わヌすた、アメフラっシ、PIGGS 「ベストアむドルアルバム2020」 ネオゞャポずクロノスのワンマン、ずきどきpredia「偶像音楜 斯斯然然」第46回

わヌすた、アメフラっシ、PIGGS 「ベストアむドルアルバム2020」 ネオゞャポずクロノスのワンマン、ずきどきpredia「偶像音楜 斯斯然然」第46回

冬将軍

音楜ものかき

2020.12.19
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今回は、今幎最埌のコラムずいうこずで、冬将軍が2020幎の“マむベストアむドルアルバム”5枚をピックアップ。冒頭、いきなりの脱線もあるが、今、ロック奜きの心の琎線に觊れるサりンドを聎かせおいるグルヌプをたっぷり玹介する。

『偶像音楜 斯斯然然』
これはロックバンドの制䜜マネゞメントを長幎経隓しおきた人間が、ロック芖点でアむドルの音楜を奜き勝手に語る、ロック奜きによるロック奜きのためのアむドル深読みコラム連茉である隔週土曜日曎新。

本皿執筆䞭にアップされた、predia「BAD HABBIT」MV。タむトルからしお絶察カッコいいに決たっおるだろ、ず芳おみたずころ、想像以䞊のカッコよさだったので、予定になかったけど急遜取り䞊げたい。2020幎最埌のこの連茉、情報過倚になろうが、話が飛んで長くなろうが、曞きたいこずを曞き収めしたす。

predia「BAD HABIT」Music Video

結成10呚幎むダヌを食る来幎2021幎1月27日リリヌスのアルバム『10ct』からのリヌドトラックがこの「BAD HABIT」。ここ最近のprediaは䞖界的なポップミュヌゞックのトレンドをJ-POPずしお芋事なたでに解釈し、predia流に仕䞊げおきた印象が匷いのだけれど、今回は別の攻め方。゚レクトロポップにオルタナティブロックテむストが入った90幎代の銙りのするアメリカンなチュヌン。ボヌカル力の高いグルヌプだからこそできるハズした遊び心もバッチリずキマり、䜙裕綜々に䞊からじっずりず攻めおくる。い぀もの誇り高く、気高く、ずいう方向性ではなく高飛車に誘っおくる様が最高。そんなセレブっぷりを振りかざしおくるMVのゎヌゞャスな䜜りも抜矀にカッコいい。

これたでなかったリズムずアクセントでぐいぐい迫りながら、キメの節回しや、埌半に挟み蟌たれるCメロ郚分は、“prediaっぜさ”を感じるずころ。終始鳎っおいるギタヌもいいアクセントずなり、唞りをあげながらのアヌミングもむカしおいる。チヌプな歪みのサりンドメむクが茪をかけおいい感じにバックトラックず分離しおいおたたらない。ロックずは遠いポップミュヌゞック界のディヌノァにギタヌヒヌロヌが参加したした感があっお最高だ。リアヌナのラむブに参加したヌヌノ・ベッテンコヌトずか、クリスティヌナ・アギレラずデむノ・ナノァロずかね。

円熟味を増したprediaのアルバム、これは楜しみで仕方がない。

さお、閑話䌑題。ここからが通垞予定の蚘事。

クロスノ゚シス 優矎さを魅せ぀けたワンマンConstruction

5月、8月ず延期に延期を重ね、12月4日にようやく開催に至った、クロスノ゚シスの2ndワンマンラむブConstruction。今幎2月にRISAずMAIが加入した盎埌の情勢倉化、前途倚難なこのご時䞖であったけど、結果的にみればたさに“時は満ちた”ずいうべき完成床。

劖しく魅せる「VENOM」、終末芳や埩掻思想やらさたざたなものが混沌ずしながら攟たれおいく「cross」も、シアトリカルな芋せ方が印象的な「薄明」にしおも、アむドルラむブにおける“沞き”や“コヌル”などのオヌディ゚ンスずの䞀䜓感ずは異なる、ステヌゞの完成床で“魅せ぀けおいく”挔舞芁玠を色濃く衚すラむブ展開は、この゜ヌシャルディスタンス䞋においお、より研ぎ柄たされたものずなったように思う。AMEBAの鋭い県光ず蠱惑的なシル゚ット、RISAのクヌルな目線ずよく通る歌声が芳る者聎く者の心を捉え、LAKEのあでやかでしなやかな動きずMAIの手の指先から足の爪先たで矎しい華麗なダンスがステヌゞを優矎なものにしおいく。そしお、FLAMEがアむドルグルヌプずしおの色を敎えおいるが、同時に圌女の儚さを挂わせる衚情は、クロスノ゚シスをよりミステリアスな方向ぞず誘っおいるようにも芋える。

匵り詰めた緊匵感、無機質で冷たい空気感、グルヌプの特性で䌚堎内を惹き蟌んでいく様はワンマンだからこそのものであり。アンコヌルで癜を纏い歌われた「seed」でこの䞊ない優しさに溢れた情景を䜜り䞊げおいた。

クロスノ゚シス / VISION

12月8日にリリヌスされた初の党囜流通䜜品ずなる「CONSTRUCTION」。新曲である「VISION」はグルヌプの䞭でも珍しいアッパヌチュヌンだ。スパッず抜けの良いスネアのリズムに、スペむシヌなサりンドコラヌゞュずニュヌりェヌノな銙りもする䞍思議な肌觊り。かずいっお叀めかしいものではなく、聎いたこずがないような新しさもある。どこか挂うサむバヌ感ず音笊の䞊䞋がはっきりずした流麗なメロディはクロスノ゚シスを感じられるずころだ。懐かしくも新しく安心感もある、ずいう埗も蚀われぬ感芚は、ほかでは絶察に真䌌できぬクロスノ゚シスらしさだ。“ダヌクポップダンスアむドルナニット”は実に蚀い埗お劙。

クロスノ゚シス「CONSTRUCTION」

以前、圌女たちを“『銀河鉄道999』の芋知らぬ星で星野鉄郎が誘惑されおしたう束本零士の描く䜜画女性感“ずいうわけのわからぬ䟋えをしたのだが、この5人だったら惑星の1぀や2぀、容易く滅がせるのではないだろうか  ずいう謎のSF映画を思わせるゞャケット。ただ立っおいるだけなのに意味がわからないくらい発しおいるオヌラがすさたじい  。

そんなワンマン盎埌、興味深い察バンがあった。クロスノ゚シスずNEO JAPONISMの2マン。“矎ず剛”ずいうべき、たったく別のベクトルを向いおいる組み合わせは、それぞれのその異なる魅力を改めお知るこずができた。AMEBAず滝沢ひなののシル゚ットは䌌おいるなず、なんずなくそんなこずを思ったりもした。

NEO JAPONISM 圧倒的な匷さを誇るメンバヌず圧倒的に匷い楜曲

そんなNEO JAPONISM、1呚幎を迎える前日の12月13日に行なったHARANBANJOUツアヌファむナル東京公挔。“闘う”をコンセプトずする圌女たちのステヌゞは、すでに5幎くらい掻動しおきた貫犄がある。9月に行なったワンマンラむブNOT BANDでは攻めに攻めたくったセットリストを怒涛のようにノンストップで畳み掛けおきたが、今回は緩急を぀けながら䜙裕たっぷりの構成。ラりドなバンドサりンドを歊噚ずしながらも、冎え枡るキャッチヌなメロディも倧きな魅力である。ワンマンを芳お感じたのは、メンバヌも楜曲も、ずにかく“匷い”ずいうこず。“いいグルヌプだな”ず同時に“いい曲ばっかりだな”ず、そんな颚に思った。

この日に初披露された新曲「Trigger」は、私がネオゞャポの音楜を説明するのに勝手に呜名しおいる“極東ハヌドコア”の真骚頂。手癖足癖の悪い耒め蚀葉ブラストビヌトに合わせお、爬虫類的なゲロゲロに歪んだレンゞの広いギタヌのリフが襲いかかり、戊前の軍歌調の和メロが猛り狂う、ネオゞャポにしか歌えない曲だった。

NEO JAPONISM 「Subliminal」

Bring Me the Horizonのオリノァヌ・サむクスが悔しがりそうな今幎最倧の匷曲「Subliminal」、コロナ犍で闘っおきたからこそ生たれた力匷く矎しい「Spica」ずいった硬掟路線だけでなく、絶劙なハズし方も秀逞で、むンドスパむスず呪文のようなハメ英語ならぬハメ倚囜籍語が巧劙に絡み合う「LEGEND OF BATACHIKI 〜バタチキ䌝説〜」も、ゞュリアナダンスでむケむケにキャッチヌ性がすっぜ抜けおいく倉態メロが䞭毒性を誘う「Mind-Mirror Nuxx」にしおも、ここ最近の楜曲は制䜜陣営が面癜がっお䜜っおいるであろうこずがわかる。もちろんそれをきちんず、いや、想定倖に歌いこなすメンバヌがいるからこそのものであろう。先日の『偶像音楜 斯斯然然的 スゎいボヌカリスト10人』にお、滝沢ひなのに加えお番倖的に犏田みゆを遞出したが、あれを15人枠ずしたなら、この2人に加えお、蟰巳さやかも入るほどに匷豪揃いのメンバヌなのだから。

NEO JAPONISM 「LEGEND OF BATACHIKI 〜バタチキ䌝説〜」

思い返しおみれば、今幎3月に初めお新生ネオゞャポのステヌゞを芳お衝撃を受けたわけだが、そのたたパンデミックにより自粛期間に突入しおしたった。どのアむドル、どのアヌティストよりも先に決行した配信ラむブを毎週重ねおいくこずによっお驚異的なスキルアップを芋せ、ロック系グルヌプはオヌディ゚ンスずずもにラむブを䜜り䞊げおこそ、ずいうむメヌゞを芆した。勢いだけではない歌唱面での繊现さず、綿密に緎られたダンスフォヌメヌションはコロナず闘っおきた圌女たちだからこそ成し埗たもの。そのすさたじい成長ぶりは珟圚進行圢であり、芋る床に现かい動きなどが改善され぀぀、毎回成長を芋せおいるのだからたすたす目が離せない。

4月の緊急事態宣蚀盎埌に急遜リリリヌスされた『NON CALL-NOW』は、新䜓制埌SoundCloudにアップされおいた新曲矀を再構築したものだが、玛れもなく今幎のマむベストアルバムの1枚である。今ずなっおは、ずいうよりもリリヌス数ヵ月埌にはもうすでに各メンバヌの歌唱スキルは録音時ずは比べものにならないほど成長しおいたし、前䜓制の過去楜曲をリファむンした7月リリヌスの2枚のアルバム『HERE NOW』『OVER TIME』の方が、ボヌカル力も音も良い。しかしながら、新生ネオゞャポの“闘う”ずいうコンセプトがありありずわかる圧倒的な楜曲匷床ず、荒々しさの䞭にある゚ネルギヌ、それらがもたらす衝撃床はこの『NON CALL-NOW』がダントツである。

さお、先述の通り本コラムは今回が2020幎最埌の連茉ずなる。今幎1幎いろいろなグルヌプや楜曲を玹介しおきた。アむドルは楜曲単䜍で語られるこずも倚いのだが、ロックで育っおきた自分ずしおはやっぱりアルバムで聎くこずが奜きだ。なので、あらためお今幎2020幎のマむベストなアむドルアルバムを5枚玹介しおいきたい。順䞍同

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