だんさぶる!(NMB48)[ライブレポート]圧巻のノンストップダンス&ソロパフォーマンスを見せつけた単独ライブ「みなさんと新しい景色を見ていきたい」
Pop'n'Roll 編集部
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NMB48の東由樹、石田優美、加藤夕夏、川上千尋、河野奈々帆、小嶋花梨によるダンス選抜ユニット、だんさぶる!の単独ライブ<NMB48 FIRST ONLINE LIVE 2020 だんさぶる!~Jack-in-the-Box~>が、8月20日に行なわれた。本来ならば3月23日に大阪・なんばHatchでの単独ライブが予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で中止に。本公演も無観客のオンラインライブとしての開催となった。本記事ではオフィシャルレポートをお届けする。
メンバー紹介の映像が流れた後、黒のコートに身を包んだ6人がステージに登場。オープニングからシンクロ率の高い、キレキレのダンスを見せつける。
また7曲連続ノンストップメドレーという、これぞだんさぶる!という圧巻のパフォーマンスが終わると、6人はもう汗だく。彼女たちの息遣いがマイクを通して、はっきりと聞こえてくる。それほど激しく、過酷ともいえるダンスを15分以上も続けていたのだ。
最初のMCで、加藤は“3月のスプリングライブは中止になりましたが、こうしてオンラインライブという形で開催できたことを嬉しく思います”とライブができる喜びをニコ生の視聴者に伝えた後、“「Jack in the Box」というのは、ビックリ箱という意味なんですけど、私たちのパフォーマンスと、オンラインライブならではの演出で、ビックリ箱を開けた時のワクワク感とか、私たちのパワーを画面の向こうに伝えていきますので、一緒に楽しんでください!”と、タイトルに込めた意味を熱く語った。
続いて小嶋は“石田優美さんは円陣で泣いていました(笑)”と開演前の裏話を暴露。またニコ生に寄せられたファンからの“ななほ、ハイテンションやなぁ”というコメントに対して、“セットリストが楽しくて、口角が上がるんです”と笑顔を見せた。
そしてだんさぶる!のライブの恒例とも言えるソロコーナーへ。川上は、無観客の客席フロアで、ローラースケートで滑りながら、「スキ!スキ!スキップ!」をキュートに披露。彼女が特技としているフィギュアスケートと同様に、華麗なステップやターンを決めた。
石田は、会場のロビーと階段をステージにして、セクシーな赤いドレスと赤いピンヒールで、「赤いピンヒールとプロフェッサー」を、椅子も使いながら妖艶にパフォーマンス。その後のMCでは“セクシー担当は誰にも譲れない!”と、力強くアピールした。
東は、「Baby!Baby!Baby!」を会場のドリンクカウンターから、自ら振り付けを手掛けたロックダンスで届ける。間奏では、難易度の高いスポーツスタッキング(複数のプラスチック製カップを積み上げたり崩したりしてスピードを争う競技)に挑戦。リハーサルでは失敗していたそうだが、本番では見事に成功した。
河野は、ステージで「嘘の天秤」を、堂々とパフォーマンス。彼女のボーイッシュな魅力で、そのクールさが際立つ。“ななほは、マジで体力が鬼! 休むところがない! 惚れた!”と石田は彼女を称賛した。
小嶋は、黒のスーツ姿で「ごめん愛せないんだ」を披露。白のドレスを着た川上が、アクリル板越しに“愛せない彼女”に扮する形で参加し、曲の世界観を表した、切ない恋物語を2人で演じてみせた。
加藤は、ステージでマイクスタンドを振り回しながら、「Blue rose」を熱唱。“1期生がやっているのを見て、ずっとやりたかったので、今回挑戦しようと思って、振り付けも自分で考えた”という憧れの曲を披露した。
映像で、だんさぶる!なりにアレンジしたジェスチャーゲームコーナーを挟み、バブリーダンスで有名な振付師のakaneに新たに振り付けをしてもらったという3曲や、初のオリジナル曲「やさしさの稲妻」などで、無観客とは思えない熱いライブをくり広げ、本編が終了。
アンコールでは、6人それぞれが現在の心境や、今後の抱負などを語った映像が流れた後、その想いや願いを乗せて、「365日の紙飛行機」を歌唱。ラストとなる24曲目は「スクラップ&ビルド」で、渾身のパフォーマンスで届けた。
全員で御礼の挨拶をした後、加藤から感想を求められた小嶋が涙ながらに語り始める。“(新型コロナウイルスの影響で)想像もしていなかった状態になって、NMB48が10周年という大切な1年だったから……”。こらえきれず、小嶋の瞳から涙がこぼれ落ちる。
“やりたいこととか目標とか、たくさんあったのに、なかなか進めない状態が本当に悔しかったんですけど、こうやってまたステージに立たせていただいたことに本当に感謝しています。まだ本当に小さな1歩かもしれないんですけど、ファンのみなさんに、NMB48を11年目も12年目も応援していたいなって思っていただけるように、これからも頑張っていきたいなと、今日ステージに立って、改めて思いました。そして、いつもだんさぶる!は、私をありのままの姿でいさせてくれて、いつも優しく包み込んでくれるから、こんなふうに泣いちゃった(笑)”と、ユニットの居心地のよさを伝えると、加藤は“ここやったら、どんだけ泣いてもいい”と声を掛け、ほかのメンバーたちも優しい言葉と笑顔で包み込んだ。
最後に加藤は“さっき歌った「スクラップ&ビルド」の歌詞みたいに、何かが壊れたら、また新しいものが作られていきます。みなさんともっともっと新しい景色を見ていきたいなと思っていますので、また絶対お互い元気に会いましょう! それまで一緒に頑張りましょうね~!”と、オンラインで見届けてくれたファンと約束。全員でカメラに向かって手を振り、NMB48にとって初のオンラインライブは幕を下ろした。