タイトル未定[インタビュー]儚くて美しい世界で魅せる4人が描く未来図「1年後はあの時応援していてよかったと思えるグループにしたい」
Pop'n'Roll 編集部
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今年5月16日にステージデビューを果たしたタイトル未定。コロナ禍でさまざまな制限がある中でも、北海道を拠点に精力的な活動を展開し、この半年間で大きな成長を遂げている。そんなタイトル未定を、2度目となる東京遠征時にキャッチ。これまでの活動、新曲、そして年明けに開催される3つの大きなライブについて、4人にじっくり語ってもらった。
課題がみんなからたくさん出て来るようになった(阿部葉菜)
――今日は2度目となる東京遠征ライブの合間での取材ですが、前回の初遠征で印象に残っていることはありますか?
七瀬のぞみ(以下、七瀬):
最初にやったAKIBAカルチャーズ劇場さんでのライブですね。東京にもこんなに待ってくれていた人たちがいたんだなってビックリしました。
阿部葉菜(以下、阿部):
私は泣いちゃいました、ステージで。最初の2曲は緊張して周りが見えていなかったけどその後のMCでやっと落ち着いて、懐かしい顔とかたくさんの人が見えたら「踏切」の歌詞が気持ちに響いちゃって、自分で歌って自分で泣いちゃうっていう(笑)。
――懐かしい顔という話が出ましたが、阿部さんは東京で活動していてタイトル未定に加入するために札幌に行った人だから、以前のファンの方たちも喜んでくれたのでは?
阿部:
そうですね。ファンの人に最高の仲間と曲を連れて帰って来てくれてありがとうって言われました。
冨樫優花(以下、冨樫)&七瀬&見上佳奈(以下、見上):
うわぁー!
見上:
私は初めましての方たちが温かく迎えてくれたからすごく安心したし、北海道でいつも応援してくれている人たちも見えて、そのことでもステージ上で安心できました。
冨樫:
北海道のアイドルさん以外のアイドルさんを見るのが初めてだったんです。挨拶する時のポーズが綺麗だったり、普段からたくさんライブをしている東京のアイドルさんを見て新しい世界が開けたというか、刺激になりました。
――遠征も含めて、5月のネットデビューライブ以降2回のワンマンライブや大きなステージも経験しましたが、スタート時と比べて今のタイトル未定で変わったところや成長したと思う部分はありますか?
阿部:
練習の時に前は“何やろうか?”から始まっていたんですけど、今は始まった途端“あれやりたい、これやりたい、ここが足りていないよね”って、そういう課題みたいなものがみんなからたくさん出て来るようになりました。
七瀬:
それで、出てき過ぎて覚えられず大変だったりして。
阿部:
だから数を絞って練習するようにはしています。
七瀬:
“今日はこことここにしないと”っていう量を決めないと追いつかないほど、課題が出せるようになりました。
――パフォーマンス面での変化は?
冨樫:
お客さんを意識するようになりました。
阿部:
確かに。カメラじゃなくてね。
――そうか、最初は無観客の配信ライブが多かったから。
冨樫:
はい。ファンの方がいてこそのアイドルだし、私は応援されているんだっていう意識を持つようになりました。前は個人で考えていた部分があったけど、今はグループとして応援してくれている1人ひとりに感謝を届けるっていう風に気持ちが変わったと思います。
見上:
前はパフォーマンスをするのが精一杯でお客さんの顔が全然見られていなかったというか、気持ちがあせってステージに立っていたんです。でも練習で課題を見つけてそれを直していくうちに心にも少し余裕ができて、みんなが1人ひとりの顔を見ながらパフォーマンスできるようになったんじゃないかなって思います。
――ライブ中にアイコンタクトができるようになったり?
見上:
多くなりましたね。
阿部:
めっちゃするよね。
七瀬:
ウィンクとかします(笑)。
阿部:
衣装チェンジ公演とかだと普段肩が出ていないメンバーが肩出しているから、ふざけて触ったりとか(笑)。そういう風にちょっと遊べるようにもなりました。
見上:
MCもいろいろなアイドルさんを見て、私たちはこうやって進めいけばいいんだっていうのが段々とわかるようになってきて、まとまらない話をしないようになってきました。
阿部:
無観客ライブの時は誰がここを言うみたいな台本があったんですけど、最近はみんなで話すテーマを決めたら誰切っ掛けで話し出して、そのあと乗ってくる人、最後に締める人みたいな。
七瀬:
そう、だいぶしゃべれるようになって、前は楽屋芸人みたいだったところから100%ではないけどちょっとずつ自分たちが出せるようになってきました(笑)。いつもはみんなふざけ合っているんだけどね。
阿部:
MCだとかしこまっちゃうから。
七瀬:
そんな私たちの面白さが、最近はちょっとずつ伝えられるようになってきました。
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