アンジュルム[ライブレポート]飲酒運転撲滅を願ってパワフルな歌とダンスを届けた華やかなステージ「お酒を飲んだら運転はやめましょう!」
Pop'n'Roll 編集部
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アンジュルムが出演した<LIVE SDD 2022>が、3月21日(月・祝)に大阪城ホールにて開催された。
同公演はFM大阪が2007年よりスタートさせた“飲酒運転撲滅”を唱えるプロジェクト『STOP! DRUNK DRIVING PROJECT』(通称:SNDプロジェクト)の集大成として実施。2022年に同プロジェクトは15年目を迎え、SDDに賛同しプロジェクトに参加している人数(SDDメッセンジャー)は212万人。コロナ禍の影響により大阪城ホール5,000人、オンライン配信5,000人での開催となった。
<LIVE SDD 2022>では、プロジェクトリーダー・STARDUST REVUE、TRFを中心にSDDに賛同した7組のアーティストによる熱いライブやメッセージ、同公演ならではのコラボステージを展開。全国にいる約212万人のSDDメッセンジャーとともに、大阪城ホールから全国へ飲酒運転撲滅のメッセージを発信した。
<LIVE SDD 2022>大阪城ホール(2022年3月21日)
<LIVE SDD 2022>のトップを飾ったのは、SDDプロジェクト・プロジェクトリーダーのTRF。
“<LIVE SDD>〜!”という掛け声とともに「EZ DO DANCE」「survival dAnce~no no cry more~」を披露。曲中には“今日は飲酒運転撲滅について深く考える1日になりますように、みんなと気持ちを1つに、SDD〜!”と述べ、イベントのオープニングを盛り上げた。
2組目は、<LIVE SDD>2年連続出演の2019年8月結成のガールズバンド・she9(シーキュー)。2021年に配信で出演となったことへの悔しさ、今年は大阪城ホールで歌える嬉しさを語り、“私たちは今日音楽を通して全力で盛り上げていきます!”と熱い想いを乗せて「ハイファイハハイファイ」を含む2曲をパフォーマンス。MCではあまりの嬉しさになみだじゅり(Vo)が涙を見せる場面も。
続いて登場したのは、<LIVE SDD>初出演のハロー!プロジェクト所属のアンジュルム。
パワフルな歌とダンスで華やかなステージを届け、360度会場のボルテージをアップ。観客は声が出せないながらも手拍子をしたり、ペンライトや黄色いハート型のSDDメッセンジャーカードを振るなどライブをエンジョイ。
MCでは、グループ最年少の14歳・松本わかなが“お酒を飲んだら運転はやめましょう!”と呼びかけていた。
4組目は、2月15日でデビュー10周年を迎えた家入レオ。2年ぶり7回目の出演となる同公演と、自身の10年を重ね合わせるようにして振り返りながら、2021年放送のドラマ『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』の主題歌「空と青」のほか2曲を感情たっぷりに歌い上げ、アニバーサリーイヤーならではのステージを見せた。
ここで『JD共済 presents SDD 全国こども書道コンクール』パートへ。
全国の小中学生を対象に、未来ある子供たちから大人へのメッセージを書道で表現してもらう同コンクールは、今回で10回目を迎えた。昨年の最優秀賞作品受賞者4名、そして今年各地のFM局より全国5地区で最優秀賞に選ばれた5名と作品を紹介し、子供たちから大人へ向けて飲酒運転撲滅のメッセージを発信した。
書道コンクール明け1組目は、再始動後は初の登場となるFUNKY MONKEY BΛBY'S。“飲酒運転撲滅、いつか必ずゼロになる日がくると信じて僕たちは一生懸命歌を歌います!”“心の中で一緒に歌いましょう!”と語り、「あとひとつ」では“大阪〜! <LIVE SDD>!”と叫びながら力強く熱い歌声を届けた。
そして、SDDプロジェクト・プロジェクトリーダーのSTARDUST REVUE・根本要、TRFが登場。今年6年目を迎える、音楽を志す交通遺児のため、返済の必要がない100%給付型の奨学金“SDD音楽奨学金”の奨学生に選ばれた1名を発表。今年は2021年にSDD奨学生に内定し、4月から進学が決定した松本真央が選ばれ、会場からは熱いエールが送られた。なお、音楽奨学生決定通知書は後日授与されるという。
ライブパートが再開すると、SDDプロジェクト・プロジェクトリーダーのSTARDUST REVUEがコラボステージをスタート。アンジュルム選抜メンバーの5名と初のコラボレーションで、アンジュルムもカバーしている「はっきりしようぜ」を披露した。
続いては、初出演となるゴスペラーズが登場。STARDUST REVUEがリクエストしたという「永遠に」をコラボレーションでパフォーマンスし、圧巻の演奏と歌声で観客を魅了した。
イントロに合わせ、“去年はみんなに会えなくて寂しかったよ〜今年もこの曲で盛り上がってくれよ〜!”と語り、同公演恒例の楽曲「愛の歌」をゴスペラーズ、アンジュルムと歌唱し、この日限りのスペシャルなコラボレーションを届けた。
コラボステージが終了し、西日本高速道路株式会社、阪神高速道路株式会社、本州四国連絡高速道路株式会社および株式会社エフエム大阪の4社が共同で行なう、高速道路における交通事故をゼロにするための危険運転撲滅プロジェクト『STOP! NAGARA DRIVING PROJECT』パートがスタート。
今年は、SNDナビゲーターの兵動大樹がステージに登場。SNDプロジェクトの一環として、ながら運転撲滅に対してのメッセージを公募した『Heart to Heart 伝えよう!届けよう!冬のSNDメッセージキャンペーン』のグランプリ作品受賞者である上田結花がグランプリ受賞への喜びとメッセージへの想いを語った。
受賞作品「あなたの帰りを待つ人がいるように、あの車にも誰かの大切な人が乗っています。届けよう、いつもと変わらない「ただいま」を。」を題材とした朗読『命をのせたクルマ』を兵動大樹がSDDシンフォニックオーケストラの演奏とともに披露。
朗読が終わると、ゴスペラーズが再登場。SDDシンフォニックオーケストラの演奏で、「ひとり」を観客1人ひとりに向けてしっとりと歌い上げ、会場を温かな雰囲気で包み込んだ。
その後、2011年より<LIVE SDD>総合司会を務めてきた小倉智昭がVTRメッセージを紹介。“飲酒運転をゼロにする気持ちは大阪城ホール、オンラインのみなさんと同じです。全国212万人の想いと力を1つにして、子どもたちの明るい未来のために、メッセージを伝え続けましょう。最後にこの曲を大切な人を想って届けます「Heal the World」”というSDDプロジェクトへの誓いから曲振り。ライブはフィナーレへ。
SAM(TRF)のダンス、書家・森大衛、『JD共済 presents SDD 全国こども書道コンクール』にて受賞した子供たちの書道パフォーマンスを披露。
そして最後にはこの日の出演者全員がステージに登場。SDDシンフォニックオーケストラとクワイヤーをバックに「Heal the World」を熱唱し、同公演は幕を下ろした。