タイトル未定［インタビュー］儚くて美しい世界で魅せる4人が描く未来図「1年後はあの時応援していてよかったと思えるグループにしたい」

みんなにちゃんと届けられるように歌いたい（見上佳奈）

――MCでのお客さんからのレスポンスもそうですけど、今のライブは声出しが制限されているじゃないですか。タイトル未定加入前にも活動歴のある阿部さんと見上さんは、以前と比べてライブが難しく感じることはあったりしませんか？

見上：
そわそわしますね。掛け声とかコールがないとパフォーマンスを集中して観られているから、指先とか足の先とか細かいところまで意識しないといけないと思ってかしこまります。

阿部：
以前だったらお客さんは笑っていて声を出して手を挙げていたんですけど、今は座って真顔でジィーッと観ているから不安になることもあるんですよ。楽しめているのかな？って。結果的にはライブ後に褒めてくれたりするんですけど、やっている時はあれ？って不安になることはあります。

七瀬：
でも、そういう中でもみんな手拍子でノッてくれるから、手拍子ってこんなにレパートリーがあるんだ、こんなに盛り上げられるんだ、みんなリズム感いいなって思います(笑)。

――舞台経験のある冨樫さんは？

冨樫：
舞台はお客さんが真顔だから私は逆に違和感がなくて。

――なるほど。コロナ以降でアイドルになった冨樫さんと七瀬さんは、声出しができるようになってからのライブでどう感じるかが面白そうですね。

冨樫：
確かに。

七瀬：
まだそういう経験がないから楽しみだし、私たちにはそういう曲がないかもしれないけど、お客さんも一緒に踊ったりとかできる日を楽しみにしています。

――でも、そういう曲がなかったタイトル未定にも、「鼓動」というお客さんと盛り上がれる新曲が出来上がりましたよね。この曲はみんなで手を挙げて歌える、タイトル未定のアンセムになるような歌だなと思ったんですけど。

阿部：
そうなんです。こう言ったらこう返って来るみたいな曲ですね。

冨樫：
メンバーが決まってから半年ぐらい経っての新たなステップアップというか、ワクワクする感じやドキドキ感、高揚感がある曲だなと思って、私はすごく好きです。気持ちが入る曲で（阿部）葉菜ちゃんはそれをガッツリ歌うタイプなんですけど、私はそれがまだできないからそう歌えるようになりたいなと思っているんです。

阿部：
今って“こんな世界が”とか言ったりするもどかしさだったり、大きなライブがあっても心の底から来てって言いづらかったりするけど、“いい歌がここにあるのに！”っていう気持ちが私の中にはあるんですよ。そういう想いをすべてぶつけてレコーディングしたので、これは現状を破る曲です。歌詞の“好きには嘘つくなよ”とか“届けたい唄があるから”とか、そういう想いが聴いてくれた人にちゃんと届いたらいいなと思って私は歌っています。

七瀬：
私はイントロのキラキラ感というか何かが始まるみたいな感じがすごく好きで、初めて聴いた時にビックリしちゃったんですよ。それで葉菜ちゃんに“聴いた？　すごくない？　すごくない？　じゃあねー、バイバーイ”って電話しちゃって。

阿部：
一方的に感想だけ言われて切られてね（笑）。

七瀬：
それぐらいのワクワク感があった曲なんです。自分がファンの方たちに伝えたい気持ちをちゃんと伝えられる曲だと思うし、私は親に100％理解をもらって今の活動ができているわけではないので、アイドルをやっていることが楽しいっていう自分の気持ちを隠さずに家でもどこにいても表現できたらいいなという想いを持ちながら歌っています。

見上：
私も曲をもらった時にワクワクして。阿部も言っていましたけど、“好きには嘘つくなよ”とか歌詞が現状に刺さるなと思ったから、早くみんなに聴いてほしい、届けたいと思いました。自分の思っていることと歌詞が被る部分が多かったから、このままをみんなにちゃんと届けられるように歌いたいと思っています。

――この曲のパフォーマンスでの見どころは？

阿部：
サビの“WOW　WOW”で手を挙げるんです。

七瀬：
そういうみんなでできる振りがあるから、そこは声が出せなくても100％お客さんと一緒に盛り上がりたいなと思っています。これまで振り真似をしてくれる曲はあったけど、こっちから一緒にやろうよって言うのは初めてだし。

見上：
声を出さなくても一緒に楽しめて、声を出せるようになったら掛け声があるので。

七瀬：
もっと楽しくなる曲です！

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