タイトル未定［インタビュー］儚くて美しい世界で魅せる4人が描く未来図「1年後はあの時応援していてよかったと思えるグループにしたい」

1ヵ月余韻にひたっちゃうぐらいのライブを見せたい（七瀬のぞみ）

――新曲に続いて年明けに行なわれる大きなライブが3つ発表になっています。まずは1月9日に地元札幌で3rdライブ＜アシタノ、ジブン＞が開催されますが、どんなワンマンライブにしたいと思っていますか？

阿部：
やるからには人を呼ばないと自己満足で終わっちゃうので、ソールドアウトするのがまずは目標の1つですね。新年1発目の大きなライブになるので、ここでその時の100％が出せなかったらその1年がすべてダメになると思うし、その後の大きな2つのライブに繋げられるようなパフォーマンスをしたいなと思っています。

見上：
この前やったグッズ公演の時に、Tシャツをみんなでデザインを決めてリメイクしたんですけど、それがすごくいい仕上がりだったんです。だからあの公演に来られなかった人にもぜひ観てほしくて、アンコールで着られたらいいなと個人的には思っているんですよ。あとは前回のワンマンでは（耳の聴こえが悪くなって）急にピアノが弾けなくなってしまって1人だけソロのコーナーができなかったから、それはいつかやりたいですね。

阿部：
3rdライブでできるかわからないですけど、ギター（七瀬）、ピアノ（見上）とボーカル（冨樫、阿部）でハモリができたらカッコいいんじゃないかなと。

七瀬：
前回「踏切」で踊らずに（七瀬がギターを弾く4人座ってのアコースティックセット）、目を合わせてハモリをやったのが楽しかったから、「いつか」とか「主題歌」とか、「薄明光線」はちょっと難しいかな？　そういうのをほかの曲でもやってみたいですね。

阿部：
こっちが覚えている楽しかった熱量ってあるじゃないですか。ファンの人がそれと同じぐらいの熱量で楽しかったと思ってくれていたというか、楽しかったが共有できる想い出を2ndライブでは作れたんですよ。

冨樫：
私はカバー曲をまたやってみたいです。個人的に好きなのはaikoさんとかなんですけど、みんなで“Juice=Juiceさんのカバーをしたいね”みたいな話をしていて。だからアイドルさんの曲もカバーしてみたいです。

阿部：
普段はソロアーティストさんのカバーをすることが多いんですよ。だからアイドルさんのカバーもしてみたいよね。

――なるほど。続いて、1月31日に行なわれる東京でのアコースティックライブについて。初めての東京ワンマンがアコースティックセットになるということで詳しい話しを聞くために、今日は当日のバンドメンバー青葉紘季さんと大山聖福さんにもお越しいただきました。おふたりはタイトル未定の楽曲提供者でもありますが、このライブはどういう経緯で決まったものなのでしょうか？

青葉：
決まったのはプロデューサーの松井くんからの提案もありつつなんですけど、我々は今のところ「踏切」、「薄明光線」の2曲を作らせていただいていて、それ以外の楽曲もレコーディングでボーカルのディレクションをやったりしていたから聴いていたんです。それでこの前僕は初めてこの子たちのライブを観た時に、儚くて壊れてしまいそうな感じなんだけど必死に生きているような、ちょっと尊いぐらいの美しさっていうのを感じてしまったので、「主題歌」はロックな感じだけど、それ以外の曲をタイトル未定っぽくライブで見せるにはどうしたらいいか考えたんですよ。そこからアイドルの楽曲をバンドバージョンでやりましたっていうものよりは、きちんとアコースティックにアレンジされたものの方がちょっと儚くて美しいタイトル未定の世界観が見せられるんじゃないかな？っていう話を松井くんとして、じゃあわりときっちりアコースティックに振り切ろうってなったのが経緯です。

大山：
僕もライブを観て壊れてしまいそうな美しさの中にちゃんとした芯の強さがあるなと感じたので、アイドルっぽいライブではなく、もう少しアーティスティックに振り切ったものを見せた方がいいのかなと思ったんです。だからそのへんを意識して、当日の演奏は生でしか聴けないライブアレンジでできたらと考えています。

――メンバーはこのライブに関しては、どんな気持ちを持っています？

全員：
楽しみです！

阿部：
アコースティックも初めてですし、東京での単独も初めてなんです。私たちは北海道の中でもまだまだですけど、北海道の中だけで終わりたくないんですよ。だから東京での単独は大きな一歩だと思うし、いいスタートが切れるようにしたいですね。東京だけじゃなくて名古屋、大阪って西の方にもタイトル未定を広げていくための一歩でもあるので。

七瀬：
曲がいい意味でアイドルっぽくないというか、こんなにいい曲をやっていていいのかな、音楽楽しいな、と思っちゃうぐらい私はタイトル未定の曲が好きなんですよ。自分がメンバーじゃなくても好きになる曲だろうなって感じるぐらいに好きなので、それを作っていただいた方たちに生で演奏していただけるなんて、そんなことがあっていいんだろうかっていう（笑）。だから今はめちゃめちゃ頑張ろうっていう気持ちです。＜青とオレンジ＞（2ndワンマン）の時に「踏切」で私が弾いた素人ギターではないプロの方たちの演奏なので、その後1ヵ月余韻にひたっちゃうぐらいのライブを見せたいなって思っています。

――冨樫さんと見上さんは？

冨樫：
全部言われちゃいましたー（見上、大きくうなずく）。

全員：
爆笑。

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