦は「三回目のデート神話」「マサユメ」と攻めのナンバーを立て続けに披露。「断捨ISM」まで一気に突っ走り本編を終えた。
アンコールではTシャツ姿で「今夜だけ浮かれたかった」を披露し、パワフルにライブを満喫しきるつばきファクトリーのメンバーたち。曲後にはそれぞれが感想を語った。
豫風瑠乃は「外でのライブは初めてで体力がもつか心配だったのですが、今めっちゃ楽しいのでここでライブができて本当によかったです!」、福田真琳は「皆さん身を焦がしていただけましたか?『弱さじゃないよ、恋は』から私の歌割り歌詞を引用させていただきました」、八木栞は山岸とのシャッフルユニットにふれ「ユニット曲を色っぽく頑張ろうとしてみました!」、河西結心は山梨県出身らしく「凱旋公演、まさかこんなに盛り上がっていただけるとは思ってなくて、来年も再来年もずっとずっとステラシアターでやりたいなと思います!」と言葉を弾ませた。
秋山眞緒は「皆さんがグッズのジャンボうちわを持っててくださって、人の顔が2倍あるように見えて圧倒されました!負けないようにパワーを上げていきました」、小野田紗栞は「ついに『レインボーピンク』の台詞が言えました! 数年前にやった時には台詞が一人で全部は言えなかったのですが、目標達成できました」とはしゃいだ姿をみせ、小野瑞歩は「あなたもあなたもあなたも、ここに来てくださった皆さんはつばきファクトリーを好きでいてくださるわけじゃないですか。皆さんと素敵な時間を過ごせて楽しかったです!」。
浅倉樹々は「大のロック好きな私にとって、ロック魂を感じる会場でした!夢のような空間でした」、岸本ゆめのは「こんなにたくさんの人で思い出を共有できるって、当たり前じゃないじゃないですか。とってもとっても感謝の気持ちでいっぱいです」、谷本安美は「(観客を見渡しながら)12人でこのステージに立てて本当に嬉しかった」、新沼希空は「私はステラシアターは2回目です。1回目は研修生の時にモーニング娘。さんのツアーに帯同させていただきました。今回はメンバーとしてここに立ててることが嬉しいです」と思い出を語った。
最後に、リーダーながら新型コロナウイルス感染のためコンサート直前まで療養を余儀なくされていた山岸理子は「まずここに立てたことがすごく、本当に嬉しいです」と涙をみせた。メンバーからも「りこー!」「頑張った!」とねぎらいの声が飛んでくる。「ずっとリハーサルに参加できなくて、出られるかどうかわからないまま一人で練習してて不安でした。でも絶対に出たかったし、出るからには絶対いいステージにしたいと思っていました。今日12人で揃ってステージに出られたことがすごく嬉しいなって思いました」と山岸。会場からはそんな12人へと惜しみない拍手が贈られた。
公演ラストを飾ったのは「ハッピークラッカー」。昼公演ではシャボン玉が、夜公演の終わりでは花火が打ち出され美しく夏の思い出を締めくくった。
つばきファクトリーは現在、ハロー!プロジェクトによる全国サーキット・ツアーに出演中。今週末28日に<Summer CITY CIRCUIT>最終公演を東京・中野サンプラザで行なった後、9月25日からは神奈川・ハーモニーホール座間 大ホールを皮切りに<Autumn CITY CIRCUIT>全国14公演への参加が決定している。