MM[インタビュー後編]アイドルとして伝えたいカラフルな想い「コンプレックスに悩んでいる子たちが、自分たちを見て元気になったり、自信を持てるようになったら」

MM[インタビュー後編]アイドルとして伝えたいカラフルな想い「コンプレックスに悩んでいる子たちが、自分たちを見て元気になったり、自信を持てるようになったら」 MM「イロトリドリノヒビ」リリースインタビュー

鈴木 健也

Pop'n'Roll Editor in Chief(編集長)

2021.09.08
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ぎんしゃむとぷうたんの男の娘アイドルユニット、MM(メイメイ)のインタビュー後編。本日は、2020年10月にSHIBUYA O-EASTで開催したデビューライブの話を皮切りに、9月7日にリリースしたデビューシングル「イロトリドリノヒビ」の制作、また表題曲MVの撮影、対バンイベントから得られたことなどについてじっくり語ってもらった。憧れていたアイドルになる夢を掴み取り、日々全力でアイドル活動に取り組んでいるぎんしゃむとぷうたん。どこまでもピュアで、どこまでも力強い、2人のアイドル人生への想いを真っ直ぐにお伝えしたい。

撮影:河邉有実莉
編集協力:村田誠二

めっちゃ泣いてくださるお客さんを見て泣いちゃいました(ぷうたん)

──昨年10月18日にSHIBUYA O-EASTでデビューワンマンライブを開催しましたが、そこまではどのように活動をしていたのですか?

ぷうたん:
もうシューン!って感じ(笑)。10月にデビューってことで、1ヵ月半で5曲を詰めました。

──そもそも青木さんに会ったのはいつ頃?

ぎんしゃむ:
(去年の)6月末か7月頭だったと思います。

──え、それで10月にデビューライブですか!?

ぎんしゃむ:
しかも、そこから8月まで連絡がなかったんですよ(笑)。で、ホントに進んでる!?みたいになって。

ぷうたん:
だから、デビューの2ヵ月前まで、自分たちホントにアイドルになれるの?って感じで、“これ、無理なんじゃない?”みたいな(笑)。

ぎんしゃむ:
自分は“打ち合わせもしっかりしていたから大丈夫でしょ”みたいな感じで思ってた。

ぷうたん:
そう言ってたから、うちは“なんで大丈夫って言えんの!? 連絡全然来てないよ!”って。

ぎんしゃむ:
そうしたら8月頭くらいに連絡が来て、急にレッスンが入る、レコーディングが入る、って言われて、2日で5曲歌うってことになって(笑)。1日4時間くらいやって、1日ずつ2曲と3曲を録って。

ぷうたん:
振り入れが終わって、電車の中で“うちらホントによく頑張ってる……この1ヵ月、ホントにつらい! これがずっと続くの?”って、また泣いて(笑)。

ぎんしゃむ:
1ヵ月で5曲を煮詰めるなんて、本当にないみたいで。

ぷうたん:
だから本当にビュン!でした。

──その5曲はいろんな曲調がありますが、2人の希望はあったんですか?

ぎんしゃむ:
「Make up magic」だけ自分たちの希望が通ったんですけど、時間がなかったのか、忙しかったのかわからないんですけど、ほかの4曲はもう決まってて(笑)。

ぷうたん:
でも、いろいろなテイストを試してるんだろうなとは思った。

──「Make up magic」はロック調ですね。

ぷうたん:
そう、けっこうアップテンポな曲で、ほかはカッコいい系というかエモくてめっちゃ人気。

ぎんしゃむ:
そういうテンションの曲もあるんですけど、“アイドルっぽい曲をやりたい”って言ったらやらせてくれました(笑)。

ぷうたん:
その4曲は青木さんチョイスが続いて……でも、そう! うちら、やりたい曲調とかはすごく似てて意見が合うんですよ(笑)。で、“すごく可愛い、ブリブリのアイドル曲やりたい”ってずっと言ってたんですけど機会がなくて、青木さんに“お願いしまーす!”って言ったら、“う~ん……やる? じゃあやるか!”って。それで可愛い曲ができました。

──そんな怒濤の制作を経てからのデビューライブはいかがでしたか?

ぎんしゃむ:
バリ緊張して。自分、普段は全然緊張とかしなくて、けっこうしれーっとしてるんですけど、その時はバリ緊張して、胃が痛くなる感覚を初めて経験しました。

ぷうたん:
椅子3つ並べて寝てたよね(笑)。いつもは逆なんですよ。うちがぎんしゃむに“ちょっと緊張して無理”って謝るんだけど、その時はぎんしゃむが“ヤバい”って言うんで、うちが“大丈夫、イケるよ”って(笑)。

ぎんしゃむ:
ぷうたん、何食わぬ顔で“大丈夫だよ。うち、全然緊張してない”って言ってて。

ぷうたん:
“早く行こう! 超楽しみ!”とか言って、スキップしてステージに行きました(笑)。

ぎんしゃむ:
自分はずっと“だ、大丈夫かな……EASTだよ……”みたいになってるのに、“イケる、イケる! イェイ!”って。

ぷうたん:
で、ライブでは、めっちゃ泣いてくださるお客さんもいて。MMのお客さんは、自分のコンプレックスで悩んでる方が多いと思うので、曲の歌詞がマッチする部分がめっちゃあるから、自分の過去を思い出したり、うちらの過去を想像してくれたのかもしれないですね。うちはそれを見て泣いちゃいました。

ぎんしゃむ:
自分はアドレナリン出てて、ライブ中のことはあんま覚えてないんですけど、指先がめっちゃ震えてたことだけは覚えてます(笑)。

──話が前後しますが、中国語で美眉(メイメイ/可愛い女の子たちを意味する)を語源とするMMというグループ名はどうやって決めたんですか?

ぎんしゃむ:
グループ名も、けっこう近々に決まって(笑)。

ぷうたん:
そう、ヤバかったんだよね。

ぎんしゃむ:
“明日提出だから、今日すぐ決めよう”って言われて、“え!?”ってなったんですけど(笑)、自分たち、中国メディアがきっかけでバズったから、中国語にしてみようかなっていうノリで、可愛い語呂の言葉を調べて、“メイメイってどうですか?”って言ったら、“じゃあMMって書いてメイメイでいこう”って、けっこうすぐ決まりました。

──最新の衣装も、中国っぽいですよね。

ぷうたん:
“グループ名を中国語にしたのに、中国っぽさがまったくなくない?”ってことになって、たぶん中国っぽくしてくれたんだと思います(笑)。デビューの時の衣装は、自分たちが全部デザインさせてもらったんですけど……。

ぎんしゃむ:
デザイン画も描いてスタッフさんと一緒に考えた衣装が、白を基調としたバリシンプルな、自分たちの“ザ・好み”みたいなものを作ってもらったんですけど、“中華味”はなかったよね。

ぷうたん:
そうだね。だから今、CDデビューとともに中華味を追加して。

──実際中国に行ってはいないんですよね?

ぎんしゃむ&ぷうたん:
ないですないです。

ぎんしゃむ:
ないのに、メディアに載せていただいて。

──行ったら反響がすごそうですね。

ぎんしゃむ:
だと嬉しい! スーパースターみたいな。

ぷうたん:
行きたい、ライブとかで。そっちの方が売れるかもね。早く行こう!(笑)

ぷうたん

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